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紅の空の下で  作者: 高橋もみぢ
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五章① 紅の空の下で

 五章 紅の空の下で



 魔術陣を服に仕込んでからクルトは部屋を出る。廊下から町の様子を見ると、武装したテロリストで溢れていた。


(おれは何をすればいいんだ?)


 フィンが約束通りマヤとニナの安全を守ってくれるなら、事件が終息するまでこの部屋に身を潜めておくべきだろう。今クルトが外に出ても再び捕らえられて殺されるだけだ。


 しかし本当にそれで大丈夫だろうか。

 この町は王国の首都だ。その大部分をテロリストが占拠している今の状況を政府が面白く思うはずがない。軍事力を総動員してでも奪還しに来るだろう。


 そうなればこの町はさらに凄惨な戦場になる。たいして重要人物でもない捕虜なんてすぐに死に、この寮も焼き払われるのが目に見えていた。


 マヤと一緒にいるだけなら捕虜を解放した後、町を脱出すればいい。だがクルトにはまたこの部屋に帰りたいという強いこだわりがあった。


「この反乱を終結させなければ」


 この町がテロリストの手にある限り、帝国はその軍事力を持って仕掛けてくる。ならばクルトが先に最小限の被害でこの戦いを終わらせればいいのだ。


 そのためにはリーダーのフィンを倒すのが一番だ。テロリストはそこそこの武力を持っているが、所詮は烏合の衆。リーダーがいなくなれば士気は下がり、町の警察で鎮圧できるはずだ。


 本音を言えば、クルトもフィンと一緒に革命を起こしたかった。兄と一緒に戦い、在りし日の王国を取り戻したかった。――だが、その決断をするには三年ほど遅いのだ。


 ぐっと奥歯を噛みしめて兄の道に立ちふさがる覚悟を決める。帝国の犬と呼ばれても構わない。それがきっと、最善の道なのだから。


 今ならクルトが死んだと思ってフィンも油断しているはずだ。厳しい条件だが、まずは学園に忍び込んで三人を救出しなければ。


「やってやるよ」


 決意したクルトは、街中でにらみを利かせているテロリストの目をかいくぐりつつ学園に近づいた。

 クルトは死んだと思われている。顔は前回の体と全く同じなので見つけられたらさぞ驚かれるだろう。


 幸い、連行途中に敵の配置は記憶したので、隠れ続けるのはさほど難しくない。今ならいけるはず――


「いや、まてよ」


 だが歩き出す寸前、ある考えが脳裏をよぎり踏みとどまる。


(なぜフィンはこんな杜撰な方法をとったんだ?)


 彼はクルトがクローンであることを知っていた。クローンの登録帳簿を知っていることから考えても、その手の知識にはかなり詳しいはずだ。ならばクローンに予備の身体があるのも知っているだろう。


 ならばなぜ、クルトの本体を処刑しただけで満足したのか。

 明らかにおかしい。クルトにとって都合がよすぎる。

 それだけじゃない。奴は体育祭の事件を起こした犯人も自分だと言った。あの時、奴は拳で下したクルトに対して命を奪わず、研究室の爆破を優先したのだ。ルイーサの事件はクルト処刑の布石だったのに、なぜあの時と目的の一貫性がないのだろうか。


 考えてもわからない。クルトをあえて見逃すメリットはないはずだ。むしろこうやって彼の邪魔をするリスクしかない。


(目的が変わった? 何も考えていないだけ?)


 そうは思えない。何も考えていないやつがここまで計画を進められるとは思えないし、三年間の計画がコロコロ変わるのもおかしい。


 どんなに予想してもすべて的外れのような気がして、クルトは考えるのを諦めた。

 どちらにせよやることは変わらない。こそこそと見つからないように学園の研究棟まで接近する。

 ここからが問題だ。連れられたとき、研究棟にはかなりの数の敵が配置されていた。研究室を占拠されたときもそうだったが、彼らはそれぞれかなりの魔術、魔法の力がある。クルトと言えど、何人も相手にすればあっという間に押し負けるだろう。


 しかし今回は事前準備が何もないので強引に突破するしかない。


 どうやって状況を打破しようか悩んだが、そこでふと体育祭のパニックを思い出した。均衡を破るには場を混乱させればいいのだ。


 自分の首を絞めることにもなるが、多少のリスクは仕方ない。


「よし。《四面展開。半攻撃》」


 ドゴォォォォン!


 クルトは爆破魔術を正面玄関に向かって放った。轟音とともに、もくもくと煙が昇っていく。


「《半攻撃》」


 爆発でぽっかり空いた穴から一階の廊下に向けて、さらに追い打ちの炎魔術を投下する。出火地点からはみるみるうちに炎が広がっていった。


 ジリリリリリリリリリ!


