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大罪人の娘・前編  作者: いずもカリーシ
幕間 壱
25/48

用語解説 その壱

(小説を分かりやすく読んで頂くため、本来の意味と若干ずれた表現があるかもしれません。そこはご指摘頂けたらと思います)


『天皇』……日本のトップ、いわゆる皇帝。


『幕府』……天皇によって日本の支配を任された組織。


『将軍』……天皇によって日本の支配を任された組織、幕府のトップ。


『国』……現在の都道府県。例えば、愛知県は西部が尾張国(おわりのくに)、東部が三河国(みかわのくに)


『大名』……幕府または天下人によって国の支配を任された家。例えば、甲斐国(かいのくに)は武田家、駿河国(するがのくに)は今川家など。


国衆(くにしゅう)』……国の中で広い領地を持ち、自分の城を構え、そこに住む独立した領主。比較的広い領地を持つことから、数百人程度から数千人程度まで領地の広さに応じた兵力を持つ。独立していることから一定の自由を持っており、大名の命令に何でも無条件に従うわけではない。この国衆をどれだけ従わせることができるかで大名の力量が決まるほど。


『家臣』……大名や領主に仕える者。領地が狭く城を持たず、大名や領主の用意した城下町の館に住む。領地が狭いのでそれ程の兵力を持っていないが、忠実で信頼できる場合が多い。


包囲殲滅戦法ほういせんめつせんぽう』……数で勝る大軍が圧倒的な勝利を得る戦法。左右に強力な軍勢が置かれ、その軍勢が敵を包囲したり、側面や背後に回りこんで敵陣を切り崩す。殲滅という字の通り、成功すれば敵に対して全滅に近い損害を与えることができるものの、唯一の弱点が包囲が完成するまで一時的に兵力が分散してしまうことである。


各個撃破戦法(かっこげきはせんぽう)』……大軍や、複数の敵を相手に勝利を得る戦法。一つになって一ヶ所を集中攻撃して突破を図る。ただし、突破する前に包囲されたり挟み撃ちにされると確実に死ぬという、一見すると無謀で愚かな戦法でもある。判断が早く、決断力のある指揮官のみが使用できる戦法なのかもしれない。


南蛮人(なんばんじん)』……スペイン人とポルトガル人のこと。南から来た野蛮人という意味で南蛮人と呼ばれた。


『スペインとポルトガル』……古代において、世界中の富は地中海に集中しており、地中海を制した国家が世界で最も富んだ国であった。千年以上に亘って地中海を制した世界最強国家・古代ローマが衰えると、1450年頃からオスマン帝国が地中海の覇者となる。地中海の利権から外れたスペインとポルトガルは、起死回生を図るために海洋進出を盛んにする。大西洋を渡って新大陸[アメリカ大陸]へ、アフリカ大陸を回って東南アジアへ進出し、大航海時代を作った。一方で両国はアメリカ大陸、アフリカ大陸、東南アジアで虐殺と略奪の限りを尽くし、次の侵略対象は明[中国]と日本であった。


『古代ローマ』……紀元前500年から千年以上に亘って地中海を制した、最長にして世界最強の国家。見事な国家統治のシステムによって数百年も全く戦争のない時期を作り出し、歴史書ではパックス・ロマーナと呼ばれてその偉業を称えられている。一方でこれだけ秀逸なシステムをどうやって思い付いたのかは未だに不明。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツを始めとする欧米諸国も、古代ローマを真似た国家統治のシステムを取り入れている。

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