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『使い捨てられた補助スキル持ち、迷宮の主になって制服妖怪と学園祭を始める』  作者: 葉月奈津・男
R15版。暴力・性的ニュアンスありバージョン

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第8話 『ダンジョンマスター』 ~処刑の鐘~ ①

2/7

 


『ダンジョンマスター就任を受けますか?』


 足元に魔法陣が浮かび上がる。

 頭の中に響く『システム』の声が、最終アンサーを求めていた。


 画面に「就任しますか?」の文字が浮かんだ瞬間、背後の空気が静かに震えた。

 迷宮が、オレを見ていた。

 その視線は、誰よりも優しく、誰よりも冷たかった。

 まるで、『おかえり』とでも言うように。


「引き受けます」


 しっかりと答えた。

 覚悟は、とうに決まっていた。


『ダンジョンマスターの引継ぎが行われます』


「・・・う、あっ」


 魔法陣が輝き、空気が震える。

 迷宮が、オレを見ていた。

 そして、静かに──頷いた気がした。


『ダンジョンを再構築・・・・・・失敗しました。再構築には『ダンジョンの再誕者』の称号が必要です。条件を満たしてから再度お試しください。また、異物の排除も併せて行ってください』


 条件? 異物?


 すぐに理解できた。

 異物──それは、『探索者』たちのことだ。


 数は265。

 目の前に展開された三次元モニターに、彼らの位置が映し出されている。

 誰一人、死んでいない。

 今はセーフティエリアで態勢を整えている最中らしい。


「システム、現状でオレにできることは?」


『配置モンスターの変更、ドロップアイテムの変更、トラップの変更、宝箱の変更、が可能です』


「変更の方法は?」


『ダンジョン内に蓄えた魔力を消費して行います』


 三次元ウィンドウが展開される。

 ダンジョンの全体像。

 モンスターの配置、トラップ、宝箱の位置。

 そして、ダンジョンのステータス。


【ダンジョンステータス】 ・レベル:1 ・階層数:64 ・系統:『蟲』 ・耐久度:5000 ・蓄積魔力:73000


「ふむ・・・わからない。けど、今は迷ってる暇はない」


 レベル1──マスターが変わったばかりだからだろう。

 階層64──再構築されていない証。

 系統『蟲』──出現モンスターの分類。


「えーと。耐久5000は最低値ってことで間違いないな?」


『その通りです』


「73000は高すぎないか?」


『レベルが下がったため、使用できなくなった構成要素を魔力変換した結果です。現在のレベルでは、毎時80の上昇しか見込めません』


 なるほど。

 変換されたものが少なかったのだろう。

 多くは、旧ダンジョンのまま残されている。


「その魔力を使って、各種変更ができるわけだな?」


『厳密には、魔力100につき1の『ダンジョンポイント』を得られます。これを消費して変更を行います』


「つまり、まずはマナポイントを集めて、ダンジョンポイントに変換。そののちに改造していく・・・でいいのか?」


『その通りです。また、ダンジョンポイントはレベルアップにも必要です』


「・・・逆に言えば、レベルが上がらないと強いモンスターは作れない?」


『はい。レベル1では、レベル1のモンスターしか作成できません』


「え? ちょ、待て!」


「じゃあ今このダンジョンには、レベル1のモンスターしかいないのか?」


『いいえ。現行のリポップ分は、旧仕様のままです。これから倒された分については、レベルに応じた再配置となります』


「ぐっ・・・」


 つまり、今の戦力が尽きる前に、レベルを上げなければ詰む。

 時間との勝負だ。


 カルマは、迷宮の主になった。

 でも、迷宮はまだ『彼のもの』ではない。


 これから、証明しなければならない。

 この迷宮が、カルマの意志で動くことを。



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