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孤高の深海 1ー2

囚人サンディースはとある目的を求めイージスター島に上陸した。権力者を排除し島を崩壊させる。たった一人、権力者のいる塔へ潜入する。




[結局変わらないのだ。人造人間ホムンクルスから逃げて島に来た。が権力者に従う。そんな生き方しか出来ないのだ。俺も変わらん。ホムンクルスに刃向かい囚人になり、まだ懲りない。力を追い求めている]サンディースは自分の過去を振り返った。




彼の町にホムンクルスが来る。そんな時にサンディースは兵を招集し親衛隊を結成した。チームは即席ながらバランスがとれていた。そんなチームをサンディースは誇りに思っていた。




[警戒を怠るな。奴等め。どこから来るか解らんぞ!][キャップ!前方50キロ。来ます]双眼鏡を渡す。[あんな大群。気を引き閉めろ!防衛ラインがお前らの墓場だ!ランチャー!構えよ!]




ズガッガッガッガッガッ!爆破と怒号の中、次々に仲間が落とされる。最終的にはサンディースと亡骸だけになった。





[お前か?兵を束ねたのは!反逆罪だ!捕らえよ!]サンディースはその後、一人で生きる道を選択した。それが誇りだと信じて。自分を信頼して着いてきた仲間の為に群れる事を辞めた。





サンディースはそんな話を思い出していた。




通気孔の奥に進むサンディース。指令室にたどり着いた。




一人の農民と権力者が話していた。[閣下!今月の報酬です。納めに来ました][ホウ。ご苦労な事だな。ン?足らん!食料が足らんぞ][ヘー…………最近は日照りが酷くて………][だから何だ?][………限界でして………][お前はC地区だったな。今日から守らん。我々が居るから治安が守れるのだ。報酬も要らん!持ち帰れ!ホムンクルスの餌食にでもなるが良い!]




権力者は部屋を出る。サンディースは通気孔から奴を追う。壁の仕掛けを解除し奥に入る。




[シェザー様。C地区への武力介入を][宜しい。我が下部も餓えていた所だ。破壊率はどの位だ?][30パーセントで。服従の為ですから。農民はまだ金になりそうですし]サンディースは驚愕した。





[やはり繋がっていたか。権力者に暴徒ホムンクルス。服従の為の武力介入だと?許さん。一度、仲間を捨てた男に再び試練を与えるか。結局は同じだ。俺が権力者を始末しても変わらん。またその火種に群れる衆がいる限り。だが許さん!]サンディースの怒りは頂点に達した。通気孔から滑り降り権力者に銃口を向ける。




[動くな!今から3つ数える。作戦を中止しろ!][侵入者。名は知らんが、止められんよ。世界は力が制する。それが野蛮な連中だろうがインテリだろうが変わらん。支配無くして人は生きられんのだ][黙れ!タイムアップだ。選べ!黄泉かさ迷うか]カツッ。ドスン。権力者を始末するサンディース。[間に合えよ。農民。俺が行くまで。ビーストモード起動!]サンディースの姿が狼に変わる。腕は盛り上り、牙は鋭くなり髪の毛が逆立つ。[フン。俺のホムンクルスの姿。ウオーウルフ。急げ!時間が無い。再び通気孔に戻り引き返す。素早さが上がり軽やかに移動するウオーウルフ。サンディースはホムンクルスの血を持った人間だった。人造人間が人間観察の為に送り込んだ不良品。それがサンディース ウオーウルフだった。




[ナッ…………何者だ?][ザクッ!構っている時間は無い。邪魔をするなら切り裂く!怒りの俺の前に立つな!]爪で切り裂き先を急ぐサンディース。



ズドドドドドッ!サンディースは全ての輪廻を止める為、彼はC地区を目指した。





[誰だ?あんたは?][聞かせて貰った。もう権力者に従う事は無い。権力者とホムンクルスは繋がっていた。立ち上がれ!農民よ!我が名はサンディース。サンディース ウオーウルフ漆黒の旅人][村長。彼は?][救世主じゃ。皆の者!奴に従え!][イグゾー!オメーら!]怒号がこだまする。[サンディースとやら。一時、兵は預けた。納めて欲しいんじゃ。頼めるかのう?][村長さん。戦えない者を安全な場所に誘導してくれ!]





こうして農民の反乱が始まった。





続く

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