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大会帰りのカードゲーマー異世界に行く  作者: 白馬 鏡
R,Tern1 続く旅と亡き王
33/33

幕間 王

 人里離れた遠くの何処か

 暗く染められたその空間で()()は感じとる。


「どうかしたか?魔王」


 壁に背を預ける一人の人影がソレに声をかける。


「……ドューノートが消えた」


 ソレは静かに感じとったことを淡々と口にする。


「ヤツなら数十年前に魔術師に封印されたはずだ。……封印石ごとやられたか?」


「……いや、完全な消失だ。それも消えゆく魂に戦闘の記憶がみえる」


「そいつは妙だな……」


 暗い空間に存在を大きく放つ巨大な影が続く。


「俺たちの力で生み出されたドューノート(あいつら)は決して消えることはない。……唯一あの忌まわしい力でない限り」


「カード……我々が元より持つ根源の力」


カード(それ)を口にすんじゃねぇ装備屋!耳にしただけで虫唾がはしるんだよ!」


 横から口を出す更なる異形の影に大きなが影は苛立ちを見せる。


「落ち着けよ”D”」「落ち着かないよ”D”」「落ち着かせよう”D”」


 それぞれの影が互いに距離をとる中、怪しげな踊りをする三つ首の影が大きな影を煽る。


「落ち着きがねぇのはてめぇだ!あとてめぇも”D”だろうが!」


「急ぐ必要は無い。しかし放置するわけにいかない」


「じゃあ、どうすんだよ大将」


 疑問を投げる大きな影にソレは答える。


「各々の眷属に伝えよ。(くだん)の使い手を捜索せよ。と」


 ソレが下ろす手にそれぞれの影が姿を消す。


「繰り返させてはならない。数千年前の悲劇を……」


 暗い空間で席につくソレは静かにそうこぼす。

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