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少女龍と黒髪少女  作者: 久吉
日常話
1/26

epilogue

全てが終わった後のお話。読び飛ばしてもらっても大丈夫です。

 

  私の部屋の中、ソファーに座っているシエルへと寄りかかる。


  感じる柔らかな肌に温もり。語り掛けるように、声をかける。


「シエル」

「なんですか? お嬢様」

「お前は……私の傍からいなくなったりしないよな?」

「当り前じゃないですか、私はお嬢様のメイドですから」


  その言葉に私は満足げに頷き、肩を寄せる。感じるシエルのお腹の胎動。幸せの証。



  人間との争いも終わり、長い間望んでいた平和な生活。今の私にはシエルがいれば十分だ。たとえ、いつかシエルの寿命が尽きようとも……その命は繋がっていく。



「やっほー!」

「なんだ、テティスか」

「なんだとはひどいねぇ。これでも色々手伝ってあげたのに」

「で、何で来たんだ」

「シエルちゃんの様子を見にね。もうすぐなんでしょ?」

「ああ、あと数週間だろう」


  こうやって時折、他の龍達が遊びに来る。全てが終わった今ではそれも簡単なものとなっている。






 ……数週間後、子供が生まれた。


  周りにはテティスやレア達だけではなく、各魔物の長達も集まっていた。


「可愛いですね」

  子供を抱きかかえ私へと微笑みかける。


「ああ、可愛いな」

  シエルが抱えるわんわんと泣く子供を見て、私も微笑む。



  争いはなく、シエルも元に戻り、幸せだけのこの物語。


 ……もう少し、あと少しだけこの夢想に浸っていよう。


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