 すぐに火災警報器が鳴る。遠くから悲鳴も聞こえ、何事かとぞろぞろとテロリストが集まってきた。

 騒ぎに乗じてクルトは他三か所の入り口も同じような手口で火災を発生させ、さらに周囲の混乱を深める。マヤがいるのは三階。煙が達するまでに救出しなければ。


 クルトはすぐさま残り一つの裏口へと向かい建物の中に侵入する。予想通り、中は大パニックになっていた。避難しようにも入り口から炎が広がっているので中々外には出られない。必然的に裏口に集まってくるはずなので、その前に侵入してしまえば接敵をかなり減らせるはずだ。


「くそ、煙が……」


 廊下を疾走するクルトだが、想定より煙の広がりが早い。急がなければ。


「あっ、貴様! まさか――‼」


 走っていると正面に二人組のテロリストが立ちふさがった。奴らも逃げている途中で出くわしたようだ。


「邪魔だ。《四面展開。総攻撃》」


 だが彼らにかまっている余裕はない。即座に魔術陣を展開し、爆発弾で総攻撃を仕掛ける。


「「《二面展開。総防御》――‼」」


 とっさに防御陣を展開しているが、クルトと彼らではもともとの魔力量が違いすぎる。それに今回は殺しに躊躇をしない爆発弾だ。あっという間に防御陣は決壊し、無防備な本体に攻撃弾が炸裂した。


 爆発音が廊下に響く。余波で廊下の床と壁に巨大な穴が開いてしまった。


「悪いな」


 テロリストの姿はどこにもない。クルトの爆破魔術は死体すら残さないほどの威力なのだ。本来なら殺しは好まないが、今回に限っては加減をする余裕がない。心の中で懺悔した。


 そうして敵を蹴散らしつつ三階へ向かう。するとその途中、一人で徘徊するルークの姿が見えた。


「ルーク! 逃げられたのか」


 ルークは苦い顔をした。


「いえ、僕だけです。マヤさんとニナさんは別室に移動させられたので居場所がわかりません。三階のどこかだとは思うのですが……」

「ルークは研究室から逃げてきたのか?」

「ええ、火事でテロリストが避難したのでその隙をついて。ですがフィンは研究室に戻っていると思います」

「フィンが研究室に? なぜ?」

「わかりません。脱走するときに、研究室に入っていくフィンを見かけただけなので」


 火事の中、わざわざ戻るだけの理由があったのだろうか?

 クルトは思案する。フィンは体育祭のときも研究室に固執していた。やっぱり何か理由があるのかもしれない。


「わかった。おれは二人を助けてからフィンを倒しに行く」

「正気ですか? 火事から逃げられなくなるリスクを冒してまで、クルトがフィンと対決する理由はないと思うのですが」

「テロリストを収めないと帝国軍がきてしまう。そしたらこの町はあっという間に火の海だ」

「ですが……」


 ルークは渋るような声を出す。純粋にクルトの身を案じているのだ。


「おれはこの町を守りたい。ただ、それだけだ」


 この町はクルトの生まれた場所であり、罪を宿した場所であり、絆を紡いだ場所だ。見捨てられるわけがない。


「……わかりました」

「ルークは別にここで逃げたっていい。できれば二人の救出には協力してほしいが」

「もちろん協力しますよ」

「ありがとう。フィンとの対決は俺の役目だから別にいい。本当に助かる」


 二人は三階の捜索を始める。二人でもフィンたちの集団と戦闘になれば敵わないので、慎重になる。

 だが意外にも、監禁部屋はすぐに見つかった。ニナが救出を待ってか何度も閃光弾を放っていたのだ。おそらく監視はニナを魔術使いと勘違いして両手を拘束するだけに止めており、魔法を詠唱できるのだろう。


 火事で見張りは逃げていたのでドアを蹴破って部屋に侵入する。


「マヤ! ニナ!」


 二人は生物科の研究室の隅で両手両足を縛られていた。


「いま助ける」


 ポケットに忍ばせていたナイフで拘束していた縄を切る。するとすぐにマヤが抱き着いてきた。


「クルト……いっしょ……」


 しがみついて離れようとしない。小さな体にこんな力があったのか。

 安心させてやるために頭をなでる。


「ああ。ずっと一緒だ。約束する」

「ほんと……?」


 涙目で顔をあげる。よほど心淋しかったのだろう。


「絶対だ。おれはずっとマヤの隣にいる。そのために生き返ったんだ。……でもそのために、あの部屋に帰るために、あと一つだけやらなくちゃいけないことがある。それを達成したら、絶対に帰ってくるよ」

