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プロローグ
高校2年の俺は学校が嫌になっていた。
毎日毎日つまらない勉強や部活に嫌気が溜まり俺は学校をサボっていた。
つまらない日々に何か新しいときめきや煌めきがあるのかずっと丘の上高台でじっと町を見ながら考えていた。
するとふと昔の事を思い出していた。
それは小さい頃に病院で入院していた可愛い少女の事だった。
「俺は何を望んでこの高校を受けたんだ?」
そう言って俺は片手にカバンを持ちながら歩き始めた。
俺はじっと自分が通う高校を見ていた。
ーーー旅館・御劔ーーー
俺は祖父が営む旅館に帰宅してふと何かが目に入った。
「何やってるんだ?」
そこには小さな黒髪に着物を着た少女が居た。
「相変わらずつまらなさそうな顔をして居るなお主は」
そう言って少女は走り出した。
「座敷わらしってあんな感じなんだな」
俺はそう言って自室に向かった。
夏休み入る2日前に俺は何かが変わればいいなと考えていた。




