↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染みと大陸横断鉄道  作者: ルト
第2章
24/214

第22.5話 ライラとの初夜~ライラの視点~

 わたしは15歳の誕生日(たんじようび)を迎(むか)えた後、ビートくんから婚姻(こんいん)のネックレスを贈(おく)られました。そしてハズク先生が立会人(たちあいにん)となって、わたしはビートくんと婚姻のネックレスを交換し合い、わたしはビートくんの妻になりました。

 ハズク先生は感激(かんげき)して、涙を流しながら喜んでくれました。

 間違いなく、わたしにとって人生で最も嬉しいことの1つになりました。



 そして夫婦となったわたしは、必ずしたいことがありました。

 それはビートくんに、わたしの「はじめて」を捧(ささ)げることです。


 わたしとビートくんは、3年前から一緒に暮らすようになり、その間、同じベッドでずっと寝てきました。しかし、エッチなことはこれまで1回たりともしていません。

 わたしたちは、わたしのお父さんとお母さんを探すための資金を作るため、必死になって働き、おカネを貯(た)めてきました。

 それに、今まではまだ婚約していた身で、正式な夫婦ではありませんでした。

 わたしの方から求めるのも、少し抵抗がありました。

 夫婦になってもいないのにエッチをしたいと申し出たら、尻軽(しりがる)な淫乱女とでも思われるのではないかと、怖かったのです。


 しかし、今は違います。

 婚姻のネックレスを交換して、正式な夫婦になりました。

 夫婦なら、そういうことをしてもおかしくはありません。

 わたしの両親を探すための旅費(りよひ)も貯まりました。

 そうなれば、後はビートくんを誘惑(ゆうわく)するだけです。

 わたしはビートくんがいない間に、街に出て避妊薬を買い求めました。飲むタイプで、1回で3日3晩、効果が期待できます。


 わたしだって、そういうことがしたくないわけではありません。

 興味はもちろんあります。

 それに、ビートくんがわたしの身体を何度もいやらしい目で見てきたことにも、気づいていました。

 大好きなビートくんに、これ以上悶々(もんもん)とした気持ちを抱えたまま生活してほしくありませんでした。

 わたしで気持ちよくなってスッキリしてもらえるのなら、わたしだって嬉しいです。



 わたしが買い物から帰ると、ビートくんは1人、部屋の中に突っ立っていました。


「ビートくん、どうしたの?」


 わたしが声をかけると、ビートくんは身体(からだ)をビクンと震わせて、振り返りました。


「お、お帰り!」

「ただいま。……あれっ、ビートくん、顔が真っ赤よ?」


 まるで熱でもあるかのように、顔が真っ赤でした。


「熱でもあるの?」

「無いといえば、ウソになるな」

「風邪(かぜ)でもひいちゃったの? こんな時期に」

「いや、そうじゃない。身体はいたって健康だ」

「じゃあ、どうして顔が紅(あか)いの?」


 理由はなんとなく察(さつ)しがつきます。

 長いこと、一緒に過ごしてきたからこそ分かることです。

 その直後、わたしは正面から抱きつかれました。


「えっ、ビートくん!?」


 驚いてわたしは、買い物袋を落としそうになりました。

 まさか、こんなに早くに来るなんて……!