「やくそく、だよ」

「もちろんだ」


 そう言い聞かせると安心したのかマヤはするりと手を放す。

 その間、ニナはずっとうつむいて黙ったままだった。

 気まずさを表すように、彼女の目の光が揺れている。


「ニナ」


 呼びかけても顔をあげない。どう接していいのかわからないだろう。クルトが生きてここに戻ってくることさえ想定外だったはずだ。


 それはクルトも同じ。何と言い訳しようとニナの親の仇なのだ。どう声をかければいいのかわからない。


 すでにクルトは生きることを選択した。王国民に対して――いや、目の前の少女に対して、死をもって償うことはできない。


 だが、二択の片方を選んだわけではない。生きているから償えないなんてないはずだ。

 だから――


「ニナ、お前は、おれを許せないだろう」


 クルトは覚悟を決めて口を開く。それに対してニナは肯定も否定もしなかった。


「確かにおれは罪を犯した。赦されざる罪だ。裁かれるべき大罪人だ。このまま再び日常に戻るなんて赦されない」


 こくり、とニナは頷いた。しかし納得しがたい表情をしている。


「でも、おれはマヤのそばにいたい。死ぬわけにはいかないんだ。だから、別の方法で償おう」

「別の方法……?」


 やっとニナは顔をあげてくれた。

 だからそれに応えるようにクルトは断言する。必死に考えた、精いっぱいの贖いを。


「一生お前のそばにいて、赦しをもらうまで何度も頭を下げよう。赦しをもらうため、何でもしよう。死ではなく、残りの生をすべて使ってニナに許しをもらうことにするよ」


 それがクルトの全力だった。なにしろ人殺しという途方もない大罪の償いなのだ。一生をかける覚悟がいる。


 しかし、この少女にはそれをするだけの価値がある。


「なんで……あたしにだけそこまで……?」

「おれはあまりに罪深い人間だ。だからすべての人に償いをするのは無理がある。だからせめて、大切なお前にだけにでも償いができたらって。そう思うんだ」


 これが精いっぱいの折衷案だ。

 復讐による死で救われる魂もある。でも、死ぬわけにはいかないのだから。


「……わかった」


 ニナはぽつりとつぶやいた。悔しそうに、苦しそうに声を絞り出している。


「わかった。あたしも一生をかけてあんたを赦せるように頑張るから。マヤちゃんが笑えるように努力するから。だから――ちゃんと帰ってきなさいよ」

「ああ、もちろんだ。戦いが終わって、この国が平和になったら――」


 クルトは踵を返して部屋の出口へ向かう。

 そうして窓から煙にまみれた空を見上げた。




「――また、あの部屋に三人で帰ろう」




 × × ×



 研究室へと向かうクルトの背中を見て、ニナは言いようのないもどかしさに襲われた。

 ニナは彼を赦せない。ニナのすべてを奪ったオスカーを赦してはならないと思い、この三年間を生きてきた。


 しかしもうクルトは他人ではない。研究室での仲間であり、大切な友人だ。オスカーは赦せないと思いつつも、クルトを責めたくないと叫ぶ自分がいる。だって、クルトがノアを放ちたくて放っていないことくらい、言われなくても察せるほどには信頼していたから。


 でもニナは今まであらゆることの原因がノアにあると考えてきた。ルイーサが復讐にとらわれたのも、ニナやマヤの両親が死んだのも、ジョアンナという妄想に取りつかれたのも。それらをすべてオスカーのせいにすることで、なんとか心の平穏を保ってきた。


 それは多くの王国民も同じだろう。戦争に負けて惨めな思いをしているのも、愛する人がいなくなってしまったのもすべて裏切り者のオスカーが悪い。それがあったから自分は辛い思いをしているのだと、責任転嫁を続けてきた。


 けど真実は違うかもしれない。オスカーが王国を裏切るような人には思えないのだ。

 ではこの行き場のない怒りと無力感はどこに向ければいいのだろう。

 結局、不平不満を飲み込めない弱さこそが、オスカーへの恨みをつのらせていたにすぎない。現実に向き合う強さがあれば復讐なんて必要ないはずだ。


 それを理解してなお、オスカーを憎む気持ちが消えないのだから、人間の心は不思議だ。ニナはまるで他人事のようにそう思った。


(でも、もう惨めなのは嫌よ……)


