表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The Rift(ザ・リフト)  作者: オモミー厶
序章「中天の内部」
3/9

第三幕「出会い」


《◇》= 場面転換


〈/ /〉= 通信会話


ノフィアを犠牲に、フラグメントから逃げ切った一行は、縮んでいく裂目リフトを目にし、居ても立ってもいられなくなり、魔法を駆使し裂目リフト内部に入った。しばらくは戻ってこれなくなるだろう…


バレラリィたちは裂目リフト内部という異郷の地でどのような物語を紡いでいくのだろうか…


序章「中天の内部」第三幕・開幕


※ この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。



裂目リフト内部、紫色の空に禍々しい森林の中



バレラリィ「ここが…裂目リフトの中…」


スラヤ「…さて…取り敢えず、辺りを探索しよう。だが付近に壊滅インベーダーがいるかもしれない、交戦は避けたい」


バレラリィ「スラヤ、今の俺達には魔力がある。だから──」


スラヤ「落ちついて冷静になれ。…ここは異郷の地だ、俺達は彼らよりも圧倒的に不利。まずはこの世界について知る事が大事だ」


シェリルン「ほら、早く行こう。すぐやり返しに行こうとするのはバレラリィの悪い癖だよ」


バレラリィ「…分かった…取り敢えず、街を探すか。そもそも有るのかも分からないけど…」


スラヤ「闇雲に歩いても見つからない、魔力探知を使おう」


シェリルン「どうするの?」


スラヤ「魔力が多く密集している場所。そこを探知で見つけるんだ」


シェリルン「なるほど!じゃあスラヤ、頼んだよ!」


スラヤ「待て、魔力探知はこの三人で中ではお前が一番得意だろ?」


シェリルン「そ、そう?。じゃあ、やってみる…」


スラヤ「集中しろ、周りは俺たちが見ている」


シェリルン「………」



シェリルンは地面に両手を伏し、目を瞑る



シェリルン「分かった…ここから東!」


バレラリィ「東、どっちだ?」


シェリルン「向こう向こう!あっち!」



右手の人差し指で東を指差す



スラヤ「向こうか」


バレラリィ「どれくらい人がいそうだ?」


シェリルン「私達の住んでた街と同じぐらいかな… でもこの世界の魔力の性質はこっちの世界とは異なるから間違っているかもしれないけど……」


スラヤ「もし街なら何か情報が手に入るかもしれない、向かう価値はあるはずだ」



《◇》



森を抜け、大規模な城壁が見えてきた



バレラリィ「おっ!見えてきたぞ!」


スラヤ「とても巨大だ。俺たちは入れてもらえるだろうか」


シェリルン「どの道行くしか無いよ」



《◇》



城壁前、城門に2人の門番が立っている



門番1「おい、お前ら。この王国の者じゃないだろ、何処から来た」


シェリルン「早速バレちゃうよ」


スラヤ「俺達は西の辺境の集落から来た旅人だ、数日でいいから泊めてもらいたいのだが」


門番2「そうか、だが通すことはできない。辺境の民は例外を除いて無条件で通すことは許されていない。もし通りたければ、それ相応の誠意を見せるんだな」


シェリルン「誠意?」


門番2「あぁ、そうだな…例えば… 金銭とか、とにかく俺たちにメリットのある物だ」


バレラリィ「スラヤ、金はあるか?」


スラヤ「この世界で俺達のいた世界の通貨が使えるとでも?」


バレラリィ「あ、そっかー……」


門番1「払えねえなら帰りな、それとも他に何かもてなしてくれる事でもあんのか?」


バレラリィ「っち…」


???「僕の顔を立てて、彼らを通してはくれないか?」


門番1「エ、エルカーノ様!」


スラヤ「エルカーノ?」


門番2「知らないのか?海上都市『エノシガイオス』の4代目騎士団長、不敗のつるぎで有名なあのエルカーノ様だぞ!」


門番1「ど、どうして此処に?」


エルカーノ「個人的な用があってこの王国に来たんだけど、何かまずかったかな?」


門番1「いえいえ!何でもありません、ではそこの御三方もご一緒にどうぞ…ご入国ください…!」


エルカーノ「そういう事だ、さぁ…入り給え」


バレラリィ「凄い手のひら返しだな」



《◇》



王国内



エルカーノ「さて…君達は何をしにここに来たんだい?」


スラヤ「深い理由は言えないが、俺達は──」 


バレラリィ「俺達は、壊滅インベーダーっていう組織を追ってここに来たんだ!何か知ってることはないか?」


スラヤ「おい!」


エルカーノ「壊滅インベーダー、君達は…奴らを追っているのかい」


