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努力の道

俺TUEEEEEEEE系じゃないから

そういうの見たいなら回れ右しな

彼の名前はシードただの孤児だ。

彼は弱くただ奔放とスラムを漂っていた。

彼には金は無くただひたすらに日当の仕事をし

今日の食糧分の給料が渡される。


だが、幸いな事に彼は体は頑丈だった。

幸いな事に彼は食に困る事は無かった。

幸いな事に彼は努力をする事が出来た。


毎日と諦めず拳を木に叩きつけた。

時に怪我をした。

時に諦めそうにもなった。

時に怒りながら、悲しみながら、喜びながら

何度も木を殴った。

次第に殴っていた木は石になり

どんどんと硬いものになっていった。


だが彼は守りたいものも無く。

ただ強くなりたい一心で魔物を狩った。

最初はゴブリンと死闘を繰り広げた。

だが何度も戦う内に戦い方を覚えた。

それから色々な敵と対峙し何度も負け。

何度も勝った。


シードはもうこの辺りに敵う者はいなくなった

それほどまでに強くなった。

シードは旅にでる。

自分の中で何を思いこれからどんな運命が待ち受けているのかは

神すらも知らない。


だが決して最強にはならない。

彼はただの中級冒険者程度の実力しかない。

物語の様に急に強くなることも主人公の様に正義に駆られることも無い

彼は自分の欲望に生きる。

彼は強さを手に入れた彼は自由を手に入れた。






緑の茂木々が立ち並び強く照らされる日差しは強いなか

一人の男は淡々と歩調を強める。


《もうすぐ街に出るな。三日ほど森暮らしだったが

ようやく着いたか》


シードは周りを警戒しながら黙々と歩く

彼には武器が無く自分の拳が最大の武器だ。

魔術をベースに身体能力のバフを掛け自らの拳を武器にし

スキルを繰り出す。

そのようなジョブだ。

この世界にはジョブがある

それぞれに見合ったジョブがあるがジョブは簡単に変えられる。

昔はジョブが浮浪者だったが

ある程度の訓練をしてくる間に拳闘士のジョブが手に入り

そうして近日魔拳闘士のジョブになったところだ。


魔拳闘士のスキルは鉄拳化と連撃と正拳と覚醒と自然再生だ。

鉄拳化は拳を鋼鉄並みにするスキル連撃は何度も相手を殴りつける時に出る

補正だ。どこかの誰かはコンボ補正と言うらしい

正拳は自分が何年の鍛え続けた必殺技だ。

覚醒はいつの間にか手に入っており使うと1分ほど身体能力が4倍になる

スキルだが使い終わると歩くことしか出来なくなるため

使いどころの選ぶスキルだ。

それと俺が今まで戦ってこれた理由のスキル再生だ。

自分の怪我が恐ろしい速さで治るスキルでこのスキルが無ければ何回死んだか分からない。



正直に言おう自分は弱い

どうしようも無く弱い理不尽を覆すような力が無い

そんな事ばかり考え歩き続けた。



シードは門の入り口で身分書を見せて難なく

通った。

スラム街出身だが今はハンターと呼ばれる職に付いていて

立派な平民だ。

俺は来る途中で仕留めた魔物のかさばらず

貴重で高価な品を売りに来たんだ。


街を散策しやっと見つけた買い取り所で売り払い今日のお金は

19600Gだ。

今回の稼ぎは過去最高に良かった。

一日の椅子と寝るところしかないような安宿で100Gだ。

ご飯も普通に外食したら100G

一日三食だとしたら一日300Gの出費

孤児時代の給料が一日600Gで

俺は宿には泊まらずずっと野宿だったから300Gの出費なんだが

色々な出費が重なりハンターになるまで金が貯まったためしがない。

毎日絶対に三食は外さなかったせいでもあるが

そのおかげでこの丈夫な体が出来たんだと考えれば後悔はない。


まぁいい今は自分の服装が破けていないか確認する。

俺の装備はただの服だけだ。

そこも楽でいい所だ。


今日も鉄缶に入った体力回復のポーションはまだ使いどころが

ない、念のために買ったんだがまるで使うような気配が無いんだ。


今日は稼ぎも良く豪華に600G使って外食をする

だが安酒も飲んでしまったもんだから

1000Gも使っちまった。


程よく酒も回ってきたところ道路の端に何やら小柄な少女が

物乞いをしているようだ。

どうやら今日は収穫が無く悲しんでいるようだ

気分が良くただのほんの気まぐれで600Gを放り投げると

可愛らしい笑顔をし嬉しそうに600Gを懐にしまい込んだ。


良い事をしたと更に上機嫌で宿を取りに

散策しようかと思った矢先に今先ほど通った道で大きな女の子の

悲鳴がする。


気になり見てみるがどうやら600Gをあげた少女が

一人のオッサンに襲われているらしい

まぁ、スラムにいた時はレイプなど日常茶飯事だったなと

昔の事が懐かしくなる。


だがさっき助けた少女が襲われるのに多少のイラつきを感じ

襲っていた男を蹴り飛ばした。


「その少女は俺が助けたんだよ!

お前に汚される筋合いはないだろ!」


と語気を強めて言ったら襲っていたオッサンは

早足にと逃げて行った。

俺は酔っていた事もあり少女にいくつかの質問をする。


「お前名前はなんだ」


怯える少女は震えながら無いと呟く


「ならば今日からルーシーだ。

なんでこんなところで物乞いをしている」


「働こうとしたがまともな服を着てない子は雇えん

ていわれて、物乞いでどうにか服だけでも整えようと

でも中々集まらなくて…………」


俺は深々と溜息を吐き2000G渡した


「俺の名はシード、これで上等な服を買え

さっき渡した600Gでまともな飯もたくさん食えるだろ

俺の手助けはここまでだ後は自力で生き抜け」


俺は無責任な言葉を少女に投げかけ

この場を立ち去る。

あそこまで言葉も話せるなら生きていけるだろうと思い。

背後でありがとうと言う声が聞こえたが振り返らず右手だけあげて

答える。


助けた理由はまあ、その…顔が俺好みだっただけだな

あの少女育ったら将来有望だぞ。

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