 不幸の責任の所在を求めて喚くだけの人生なんてもう嫌だ。彼の背中を見つめるだけの在り方なんてまっぴらだ。


「ルークさん」


 クルトを除いた三人で建物からの脱出を試みている最中、ニナは言った。


「どうかしました?」

「あたし、クルトのところに戻ります」

「……本気ですか?」


 じきに三階にも火の手が回ってくる。現状でさえ脱出が困難なのだ。ここから戻るなんて馬鹿げている。


「あたしが行かなかったら、あのバカはまた約束を果たせないかもしれないんで」

「おねーちゃん……?」


 マヤも縋るように見つめてくる。煙で苦しいだろうに、泣き言一つ言っていない。


「生きて帰るわ。絶対に」

「……わかりました。御武運を」


 ニナは踵を返して迫りくる炎を見つめる。


「ルークさん、マヤちゃんを頼みましたよ」

「了解です」

「や……」


 マヤが震える手を伸ばしてくる。でも、過去にとらわれたままではその手を握れない。


「約束は守るわ。だって、あたしはマヤちゃんのおねーちゃんだもの」


 そうとだけ言い残し、ニナは炎の中に飛び込んで行った。



 × × ×



 研究室へと向かう途中、クルトは一人の女とばったり出くわした。


「留置所も陥落していたか。まさかまた会うとは思っていなかった」

「私もよ。てっきり、クルト――いえ、オスカーは死んだと思い込んでいたのに」


 そこにはルイーサがいた。逮捕されたが、テロリストが警察署を襲撃した際に脱走したのだろう。以前よりも疲れた目で三階の廊下にたたずんでいた。


 研究室にいたときと同じように白衣を着ており、疲れた目の中には相変わらずの狂気が揺らめいている。


「早く逃げないと死ぬぞ」

「それはこっちのセリフ。クルトが火の中に突っ込んでいく理由なんてないはずだけど」

「研究室にはフィンがいるんだろう? ならば奴を倒すのがおれの使命だ」

「じゃあ、私はなんとしてでもあんたを止めなきゃね」


 ルイーサはふっと笑った。

 長年恨み続けてきたオスカーを自分の手で殺せるのが嬉しくて仕方ないといった表情だ。


「お前はフィンにそそのかされて逮捕された身だろう? なぜ今でもフィンを守ろうとする?」

「どんな形であれ、彼は私にあんたを殺すチャンスをくれた。それ以外、どうでもいいのよ」

「なるほどな……」


 まさしく復讐だけが生きる目的だったのだろう。それほどまでに追い込んでしまった負い目を感じるが、どうせ謝っても赦されるはずがない。クルトが謝るのはマヤとニナだけだ。


「ならば、おれはお前を殺してでも先へ行かせてもらう」


 殺人の覚悟を決めて魔術陣を展開する。


 その時だった。


「待ちなさいよクルト」


 後方から声が聞こえた。驚いて振り向くと、なぜかニナがこちらに歩いていた。


「に、ニナ⁉」

「ルイーサさんはあたしが相手するわ。時間がないんだから、あんたは先に行きなさい」


 危険だから今すぐ帰れと言いそうになったが、ニナの覚悟を決めた顔つきを見て、何を言っても無駄だと悟った。


「……わかった。死ぬなよ」

「あんたこそ」


 クルトは突破しようと走り出す。


「バカ? 行かせるわけないじゃん。《三面展開――」

「『It is right for me to be angry, even to death!』」


 ルイーサが攻撃する前に、ニナの魔法弾が放たれる。


「――総防御》!」


 とっさに展開するのを防御陣に変更してルイーサは攻撃を防いだ。今までニナが使っていた閃光弾ではない。炎を纏い、凄まじい破壊力を備えた人殺し用の魔法弾だ。


「行きなさい! クルト! あんたは天才なんでしょ!」


 その言葉に背中を押され、困惑しているルイーサの横を突破する。


「待ちなさい!」


 後ろから怒鳴り声が聞こえるが、ニナの足止めを信じて振り返らない。


「待ってろよ、フィン」


 火の手が三階にたどり着くころ、クルトは研究室へと向かった。



× × ×



「ニナ……あんたが来るとはね。ジョアンナは元気?」


 ルイーサは防御陣を展開したまま言った。


「あたしはもう現実から逃げません。帰る場所を見つけましたから」

「ふーん、そんなに家族ごっこが楽しいの?」

「……」


 皮肉に対してすぐには返せなかった。そう言われても仕方ないのだ。

 三人の関係は、家族を失った者たちが集まって傷をなめあうようなもの。薄っぺらく、他人から見れば痛々しささえあるだろう。


 でも――


「たとえごっこでも、薄っぺらくてもいいんです。過去にとらわれるよりはずっと気分がいいですから」


 クルトは生をもって償う覚悟を示してくれた。ならば、ニナも未来を見るべきだ。

 ノアにとらわれ続けていたニナだが、大切な二人がいれば、前を向ける気がしたのだ。

 そんなニナの覚悟を前にして、ルイーサは顔をしかめた。


「ほんと、だから私はあんたが嫌い。天才はすぐに未来を語るんだから」

「……あたしは天才ではありませんよ。なにしろ、ずっと妄想に取りつかれていたんですから」


 他責的で口だけの女だと、心の中で自嘲する。


「けど、大切なものを見つけましたから。絶対に守りたいものを見つけましたから。そのために……あなたは邪魔です。ルイーサさん」

「そう、奇遇ね。私の目的のためにもあんたは邪魔よ、ニナ。死んで!」


 二人の戦闘が始まった。

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