 わたしはまだ、心の準備もできていませんし、避妊薬も飲んでいません。


「ライラ、今夜、その……」

「ビートくん、落ち着いて」


 ここで押し倒されたら、大変なことになります。

 わたしはそっと、ビートくんをなだめました。


「これから夕食の支度(したく)しなくちゃいけないから、また後でね」


 そう云ってわたしは、キッチンへと入ります。

 わたしの心臓は、破裂しそうなほど動いていました。

 鼓動(こどう)が落ち着いてきますと、わたしは決意します。


 今夜、ビートくんに抱いてもらい、処女(はじめて)を捧げようと――。



 お風呂から出たわたしは、避妊薬を飲みました。

 パジャマの下には、薄いネグリジェを着ています。

 下着はわたしがお気に入りの、紐パンです。

 ビートくんもこれが気に入っているらしく、わたしはビートくんが何度もわたしに隠れて盗み見ているのを知っていました。

 きっと、ビートくんを落とすのに効果は絶大でしょう。


「じゃあわたし、今日はちょっと疲れちゃったから、先に休んでいるね」

「あぁ、おやすみ……」


 わたしの言葉に、ビートくんは少し寂しそうに答えます。

 ゴメンね。でも、後でいいことがあるから、待ってて。

 わたしは寝室に入りますと、ベッドに腰掛け、月の灯りの下で、ビートくんがお風呂から出てくるのを待ちました。



 そして寝室のドアが開き、ビートくんが入ってきます。


「待ってたよ、ビートくん」

「あれ? 先に寝たはずじゃあ……」

「ごめんね。あれはウソよ。ビートくんを待っていたの」


 わたしがそう云うと、ビートくんはわたしの隣に座ってきます。

 わたしはそっと、自分が着ているパジャマに手を掛けました。


「ビートくん、ちょっとだけ、向こうを向いてもらってもいい?」

「いいけど、いつまで?」

「私が『いいよ』って云うまで」


 その言葉に従(したが)って、ビートくんが向こうを向いてくれました。

 わたしはなるべく音を立てないように、パジャマを脱いでいきます。

 ネグリジェと下着だけになりますと、わたしは云いました。


「おまたせ。もう、いいよ」

「ライラ……!」


 わたしの姿を見たビートくんは、目を大きく見開いて、わたしの全身を舐めるように見てきました。

 さすがにじっと見られると、少し恥(は)ずかしいです。

 しかしわたしは胸を持ち上げ、ビートくんを誘惑します。


「わたしが、こういうことをしないとでも思ってた?」


 わたしはビートくんに密着し、胸を押し付けます。


「実(じつ)をいうと……ライラはこういうのは苦手じゃないかなと思ってた」

「ビートくんとなら、したいの。恥ずかしくても、ビートくんのことが、大好きだから……」

「そうか。早くお願いすれば良かったな」

「わたし、本当はずっと待ってたんだよ? ビートくんとこういうことをするの。でも、いきなり切りだして『結婚した幼馴染(おさななじ)みが、淫乱な尻軽女だった』なんて思われたらどうしようかと思うと、ビートくんに求めるのが怖くなっちゃって……」

「ライラ……」


 あと一押しで、いけるかもしれない。

 わたしは上目(うわめ)使いで、ビートくんに問いかけます。


「ビートくん、わたしって、魅力的?」

「もう最高」

「本当?」

「ライラと結婚して、本当に良かった。他の男には、死んでも渡さない」

「もうっ、ビートくんってば!」


 これでもう、大丈夫です。

 わたしはベッドの上に寝転がり、ビートくんを見つめます。


「ビートくん、わたしの初めて……もらってください」


 とっても恥ずかしかったのですが、わたしはそう云いました。

 そしてその言葉は、予想通りとても有効でした。


「ライラっ――!」


 ビートくんが衣服を脱ぎ捨て、わたしを抱いてくれました。



 そしてわたしは、ビートくんに「はじめて」を捧げました。

 ビートくんに抱かれている間、わたしは快楽と幸せを甘受(かんじゆ)していました。

 何度も抱かれ、全てが終わったのは朝を迎えてからでした。

 さすがにわたしもビートくんも疲れ果て、それ以上は無理でした。

 でも「はじめて」を大好きな人が貰ってくれて、わたしは満足でした。


 お昼まで眠って起きた後、鏡を見たわたしは艶々(つやつや)としているような気がしました。

 またビートくんに抱いてもらいたいです。


 避妊薬の在庫も、まだたくさんありますから――。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

感想、誤字脱字、ご指摘等お待ちしております!

次回更新は5月9日21時更新予定です!


こちらも第22話同様、書いていてものすごく楽しかったです(ゲス顔

視点が変わるだけで、表現方法や使う言葉も変わってきますね。

双方の視点からコトを描けて、大満足です!


400PVを超えました!

読んでいただいた皆様、ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。