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友達以上夫婦未満

王道展開?笑

結局、明は私が仕事に行く時間になっても起きなかった

流石に他の侍女さんがいる寮で男の人を泊めたなんてバレてはクビだろうから

そっとベットに寝かしたまま、置手紙を置いて仕事に行った

『ぜっーーーーたい誰にも見られないように帰ってね!』

たぶん明は私が侍女をクビになってもいいと思っているだろが

私としては与えられた仕事を全う出来ないまま去りたくはない!

今日も雑務をせっせとこなしてます


「カリン!カリン・レグナルドは何処です!?」

遠くから私を探す声が聞こえるベルザ侍女長だ

ま、まーさーかー明がバレたのだろうか?

冷汗が出てきた・・・・

ベルザ侍女長は他の侍女から私がいる場所を聞いてこちらに向かってきた


「やっと見つけた。執務局から辞令がありました。早急に王家エリアの侍女室に向かいなさい!」

え?王家エリア?

「あ。でも仕事が」

「そんなのいいから、早く!私がお叱りを受けるのですよ!」

と、腕を掴まれ半強制的に連れて行かれました

王家エリアの侍女室には王家エリアをまとめる侍女長がいます

勿論ベルザ侍女長よりも偉いお方だそうです


しかめっ面をして私をマジマジと見るベルザ侍女長よりも年配の侍女長

「ディリアンといいます。貴方がカリン・レグナルドですね」

「はい。あの、これは一体・・・・」

私の質問に答える気がないのか、手元にある書類に目を向ける

そして、あり得ないっとばかりに首を2・3回横に振って

私を蔑む目で見た


「エル王子付きの侍女になる辞令が出ています」


はぁ?

「辞令に背く場合は処刑ものなの解るわね?」

解りたくないです・・・・・

今の侍女との引継ぎがあるからと侍女長付いてくるよう言われ

私は訳が解らないまま付いて行くとそこはおそらくエル王子の部屋だった

正確に言えば、エル王子の部屋に通じる侍女部屋だ

そこで顔面蒼白の侍女が待っていた

今にも倒れそうな彼女が今までの侍女だったらしい

目には涙の跡が残り腫れている

私に気が付くと思いっきり恨みを込めて睨まれた


「シンシア、それでは引継ぎが出来ませんよ」

ディリアン侍女長が侍女を宥める

私は軽く頭痛がしてきた

なんでこんな事に・・・・・

そう考えていると隣の部屋から声が聞こえてきた


「大変!思ったよりも早く戻って来たわシンシアお出迎えを」

「は、はい」

エル王子の声だ、誰かと話をしている

扉を開けてシンシアがエル王子に一礼しお茶の準備をした

私は扉が開いた一瞬だけ王子が見えた王子も私を見ている


「シンシア、お前は下がれ。新しい侍女挨拶に来い」

・・・・・け!!偉そうに!!まぁ実際偉いのだが今までの事があって

私の中では王子は偉そうな戦士のままだ

私はディリアン侍女長に連れられてエル王子の部屋に入る

そこには王子の他になんと明がいた

バレずに侍女寮から抜け出したのだろう

良かったー

王子はカウチチェアに座り、明は立っていた

侍女長が挨拶をすると

「ディリアン侍女長、シンシアご苦労だった下がってくれ」

私の挨拶が終わる前にエル王子がふたりを下げさせた


「・・・・・どういうつもりですか?」

ふたりが部屋からいなくなると、私は小声でエル王子に聞いた

エル王子はとぼけた顔をして

「昇進じゃないか、良かったな!」

昇進どころではない。あり得ない事なのだ、最下層の侍女が王子付きになるなんて

王家エリアで働く侍女はとても厳しく

自己都合で簡単に侍女を辞めれなくなってしまう

図ったな!!!

私は明を見た

明はきっと侍女を辞めて欲しいと思ってると勝手に思っていたのだが

どうやら違っていたらしい

明は少し目を泳がせ考えた後、口を開いた


「香織、元の世界に戻る方法があるとしたらどうする?」

!!

「どうするって戻りたいか戻りたくないかって事?」

明は静かに頷く

元の世界、あの世界に私達が戻れたら・・・・・

私は言葉に詰まった

答えが出てこないのだ

こっちの世界での思い出がある

元の世界での思い出もある

私が悩み答えを出せないでいるとエル王子が口を開いた


「なら、ここで暮らせ。お前たちは前の世界では夫婦だったがこの世界では夫婦ではない。俺にもチャンスがあるのだろう?」

そういうとエル王子は熱の篭った瞳で私をみて薄らと笑う


「な、なに言ってるんですか!?」

私はからかっているのだと分かってはいるけど、顔が赤くなった

それを見ていた明は顔を曇らせエル王子を睨む


「エル・・・・・香織を渡すつもりはない」

エル王子と明の間に火花が見えるのは気のせいでしょうか?

私は顔を引き攣らせながら二人を交互に見る

おいおい二択しかないのか!私には・・・・


「ちょっと待って!それで戻る方法あるの?」


明は私を見て少し考え

「ある・・・・・たぶん」


たぶんって・・・おい!

「いくつか心当たりがあるんだ、それを調べてみたい

。その間、王子付き侍女なら安全だと思っていたが間違いだったみたいだ。此処が一番危ない」

明はエル王子を再び睨み私を見て


「香織、俺と旅に出よう!」


はー旅ですか・・・・・

「無理だな。王子付きの侍女になったらからには、ここを出る為には俺がクビにしないとなー」

意地悪そうにエル王子言った


旅かー私は今住んでいる村に付く前父と旅をしたことを思い出した

お父さん元気かな


「エル王子一度実家に帰って父と話がしたいのですが」

私からのお願いにエル王子は嬉しそうな顔をした


「一日だけならいいぞ。お前は俺の侍女だ」

偉そうにふんぞり返り明を見る

明は私の里帰りに付いて来た

父と話がしたいとか何とか・・・・・

次で一旦終わろうと思います(^^)

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