バレラリィ「あぁ、だから何か知ってることがあったら教えてくれ、例えば奴らの根城とか」


エルカーノ「誰だ──」


バレラリィ「え?」


エルカーノ「壊滅インベーダーの誰を追っているのかを聞いているんだ、それとも組織自体か?」


スラヤ「俺たちは一応、フラグメントとゼノンという者を探している」


エルカーノ「ゼノン…それなら、僕たちの住む地、『エノシガイオス』に来るといい」


スラヤ「確か先程の話によると、『エノシガイオス』は海上に立つ都市だと言っていたが」


エルカーノ「よく覚えているね、その通り。最近エノシガイオスには魔物…いや、造物が現れるようになったんだ。そして造物の性質を調べた結果… ゼノンによる犯行だと分かったんだ」


スラヤ「造物を調べただけでゼノンによる犯行だとよく分かったな」


エルカーノ「指名手配犯だからか、魔力のサンプルが公開されているんだ。そのサンプルの魔力の性質と、造物に宿る内側の魔力の性質を照らし合わせた結果、ゼノンによるものだと分かったんだ。まだ疑問に思うことはあるかい?」


スラヤ「いや、充分だ」


エルカーノ「君達、泊まる場所は…無いよね。宿舎を手配してあげるよ、後一週間分の食料も配布する」


バレラリィ「いや、そこまでは」


エルカーノ「いいんだ、同じ奴らを追う者同士… 信頼は深めたいんだ。僕のほんの気持ちさ、受け取ってくれ」


スラヤ「そ、そこまで言うなら…有り難く受け取られせてもらおう」



《◇》



宿舎内



エルカーノ「さぁ、ここが君たちの部屋だ。もし不満な所があったら変えて上げるから」


スラヤ「済まないな、ここまでしてもらって」


エルカーノ「いいさ、それよりも… 本当にエノシガイオスへ行く日を明日にするのかい?」


バレラリィ「あぁ、俺は早くアイツに復讐してぇんだよ。できるだけ早いほうがいいだろ」


エルカーノ「……君の意思、しかと受け取ったよ。出発は明日の10時頃でいいかな?」


バレラリィ「お前らは大丈夫か?」


スラヤ「問題無い」


シェリルン「それよりもバレラリィ、あんた目覚まし無しで起きられるの?」


バレラリィ「大丈夫だ。問題ない」


スラヤ「『しかし…話がスムーズに行き過ぎている… このエルカーノという男、何か企んでいるのか…?それとも───』」



《◇》



翌日、朝日が窓を照らす。異郷の地で眠りにつけるか心配だった3人だったが、気付いた時には深い眠りから目が覚めていた


スラヤ「朝か…」


シェリルン「あぁスラヤ、起きた?」


スラヤ「もう起きていたのか… 今何時だ?」


シェリルン「今8時、時間の流れる速度は元いた世界と同じみたいだね」


スラヤ「そうか…バレラリィは?」


シェリルン「そこでまだ…」



バレラリィはベッドの上で寝相を保ち、いびきはかいていなく、静寂を保ちながら眠りについている



スラヤ「………寝坊するな」


シェリルン「昨日あんなに自信満々だったのにね、どうする?時間ギリギリまで起こさないでおく?」


スラヤ「お前の好きにしろ、俺はエルカーノと話したいことがあるから…」



スラヤはそう言い残し、部屋を出る



シェリルン「寝間着のまま…?!」



《◇》



スラヤ「エルカーノさん、起きているか?」


エルカーノ「あぁ、スラヤ…じゃないか。どうしたんだい?」


スラヤ「俺たちが今日行く場所…確か、エノシガイオスという名前だったな?」


エルカーノ「あぁ…そうだけど、それがどうしたんだい?」


スラヤ「実は…バレラリィ、彼の父親が… 昔そこで旅をしたという話を聞いたんだ」



《◇》



シェリルン「あぁ!やっと起きた!」


バレラリィ「シェリルン……今何時だ?」


シェリルン「今9時50分」


バレラリィ「はぁ?集合10時だろ?なんで起こしてくれなかったんだよ!」


シェリルン「ごめんごめん!」


スラヤ「さっさと準備をしろ、起きられると言ったのはそっちだぞ」


バレラリィ「………」


バレラリィ「わぁったよ……、準備するから一人にしてくれ~」



《◇》



三人とエルカーノは集合場所についた



エルカーノ「御三方、出発の準備は出来たかい?」


スラヤ「準備万端だ」


シェリルン「私も大丈夫!」


バレラリィ「問題ない」


エルカーノ「さぁ、出発しよう。僕の守るべき場所、そして因縁の地。エノシガイオスへ」


『第三幕・完』


長期連載の予定なので気長に待っていてください。


是非とも評価お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