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第22話 ある日の魔法道具同好会

「ひよりー、何してんの?」

「あ、コウタくん。これね、前にコウタくんが拾ってきてくれた鏡」

「ああ、ヒビの入っているやつね。直してくれたんだ」

「うん。半分だから修理できるかなーって思ったけど、きれいに直ったよ」

「ありがとう。ねぇ、修復魔法って残っている部分が半分だと直らないの?」

「普通はね。ほんの少し欠けてるだけとか、半分に千切れていても両方の断片が残っている状態だったらちゃんと元通りになるよ。壊れ具合によって、かかるエストの量は違ってくるけどね。でも、欠けてる部品が多かったり重要な部品が無かったりすると修理できないみたい」

「そうなんだねー。だから毎日のようにお地蔵さんに修復魔法をかけてるのに変化がないんだ」

「お地蔵様じゃなくて女神様。これでも奇麗になったんだよー。お肌がすべすべになったし、左手の指もほら、ほとんど元通り!」

「確かに。前に見たときよりそろってるね。でも、さすがに頭はダメなんじゃない?」

「うん、わかってる。でもねー。女神様に修復魔法をかけるのは願掛けみたいなところもあるからいいんだよー」

「なるほどね。そんでさ、この鏡はこれで完成形なのかな」

「そうだねぇ。見た目は真っ二つっていう感じだけど、逆にこれだけ正確に半円だと、こういう作りなのかなって気もするね」

「なんのために半分にしたんだろう。形見分けとか?」

「さあ。……そういえば、これってマジックアイテムかどうか調べた?」

「え、調べてないよ。ただの鏡じゃないの?」

「もう。コウタくんは魔法道具同好会の部員でしょ。入手したアイテムに魔法効果があるかどうかは、いの一番に調べなきゃだめだよー」

「ゴメンナサイ。で、どう?なにかありそう?」

「んとね……エストはチャージできるね。あ、使うかどうか聞いてきたよ。よし、ポチっと。あら?」

「黒くなったね」

「黒くなったよ」

「鏡じゃなくなったね」

「うん、何も映らない。真っ黒」

「……これ、何の役に立つの?」

「マジック・ミラー?」

「あれは明かりをつけたら鏡じゃなくなって向こうが透けて見えるようになるんでしょ。起動したら見えなくなるから、シャッター?」

「それ、何の役に立つの?」

「むー、それ、ボクの台詞!」

「まあ、何に使えるかはわからないけど、魔法で機能するんだからオッケー、オッケー。きみは立派な魔法道具同好会の収蔵品だよ。きみを『片割れの鏡』と名付けよう」

「パチパチパチパチ」

「暇を見ていろいろ調べてみるね」

「うん、魔法のことはひよりに任せた」

「うん、任された」

 今日もひよりが楽しそうでなによりである。

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