始まり
「・・・・・・・大丈夫ですか?」
声が聞こえる
聞き惚れてしまうようなとても優しい声だ
ここは何処だろうか少し暑い
「・・・・・・聞こえてないのかしら?」
また声が聞こえる先ほどと同じ優しい声が
「ねぇアシュこの人死んでるのかな?」
今度は違う声が聞こえる少し覇気のない声だ
「マリュー失礼な事言わない、そんなわけないでしょ死んでたらこんなに暖かくないのだか
ら」
「ごめんなさいアシュ」
「謝る相手を間違えてるわ、謝るならこの人に言って」
どうやら倒れている人がいるらしい
『助けなければ』
そう思い体を起こす
「ほらねマリュー死んでないでしょ」
「ホントだ・・・・ごめんなさい、おじさん」
起き上がるとそこには二人の人間がいた
一人はブロンドの短い髪もう一人はブロンドに少し長めの髪だ二人共黒曜石のような光沢のある杖のような物をもち蝶の羽の様な鮮やかな黒色のローブを着ている
「大丈夫か?誰か倒れている人が居た様だが」
自分の話を聞き、二人は何を言っているかわからないとゆうような顔をした後何を思ったか二人揃って笑いだした
「どうしたんだ?自分は変な事を言っていないはずだが、それより先ほどの話に出ていた人は何処に居る?私で良ければ力になるが」
辺りを見渡しても人間らしき物は見当たらない
見えるのは辺り一面の花とうっそうとはい繁る草木だけだ
「倒れている人なんて居ないわ貴方以外にはね」
「そうだよ、おじさん」
恥ずかしさの余り数秒程固まってしまった
どうやら自分はとんだ勘違いをしていた様だ
「すまない、勘違いをしていた様だてっきり誰かが倒れていたのかと思い・・・・」
「別に構いませんよ、勘違いは誰にでもある事ですからお気に為さらず、それより大丈夫ですか?怪我はしていませんか?」
私は質問を投げ掛けられ自分の体を確認して少し驚いた、先ほどから何故か少しだけ暑いと思ったら全身隙間なくぴったりとした灰色の鎧を着ていたのだから
暑いのはこれが原因らしい
「ああ大丈夫だ、体を動かしても特に痛む所は無いそれよりここは何処なんだ?」
「魔女の樹海ですよ」
魔女の樹海?知らない所だなどんな所なのだろうか見た所樹海ではある様だが
「魔女の樹海とは何だ?」
私は長めの髪の子に質問をする
長め髪の子は少しだけ考えてから口を開いた
「魔女の樹海を知らないという事は迷い人かしらね、マリュー教えてあげて」
「わかった、アシュここは魔女の樹海、魔女が住んでるいる樹海って意味で呼ばれてるの本当は別の名前なんだけど魔術師じゃない人間は皆そう呼んでる」
魔術師の住んでるいる樹海か
「杖を持っているという事は君たちも魔術師なのか?」
「おじさん鋭い」
「それです私は魔術師この樹海に住んでいる魔術師です、と言ってもまだ魔術師の中ではひょっ子ですが」
魔術師か本当に魔術師なのだろうか
「疑わしいって思ってます?」
「ああ」
私はつい本音を言ってしまい焦る
もし本当に魔術師ならば恐らく武器を手にしていない人間など一瞬で殺せるだろうから
「すまない、つい本音が出てしまった」
「別に良いよ、おじさん」
「ええそうですよ私達魔術師は魔術を使わない限りはただの人間と同じですから疑われてもしかたがありません」
私は魔術師をよく知らないが他の人間もそう思うのだろうか?
場が静かになり鳥のさえずりが良く聞こえるようになる
数秒たった後グゥーと低いお腹のなる音が樹海に響く、どうやら発生源は覇気のない子のお腹の様だ
「そうだ!おじさんお腹空いてない?」
私は驚いたさっきまで覇気のない声だった子がいきなり元気になるのだから
「ああ、少しだけ」
「なら一緒にご飯食べようよ!良いでしょアシュ」
「ええ良いわ、ちょうどさっき鹿も狩ったしお肉は人数分以上にあるから問題ないわ野菜はマリューが採ってきてくれたから沢山あるしね」
鹿?この樹海には鹿がいるのか?
「ねえおじさんアシュも良いって言ってるし 一緒に食べようよ!」
私としてはありがたいので別に構わないのだが
「本当に良いのか?」
私は長めの髪の子にに問う
「ええ構わないですよ皆で食べた方が美味しいじゃないですか」
私は少しだけ不安になった今日会ったばかりで名前も知らない人間を食事に誘うだろうか
もしかしたら私を殺そうとしているのではないか
「大丈夫だよ、おじさん別に殺そうとしている訳じゃないから安心して」
どうやら殺す気はないらしい
「じゃあご馳走になるよ」
「よし!それじゃあ行こう!」
「何処へだ?」
「私達の住む家へ!」
そう言って彼女らは歩きだした
書くのに二時間かかったよ(;´д`)
途中で間違ってブラウザ閉じちゃって3回も書き直してやっと完成した( ̄~ ̄;)