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8,敵の第一手

 最後に自分たちが子だった場合、親の一手目をどうするかを考えていきます。

 この場合、自分から見て敵の親が上手(かみて)下手(しもて)かによって考えが変わります。上手は一つ前――左隣の打ち手。下手は一つ後ろ――右隣の打ち手のことを指します。


 二枚駒だった場合、基本的に持っていればそのまま受けてしまっても構いません。一旦パスをして、自分のもっているそれを攻め駒に使うという方法もあります。


 四枚駒だった場合、それが香であるか、自分はそれを一枚だけか、それとも二枚以上か、親が上手か下手かによって異なります。

 香以外で、それを一枚だけ持っている場合、親が上手にいるときは受けないでおきましょう。もしかしたら、相方がもっと良い手を持っている場合もあるからです。

 逆に親が下手にいる場合は必ず受けましょう。相方が受けないということは、それを持っていないか、攻め手に欠ける可能性があるからです。また、相方は自分が受けないからその駒が持ってないと思われて、虎の子である王を切ってしまうことがあります。

 親が出したのが香だった場合、親が上手でも下手でも受けるのはお勧めしません。5章のときにも説明しましたが、自分が一枚だけ持っているときに敵が二枚以上持っている確率は九割近くもあります。もしヘタに一枚しかない香を受けてしまったら、極めて高い確率で相手に切り札を献上することになるからです。

 親が出した駒が二枚以上持っている場合、上手であろうが下手であろうが受けてください。その駒は自分と親で持ち合っている状態であるということなので、確実に止めていきましょう。また、時には――自分が三枚持っていた場合は特に、親の手持ちがバラバラだと分かります。その場合もさっさと受けてしまって、親の攻め手が欠けることを晒してしまいましょう。

 特に、香を二枚以上持っているときは必ず受けてください。香を二枚ずつ持ち合っていることもありますが、親が出したその香が()()()()()である可能性があるからです。一枚しか持っていないのに香を打つ手筋を嘘つきの香と言います。これを行う場合、親の手持ちには必ず玉玉(だまだま)――王が二枚あります。香が通ってしまうと、必ず上がられてしまいます。そのため、必ず止めておかなければいけません。


 最後に親の初手がシだった場合、手持ちにシがたくさんあることが分かります。三枚以上あれば受けてしまいましょう。逆に二枚以下で、親の相方にもシがたくさんありそうなら、一度パスをして、シ攻め対処に使いましょう。


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