3話 過去
ハロー!
今回も、更新していきます!
最近、ココアが美味い季節になってきましたね。
寒い時はココアが一番。笑
「おい!カーレ!起きろ!起きろって!」
大きな声で自分の名前を呼ばれ、目が覚めた。
「…ん。もう、こんな時間か。」
俺は、寝ぼけ眼で時計を確認した。…今は、午後の二時だ。
「お前、この時間まで寝てたのか?学校ぐらいこいよ!お前がいないと、こっちも結構暇なんだよ。」
この男の名は、マルク。俺の友達の一人。俺は、学校に行くのが面倒くさく感じているから、午後の剣術の訓練の時間にしか行かない事が少しある。
マルクが、少し溜息をついて言った。
「お前の家に上がり込むのは、もう何度目だ?まあ、そんなこたぁどうだっていい。早く行かないと遅れちまうぞ。」
「…分かってるよ。」
俺は、顔を洗い、学校へ行くための服装に着替えた。学校で勉強をするのはあまり好きではないが、剣術を習うのは好きだ。
そのまま、マルクと学校ではどうだったかなど聞いて喋ってるうちに、もう学校に着いた。
俺達は、教室に入り、自分の椅子へ座った。
「カーレ、まーた学校休んだの?」
「午前だけだ。」
「おんなじようなもんでしょ。」
この人は、アリス。クラスメートの一人だ。活発な少女で、よく色んな人に話しかけるのを見かける。
「だいたい、なんで学校来ないの?いじめられてるわけでもあるまいし。」
「学校にいても、退屈だからなあ。」
「あたしがいるっしょ。なんなら、こうやってずっと話しかけておいてあげよっか?」
アリスは、あははっ、と笑いそう言った。
ガラガラ。
話をしてる間に、先生が入ってきた。
「皆さん、待たせましたね。それでは、各自外へ移動してください。」
この先生は、自分達の担任の女の先生だ。名前は、シャーロット。まわりの生徒からは、シャーロット先生と呼ばれ、親しまれている。
その時、マルクが大きな声で言った。
「せんせー!カーレが来ましたー!」
「あら?カーレ君、来たんですね。こんにちは。いや、おはようかしら?」
シャーロット先生は、少し笑ってそう言った。まわりの一部の人も少し笑っていたため、自分は、恥ずかしくて顔をそらした。
「それでは、みなさん、移動してくださーい。」
そう言われると、全員席を立ち、外へ向かった。俺は、マルクと一緒に外へ向かった。
外へ到着し、全員で並んだ。そして、この剣術訓練の講師、ダニエル先生が話を始めた。
「諸君、こんにちは!!」
全員で、こんにちはと挨拶を返した。
「うむ!よい挨拶だ。これから、いつも通り剣術の訓練をはじめる!だが!その前に、一つ話がある。」
生徒達は少しざわざわした。
「がははは!気になる気持ちは分かるが、少し落ち着いて聞いてくれ。お前らは、エルフと人間がまだ戦いをしているのは知っているよな?実は、最近、エルフの軍の動きがやけに活発になってきているようだ。少し前に、一つの村がエルフによって襲撃された話はこの前したはずだ。なんと、つい最近は3つの村が同時に襲撃を受けたそうだ。幸い、一つの村が襲撃されて以降、色々な場所の傭兵を雇って村を守らせていたため、なんとか、3つの村は無事だったそうだ。まさか、こんな城下町には、攻めて来ることはないと思うが、いずれ襲撃されるときがあるかもしれない。だから、諸君にはもっと気を引き締めて訓練に取り組んでほしい。以上!話は終わりだ。それじゃあ、訓練をはじめるぞ!」
俺達は、訓練の準備をしはじめた。
訓練が終了し、俺とマルクは話をしながら帰り道をあるいた。
「にしてもよぉ。カーレ。随分と嫌な話もあるもんだよな。」
「ダニエル先生の言っていた事か?」
「ああ、そうだよ。なんか、嫌だよな、戦争って。関係ない人の命も失われるし、なにより、悲しいじゃないか。なんで、先祖の王はこんな事をおっぱじめたんだろうな。」
俺は、少し考え込んだ。
「俺も詳しくは知らないが、事情はあるんだろう。お互いに、お前らが悪いとか言い合ってて続いてきたんだろう。…でも、確かに、マルクの言いたい事も分かる。」
「な!?だろ!?やっぱ、戦争なんてするもんじゃないよな。あ、じゃあ、俺は帰り道こっちだから。またな!」
「あ…。また明日。」
「明日は学校来いよー!!」
マルクは、そう言いこちらに手をふった。
俺は、そのまま家に帰った。そして、疲れからか、自然に俺はベッドで眠ってしまった。
これからが、地獄の始まり。そんな事、俺は予測なんて当然出来なかった。
書き終わりました!もうちょい詰め込もうかと思ったけど、眠いのでやめました。笑
説明が入らないのですが、主人公の名前はカーレです。由来は、後半で判明します。
家族は、母と父の三人家族です。
次回もお楽しみにー。