表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/45

☆小話☆ エル王子side

本日休憩します・・・・短めです。はい。

悩みに悩んだ末に告白をすることにした


自分の立場を考え、そんな事はあってはいけないと思っていた

戦友であり、友人のアキラの前の世界での妻

今でもアキラはカリンを愛しているのだとわかっている

しかし、迷いの洞窟でみた自分の幻想に惑わされ混乱した

俺の伴侶となり、子供を抱いて微笑むカリンに心が癒され

アキラはサラサと結婚して自分と親族になる嬉しさ

俺は・・・・・

それでも、幻は幻


自慢ではないが、アシャーン国の王子であり、ルックスも悪くなく言い寄ってくる女は数知れず

縁談の打診もほぼ毎日のようにあり、いずれは国の為にも正妃を取らなけれがならない

しかし、言い寄ってくる女たちに魅力を感じず正直誰でもいいと思っていたのに

カリンと関わるにつれて、何かが変わったのだ

サラサのせいで呪いの指輪をしたカリンが更に追い討ちをかける

どんな嫌がらせだ・・・・・もう限界・・・・

その怒りをアキラにぶつけても頭の中がカリンでいっぱいになって・・・・・

離宮の読書部屋に閉じ込められた時、本当にこのまま時間が止まればいいと思い何もする気にならなかった



「お兄様!カリンがお兄様にぜひ相談したい事があるようですの」


「カリンが?」


「最近アキラ様もいなし・・・・・寂しいんじゃなくって?」


そのサラサの言葉に胸が締め付けられ、アキラが帰って来ないならば俺がカリンを・・・・・

イアンに無理を言って公務の時間を空けてもらい、テラスに向かうと眠たそうにうとうとしている無防備なカリンに体が熱くなる

今まで何度も女性に愛を囁いた事はあったがこんなに緊張した事は一度もなかった


勇気を出して告白したのに・・・・・・


「勘違いだと思います」


勘違い?俺が勘違いしているのか?

こんなにお前の事で頭の中がいっぱいなのに、ただ珍しいからそう思っているのか?

その日の晩お忍びで街に出ようとしたが、イアンに見事に見つかり


「・・・・・今日は止めません、しかし問題が起きては困りますので私も付いて行きます」


っとイアンも商人風の格好をしていたので驚いた

街に繰り出し、高級娼婦館に足を運びとびっきりの変わり者を頼んだが

まったくカリンに対してのような感情にはならず

娼婦館でヤケ酒を飲み表で待っていたイアンを連れ込み今までで一番からんだらしい?


「おい・・・・・イアン、俺は勘違い男か?」


「さぁ、わかりません」


「あ?なんでわからんねーんだよ!お前俺の事ずっと見てきただろうが?」


「はい。幼い頃から・・・・なので余計にわかりません」


俺はイアンに無理やり酒を飲ませ服を脱がせ暴れていた・・・・・らしい?

実はここ、記憶がない・・・・


気が付いたら城のベットで眠っていた

頭がガンガンするし吐き気もする・・・・・二日酔いだ

そういえば、ちょっと前もこんな事があったなー

迷いの洞窟でみた幻想を忘れようと女連れ込んでヤケ酒して

カリンに見られて軽蔑されたと思ったら、二日酔い止めのクスリが置いてあった


俺は・・・・・

勘違いしているのか?


裏タイトル「可哀想なダメ王子」かな?笑

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