よき相談相手
マロン覚えてますか?以前神官シルクとニャンニャンしていた護衛騎士ですよー
こんな事、相談できる相手は・・・・・彼しかいない!
次の日の休憩時間、私は騎士団の待機場所に向かった
男ばかりの場所に侍女が来ると大体誰かの女だと噂になるのを覚悟して護衛騎士のマロンを訪ねたのだ
神官シルクに相談するという手もあったが、身の危険を感じるので速攻却下した
騎士の待機所は意外と広く、マロンを探すのに苦労した
にやにやした騎士に何人も話しかけられ、マロンの場所を聞くとみな顔色を変えていなくなる
いったい、ここでマロンはどういった存在なんだ?
あの可愛いマスクから、ニャンニャンと可愛がられていないのかな?
やっとの事で戦闘訓練中のマロンをみつけ、声をかけようとしたが
鬼人のような動きで自分の倍はあろうかという大男を瞬倒?しているマロンに少し引いた
「次!!」
「は、ハイ!!」
おそらく訓練している騎士十数人の中で一番小柄で一番若いと思えるマロンが次から次へと騎士に稽古をつけている・・・・・あの華奢にみえた体は全部筋肉だったのね・・・・・
マロンの視線がチラッと私を見て、騎士たちに休憩を言い渡し私の元に駆けてきた
マロンの後ろで騎士たちは助かったっとヘナヘナになっているのが数人見えるが同情だけしておこう
「カリンさん、こんな所でどうかしましたか??」
額に汗をかきキラキラした可愛い笑顔で私の元にやってきたマロンをみて、ある意味怖いと思った
さっきの鬼はどこに消えたのでしょう?
「マロンくんに相談事があって・・・・・忙しそうだね」
「いえいえ!僕は大丈夫ですよ!ちょっと待ってて下さいね、彼らに言ってきます」
走って騎士たちの元に戻り何かを伝えて、また私の元に来て談話室に案内してもらった
騎士の談話室はいくつも個室になっており、その一つに私とマロンが入る
マロンは自分が汗臭くないか気になるらしく、個室の窓を開けて常備している冷蔵庫の中からドリンクを二つ出して一つは私に渡して椅子を準備してくれた
自分は窓際に座わりドリンクを半分ぐらいまで一気に飲み私に微笑みかける
「どうしたんですか?」
橙色の短い髪を持ってきていたタオルで汗を拭きながらくりっとした丸い瞳のマロンの愛らしい姿に見とれている場合ではなかった・・・・・
「あぁ、あの、えっと、その、あー」
私は頬を赤くしてくださいモジモジしながらなんて聞けばいいのか言葉を選んでいるとマロンが首を傾げて
「シルク様と僕の関係でしょうか??」
「ちがーーーーう!いや、ちょっと違わないけど・・・・・」
「ちょっと?」
もう思った事聞くしかない!!
「マロンって男が好きなの?」
「へ?あーはい?」
流石に単刀直入に私に聞かれたマロンは頬を赤くして少し照れ笑いをしながら答えた
「じゃー相手が男が好きかどうかわかる?」
そんなセンサーが存在すると前の世界のテレビで聞いたことがあった
私はアキラがそのセンサーに反応するか知りたい!
マロンは少し考えて
「シルク様みたいに両刀の場合もあるのでハッキリ言えませんが、気があるかぐらいならわかると思いますが?」
そうか・・・・・
私がブツブツいいながら考えてごとをしているとマロンが心配して
「あのーカリンさん、誰の事ですか?」
「アキラ・・・・・」
マロンはキョトンっとした顔をして笑い出した
「勇者様でしたらノーマルですよ!」
「でしょ?私もそう思ってたけど、変わっちゃったかもしれないの・・・・・そうだ!2日後の夜空いてる?」
「はい?その日非番なので・・・・・」
よし!私はシメシメという顔をしながら
「ちょっと夜付き合って欲しいんだけど・・・・・いい?」
実際マロンに私といる時のアキラを見てもらおう!これが一番手っ取り早い!
マロンは少し顔を引き攣らせていたが、絶対秘密と念押しして2日後のアキラとの飲みをマロンに見てもらう事にした
マロンは神官シルクの恋人ではなく、そのーなんというかーセフレ的な存在です。可愛くて強くてそれって
・・・・・萌えますね(笑)はい、私の個人的な感想です(´・ω・`)




