表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

君を守るためなら何度でも

作者: 闇きょー

初めて投稿します。

書き方(改行とか空白、句読点)はめちゃくちゃですのであらかじめご了承下さい。

また、この作品はTwitterでついのべとして投稿したものを再編成したものです。

こうやって目を覚ますのは何回目なんだろう。

ベッドから起き上がる。今日は9月4日、ゆうきの誕生日だ、ゆうきはこの日学校帰りに線路に飛び込み自殺した。そして俺はゆうきの自殺を阻止するために何度もこの9月4日を繰り返してきた。俺は何をしたらゆうきを

守れるんだ?


俺とゆうきは高校2年生、ゆうきはかわいくて学年でも人気者だった。ゆうきと話すきっかけになったのは1年生の時だった。「一組で音楽選択の人いる?」ゆうきが朝俺のクラスに聞きにきた。この時ゆうきは音楽の教科書を忘れてしまい、誰かから借りようとしていたみたいだった。


「俺、音楽選択だよ、どうしたの?」

「教科書忘れちゃってさ、貸してもらえないかな?」

「いいよ!」

俺はロッカーの鞄の中から音楽の教科書を取り出してゆうきに渡した。

「ありがとう!しょうたくんっていうんだ!よろしくね」

ゆうきはうれしそうに自分の教室へと戻っていった。


その後、朝のHRで入学して最初にやったテストが返された。ちなみに俺は下から数えて20番目の220位だった。そして、1時間目が終わるとみんながテストの1位はだれか話していた。「1位4組のやつらしいぜ」「ゆうきとかいうやつだろ」どうやらゆうきが1位だったようだ。


ゆうきが教科書を返しに来た。

「しょうたありがとう!助かったよ」

「今度は忘れないようにね」

「うん」

この事がきっかけで放課後よく一緒に遊ぶようになった。

一緒に映画を観に行ったり、ゲーセンで遊んだり、とても楽しい時間を過ごしていた。9月4日のあの時までは。


時は経ち俺達は2年生になり、クラスが一緒になった。下から数えて20番目だった俺の成績はゆうきのおかげで常に10番台に入るようになった。クラスが一緒になってから常にいっしょだった。そして、9月4日俺はゆうきに言われた。「僕、ずっとしょうたのこと好きだった。」


そして、俺はゆうきにこう言った。

「俺はゆうきをそういう対象としてはみれない。ごめん」

ゆうきの目に涙がこぼれた。そして、これがゆうきと俺が交わした最後の言葉だった。

「じゃあね、今日はごめん」

その帰りにゆうきは駅のホームに入ってきた列車に飛び込んで死んだ。


スマホのメモ帳のアプリにはこうかかれていた。

「家に帰るのがもう嫌だ。あんなところには帰りたくない。僕が生きる価値なんてない」と。

ゆうきは家のことに悩んで苦しんでいた。でも、俺はその事に気づけなかった。むしろ、告白を断ったことで自殺を早めてしまった気がした。


その日一晩中考えていた。どうすればよかっただろうと。気づいたら学校の机で寝ていた。どうやら帰りのHRの前のようだ。そして、俺の隣にはちゃんとゆうきがいた。俺はよくわからなかった。黒板には9月4日の文字が。どうやら僕はゆうきが自殺をする前に戻ったようだった。


確か、コクられたのは放課後だった。

俺は、あの日と同じ行動をしてしまった。結果は同じだった。

でも、また時間が戻って教室にいた。

今度は告白を受け入れた。でも、結果は同じだった。「家に帰るのがもう嫌だ。あんなところには帰りたくない。翔太今までありがとう」何度繰り返しても結果は同じだった。


今でも僕は9月4日をくりかえしている。でも、ひとつ気づいたことがあった。それは9月4日の戻りたい時間に戻れること。俺は、朝からもう一度やり直すことにした、ゆうきを守るために。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