第3話 男は結局皆同じこと考えてる
しばらくすると、リナが廊下を小走りに駆けて来た。さっきの爺さんと一緒に。
「お師匠、リョースケさんです。リョースケさん、この方は私のお師匠のヒルマさんです」
簡単に挨拶をし、魔法の話に入る。
「……それで、魔法を教えてほしいと?」
「おう。魔道書読むだけでもいいんだけどさ、できれば先生的な人に教えてほしいなぁっと思ってさ。何でもするから頼むよ」
「ふむ。まあそれもよいだろう。では、薪割りと掃除を毎日やってほしい。リナに重労働をのは虐待のようで申し訳なかったのでな」
「大丈夫ですよ。私はほら、見かけによらず力持ちですから」
「さっき俺のことぶん投げたもんな。巴投げで」
「ああ、あれのことか。見てたぞ。綺麗に決まったな、あれは」
見られていたことを恥じているのか、再び湯気が出るほど赤面し、また目が潤んできている。
「えっと、それは、そのぅ……」
「別にそのことを悪いとは言っとらんぞ?なあ、リョースケ君」
「そうっすね」
「ところで、感触はどうだった?」
「いやぁ、大きいとも小さいともいえない、ゆで卵みたいな、こう、手のひらに収まる感じでした」
「むう。一度触ってみたいものだな」
この爺さん、立派な風格漂わせてるけど、結局はただのエロジジイじゃね?所詮男は皆同じようなこと考えてるってことか。
「おっ、お断りします!絶対にだめです!でも、お世話になってるし……うぅ、ちょっとだけなら……でも……ううん」
悩むリナ。やっぱこの子かわいいな。
それと、思ってたとおりの反応ありがとうございます。