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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

7という数字に潜むホラーと考察

作者: Hora

パチンコやスロットなどのギャンブルに詳しくない方であっても7あるいは3の数字が揃うことは大当たりを意味すると知っているのではないでしょうか?


1桁に限定すると

【好きな数字ランキング】

1位 7

2位 3

とするものもあります。また7と3は共に奇数かつ素数であり、和が10になることで小学一年生からペアで見かける機会も多いと思います。


 とある分数があるとします。その分母に3か7を因数として持つ既約分数(それ以上約分が進まない形)の場合、循環小数となり小数で表しきることができなくなります。裏を返すと分母に3か7が入っていなければ必ず小数で表せます。


循環小数となる例

4÷3 = 4/3 = 1.33333333… = 1.3()

19÷6 = 19/6 = 3.166666666… = 3.16()

20÷7 = 20/7 = 2.85714285714… = 2.8()57142()

29÷28 = 29/28 = 1.03571428571 …=1.035()71428()

※ちなみに0.3()は小数点以下で3を繰り返す0.33333333…となる高校1年で履修する数学記号です。

0.35(・・)= 0.35353535…

0.2()49() = 0.249249249…


小学生の頃に割り算で余りを出す問題にも関わらずひたすら筆算を下に伸ばし「ん?」となった経験は多くの人が経験していると思います。


では本命となる7と3の計算結果です。

1÷7 = 0.142857142857… = 0.1()42857() 1÷3 = 0.33333333… = 0.3()

2÷7 = 0.285714285714… = 0.2()85714() 2÷3 = 0.66666666… = 0.6()

3÷7 = 0.428571428571… = 0.4()28571() 3÷3 = 0.99999999… = 0.9() =1

4÷7 = 0.571428571428… = 0.5()71428()

5÷7 = 0.714285714285… = 0.7()14285()

6÷7 = 0.857142857142… = 0.8()57142()

お判りいただけただろうか。

 7で割り、繰り返し出てくる数は3,6,9を除く124578が使われています。さらに÷7をしたはずなのに、倍の数14、その倍28、その倍57(14.28の4倍は57となる)を6桁単位で繰り返す循環小数となっています。57の倍の114も下二桁が14となりループするといった具合です。

 2÷7 = 1÷7×2なのですが、計算結果の0.285714285714…のなかにも142857がこの順で含まれます。それは3÷7や4÷7、果ては循環小数の例で示した20÷7や29÷28にも含まれていることが確認できます。なので、慣れると19÷7といった数でも小数点以下何桁まででもノータイムで回答できたりします。

19÷7=(14+5)÷7=2+5÷7=2.7()14285()

※小数第一位の7スタートは124578の5番目


 一方3(3,6,9)で割り繰り返し出てくる数は3,6,9の3数だけです。0.99999999…=0.9()=1に関しては、何で0.…(零点ほにゃらら)で始まっているのに1になるんだとモヤっとする話ではありますが表記だけの問題ですのでそういうものなのです。数学の教師がまぁまぁの頻度でこの話をします。(1÷3×3を順に小数で計算すれば納得)


ちなみに3と7の倍数である21の倍数での既約分数だとどちらが色濃くでるのか。

1÷21 = 1/21 = 0.0476190476190… =0.04()76190()

となり、6桁単位で繰り返す循環小数となります。7の性質が色濃く出る事から、7の勝利としておきましょう。


さてアメリカ民謡に「アブラハムの子」という童謡があります。以下歌詞


アブラハムには7人の子 一人はのっぽであとはちび

みんな仲良く暮らしてる さぁ踊りましょう

右手 (1番) 左手 (2番) 右足(3番) 左足(4番) 頭(5番) おしり(6番) 回って(7番) お終い


曲の中の1番の最後では 右手♪(右手♪) アブラハムには~♪とすぐ2番に入ります。

2番の最後では 右手♪(右手♪) 左手♪(左手♪) アブラハムには~♪と3番に入ります。

7番まで歌い終わった後は最後に踊りながら歌いお終いで座る。というのは他の国でも同様であるようです。


さて、この歌はアメリカ民謡にしては奇妙で不穏(ふおん)な点が多いのです。

・アブラハムという名がイスラム圏の一般的な名であること

・「みんな仲良く暮らしてる」の部分が原曲では 

and they never laughed,(彼らは決して笑わず)

and they never cried(彼らは決して泣かない)であること

・「一人はのっぽであとはちび」の兄弟の関係性

・「お終い」


これらをホラーの要素にし物語に


アブラハムには7人の子がいた。一卵性の男子だけの7つ子である。(2023年時点で世界記録は10つ子)中世においては奇跡的な出産であったが、母は産後に亡くなってしまう。長男が家督相続をするイスラム圏。聡明な7男は同じ日に産まれた愚鈍な六人の兄を疎ましく感じていた。父アブラハムは仕事により年単位で各地を飛び回り、家を空けている期間が長い。家の用事に関しては3人のお手伝いが行っている。そんな中、7男は初等から中等に上がる長期休みに行動を起こす。父が数年に渡り家を空ける。このタイミングを狙い3人のお手伝いを何かと理由をつけて暇を出す。

これで家の中には兄弟7人のみ。


7男は六人の兄を殺して回る。


それから数年後。



 明日、父がこの家に帰ってくる。すでにとうに白骨死体となった六人の兄を自身の周囲に配置する。そして7男は歌いだす。

7/3の夏のホラー企画始動日に上げられれば良かった…(7と3)

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