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千羽鶴の正しい活用

作者: まめめめ
掲載日:2022/06/22

 日本には、千羽鶴を送るという風習があります。

 大けがをした人、震災や、戦争で苦しむ人たちに、祈りを込めて鶴を折る。

 歴史とかは調べてないけれど、多分そんな古い伝統ではない。

 一般的になったのは、多分ここ数十年とかのことだと思う。


 だからまあ、いろいろと問題が起きるのも仕方がないのだと思う。

 子供の頃は、迷惑とかそんなことは考えず、終戦の日あたりに平和を願って、鶴を折っていた気もする。

 大人になって、ああ。

 折り鶴なんてものを何千羽、何万羽と送られても、迷惑になるのだなと。

 そんな現実に気がつかされた。


 千羽鶴に関して、よく話題になるのは

「そんなものを送るより、一円でも寄付してほしい」

「場所をとるだけで役に立たない折り鶴ならば、むしろ送らない方が良い」

 のような、議論だ。

 一見すると、まともなことを言っているように見える。

 だけどそれは、致命的なまでに、一方向しか見ていない。

 つまるところ「送りたい側」「鶴を折りたい側」の欲求が満たされないわけだ。


 他人の迷惑を顧みない、そんな人を気遣う必要があるのか、と問うだろうか。

 それはある意味正論で、まさしくその通りだから反論ができないわけですが。

 でも、だからといって誰かに我慢を強いる世の中は、息苦しいと、なんとなく思う。


 というかなぜ、誰もが幸せになる解決策を考えなかったのだろう。

 それは、私以外に対する文句でもあるし、私自身に対する自責でもあるわけですが。


 状況を整理します。

・被災地は、鶴なんていらない。直接役に立つもの(有り体に言えば現金)が欲しい。

・私は、被災地に想いを届けたい。お金が必要というならば出しましょう。でも、お金で想いは伝えられない。

 そんな感じでしょうか。

 加えて言うと

・折り鶴はいらないけれど、被災地のことを想ってくれる気持ちはありがたい。

 と、多分心の片隅では考えているような気がします。

 だから、本当に気持ちのこもった折り鶴であれば、受け取った方もうれしいはずなんです。


 それが、山のように大量に、トラックに詰められて届けられたのでなければ。


 邪魔になるから、だめなんです。

 邪魔にならなければ、ありがたいんです。

 だったらどうするか。どうしましょうか。


 ということで、アイデア:

 そこそこ大きな都市とか団体で、寄付と同時に折り鶴を集めるというのは、どうでしょう。

 例えば、どこでも良いんだけど例えばどこかの地方都市で。超やばいなんか災害が起きたと仮定します。

 日本人は、内輪意識が強いから、きっと国民が一丸となって動き出すことでしょう。

 そこで、各都市ごとの企業とかが「折り鶴募金」みたいなものを実施するわけです。


 内容はシンプルで

・折り鶴千羽につき、被災地に100円寄付します。

 みたいな感じで良いと思う。

 被災地には、鶴を直接送りはしない。

 折り鶴を大量に並べた様子を写した写真ぐらいなら、添付しても良いかもしれませんが。

 被災地を想う気持ちを、現金に変換して、あるいは必要な物資を送り届ける。


 そんな感じ。

 何が良いかというと……

・鶴を折りたい人と、お金が必要な人の、両方の欲求を満たすことができる。

・折り鶴を回収して現金に変換する企業は、社会的責任とかを果たすことができる。多分企業の信用度とかも微上がりすると想う。

・折り鶴募金に救われた人が、数年後にその折り鶴を見に地方まで来てくれるかも。そしたらなんか、都市同士の交流とかにもなったり、ならなかったり?


 まあ、理論上のことなので、問題点があるのかも知れませんが。

 でも、ただ「折り鶴を送る人は、人の気持ちがわからないサイコパスだ」と叫ぶだけの人よりは、何倍かましなのではないでしょうか。


 なんて、思いました。

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