3,ごいたの特殊ルール
1,手持ちにシが五枚以上配られたときの処理
最初に駒が配られた時、手持ちに五枚以上のシがあった場合、その人は速やかにそうであると宣言して、手持ちのシを全て公開する必要があります。それはその後、シの枚数によって特殊な処理が入るからです。
五シ――シが五枚の場合、全員の駒を配りなおすことを選択できます。もちろん、望むのならそのまま続行することもできます。
ただし、それを決めるのは五シを持っている人ではなく、その人の相方に決定権があります。その際に二人で相談することはできません。一人で決めることになります。
もし選択することになった場合、初心者ならば配りなおしを選択した方が良いと思います。
なぜならば、シという最弱の駒が相方に五枚も持っているという状況も去ることながら、それを敵も知っているという情報アドバンテージの大きさもあるからです。
相方にシがたくさんあることを逆用してし攻めという作戦を取ることもできますが、自分の手持ちに大きく影響を受けますし、読みも複雑になるので、続行を選択するのは、もう少しごいたに慣れてからにしましょう。
六シ――シが六枚の場合、その時点で上がりになります。自分の持ち駒を全て公開して、最も得点の高い駒がそのまま得点になります。もしシ以外の2枚が同じ駒なら倍になります。
七シ――シが七枚の場合もその時点で上がりです。自分の持ち駒を全て公開して、シではない駒の二倍の得点がもらえます。
八シ――全てがシの場合、100点を獲得して上がりです。
最後に五シが二人同時で起きる場合。もし起きたのが違うペア同士ならば、その時点で配りなおしとなります。
同じペアだった場合、その時点で出したペアが勝利になります。もし大会などでこれが発生して、別途得点を記載する必要がある場合は150点獲得にすることが多いですが、念のためその都度主催者に聞くのが良いと思います。
2,王の特殊ルール
続いて、王(玉)の特別なルールについてです。
王は他の駒の代わりに受けることができるジョーカーの役割があります。この王で他の駒を受けることを切るとも言います。
ただし、シと香に対しては王で切ることができないので注意が必要です。そのためごいたでは王の次にシと香が重要な駒になることが多いです。
もう一つ。王はそのままでは攻め駒で出すことができません。王を攻め駒として使うには条件があります。
既に他の誰かが盤面に王を出している時か、自分の手持ちに王が二枚ともある場合です。
王を攻め駒として使った場合、他の人はパスを宣言するしかありません。必ずそのまま自分の手番が回ってきます。
三枚目に使った場合は必ず上がり切ることができますし、もし二枚とも持っていれば、二枚目と三枚目の攻め駒に王を出せば、その時点で上がりが確定します。
王で切ることは覚えていても、攻め駒として使える場合があることは、意外と失念しやすいところかもしれません。非常に大事なので覚えておきましょう。
以上でごいたのルールを説明しました。
他のゲームに比べて割合シンプルとはいえ、無理にここで全てを分かろうとする必要はありません。実際にやって、教えてもらった方が早いです。
ごいた保存会主催のイベントやボドゲカフェのイベントに行けば、ルールや戦い方を教えてくれる人が必ずいますので、まずはそこでルールをしっかり固めて、復習としてごいたオンラインやアプリをやるといいと思います。