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神官シルク

ほんの少しボーイズラブ入ります・・・・・かすり傷程度

「・・・・あっ」


薄暗い神殿の中、私は部屋の前で固まっています・・・

この扉をノックして入る勇気が湧きません

中からなんとも、艶めかしい声が・・・・・

コレって開けちゃダメな奴ですよね?

つい少し前、仕事の休憩時間になり同僚の次女さんに神官さんがいる場所を聞いて来たのですが・・・・・


「だ、だめで・・・・・ぅ・・・」


帰ろう。うん、そうしよう。

私は赤面した顔を俯かせ帰ろうとした時

通路の先からの見覚えのある美しい巫女様がやってきた

勇者一行のひとりだ

ふっと目が合う


「・・・・・!?もしかしてカリンさん?」

一緒驚いたが、すぐに美しい顔に戻り話しかけられた


「はい・・・・・」

ただの村娘がいきなりこんな所に居たら、確かに不思議だろうなーそれよりも・・・・・

こ、この先の部屋は危険ですって知らせた方がいいのだろうか・・・・・考え中デス


「カリンさんの事、エル王子から聞きましたよ。城にいるって事は聞いていませんでしたが・・・・・。どうかしたのですか?」

優しく微笑む、美し過ぎる巫女様は聞いてきた

私を気遣ってくれる優しい人だな


「えーあの、えーと、神官シルクという方に会いに来たのですが・・・・・その・・・・・」

私は頬を染めモジモジしながら神官の部屋をチラッと見た

美し過ぎる巫女様も私の視線の先を追って部屋を見た

そして、瞳を細めしかめっ面をした

美人はそんな顔をしても美人だな・・・・・


「ゃ・・・・・ぁ・・・・・」


小さくですが、耳を澄ませば確かに聞こえる喘ぎ?声

私はますます赤面して固まり、横目で巫女様を見た

すると、巫女様はスタスタと扉の前に行き迷いもしないでバン!

と扉を開けた


ひーーー!!な、何て事を!!

扉の中を見てはいけない!って思いながらも、つい見てしまった


想像通りの光景がベッドの上に・・・・・

ん?

ひとりは神官の服を着たダンディなオジ様と

騎士?風の若い人少女・・・・・少年?

が衣服が乱れ、絡まっている体勢で目を見開き驚きで固まっている


えーと、男同士ですか・・・・・ね・・・・・

てっきり男女と思っていたので少し顔が引き攣った


「シルク様、もう少し節操を持って頂かないと困ります」

美し過ぎる巫女様が無表情でピシッと言う


「アメリア殿、わたしは彼の悩み相談を受けていたのですよ」

おそらく、この色気たっぷりのダンディなオジ様が神官シルクなのだろう

シルバーに輝く長めの髪を右手で掻きあげ、乱れた神官の服をパタパタさせ上気した肌を冷ます

相手の少年は茹でタコの様に赤くなり、急いで身なりを整えベッドから降りて

「し、失礼します!!!」

90度ぐらいに頭を下げて猛スピードで去って行った


「あーぁ。で?わたしに何の御用でしょうか?」

神官シルクは残念そうに少年の後ろ姿を見つめてから巫女様を見るとその後ろの隠れていた私に気が付いた


「君は?」

私を覗き込もうと身体を傾ける神官シルク

それに対して、私を隠そうとすると巫女様

「彼女が話があるようでしたので、ひとりで会わせるのは危険でしょう?」

恐ろしく冷たい表情の巫女様

でも、やっぱり美人です


「あ、あの。カリンと申します。父ロイドから預かりました」

私は巫女様の横に立ち青い封筒を取り出し神官シルクに差し出した

ロイドの名前が出た瞬間、神官シルクの表情は一変し険しくなった

青い封筒を受け取り、中を確認する

一時すると私をマジマジと見てきた


「・・・・・なるほど。カリン貴方に協力すればいい訳だね」

熱の篭った瞳で私を見て微笑む神官シルクに何故かゾッとして、思わず巫女様の後ろに隠れた

巫女様は一通り私達のやり取りを眺めていた


「カリンさん。神官シルク様は節操がない上に両刀なので気を付けて下さいね」

また冷ややかな視線を神官シルクに送る

両刀・・・・・男でも女でもOKな訳ですね

そんな方に私は助けを求めていいのでしょうか?


「アメリア殿、カリンと大事な話があります。席を外して貰えませんか?」

神官シルクはベッドから降りると側にあった椅子を持ってきて私に座る様に促した

私は座っていいのか悩んでいると巫女様が

「その大事な話、私も聞いてもいいかしら?」

貴方をココにひとり置いて行くのは心配っという事でしょうか

美人で優しそうな巫女様に居てもらいたいと思った


「お願いします!!!」

そう私が言うとチッっと舌打ち?が神官シルクから聞こえたような・・・・・


迷走中

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