初日ライブ終了後・関係者と観客の余韻
光の最後の音がホールに響き、ゆっくりと静寂が訪れた。
次の瞬間、割れんばかりの拍手と歓声が小ホールを揺るがす。
観客たちは立ち上がり、涙を流しながら声を上げた。
「……生きててよかった」
「小さな会場なのに、世界がここに集まったみたいだった」
「リクエストコーナーで私の声が届いたの、一生の宝物だ……!」
ある女性は泣き笑いしながら友人に抱きつき、別の男性はスマホを握りしめて震えていた。
「配信で見てた人たちと一緒に歌えた……夢じゃないんだ……」
外へ出た観客たちは、そのままSNSに感想を投稿する。
『ホールのキャパ300、だけど熱気は東京ドーム超えてた』
『光くんのピアノに合わせて、会場全員で歌った。奇跡の夜』
『リクエストで“ボヘミアン・シンフォニー”弾いた瞬間、鳥肌立った。あれはもう歴史だ』
タイムラインはまさに嵐だった。
配信を見ていた視聴者の興奮と、現地参加者の生々しい証言が混ざり合い、光の名前は瞬く間に世界のトレンドを独占する。
♦︎舞台袖:光と仲間たち
舞台裏に戻った光は、汗で濡れたシャツを手で扇ぎながら無邪気に笑った。
「いやー! めっちゃ楽しかったな! みんなのリクエスト、面白すぎた!」
マリ姐は机に突っ伏し、胃のあたりを押さえて呻いた。
「……っ、あんな進行、誰が承認したんですか……!?」
「俺!」光は胸を張った。
「だって距離が近いんだから、お客さんの声を聴いた方が楽しいじゃん」
「楽しい……じゃないんです!! 進行表を全部無にするなんて….!!」
「これよかったからさ、毎回やるから!!」
「あなた….!!」
詩音は両手を胸に当て、まだ震えが収まらなかった。
会場全体を一つにまとめた力。
配信を通じて世界を揺るがせた光景。
自分の投資は、間違いなく未来を動かしている――そう確信した。
「……光さん、本当に……すごい人」
誰に聞かれるでもなく、ただ呟いた言葉は、熱に揺れる胸の奥に沈んでいった。
雪はいつものように静かに動いていた。
卓上に冷たいお茶を置き、加湿器のスイッチを入れ、のど飴をそっと小皿に並べる。
「……喉、冷やして」
「ありがと雪!」
光が無邪気に笑って受け取ると、雪の頬がほんのり赤く染まった。
♦︎観客・スタッフの裏側
会場の外で、スタッフはみな顔を見合わせお互い苦笑している。
「……進行表、完全に崩壊しましたね」
「でも……結果的に大成功だった。SNSの反応見ました?」
「見た見た。初回なのにもう“神回”って言われてる。……胃は痛いけど」
「これ、将来的に伝説って言われるやつじゃ…」
「スタッフとして関われたの、一生の思い出だ…」
観客たちは帰り道でも口々に語り合っていた。
「知らない曲も即興でアレンジとか、人間じゃない」
「リクエスト受けた瞬間の会場の一体感、あれ一生忘れない」
「配信勢のコメントも会場の声も、同じ熱で溶け合ってたよな」
小ホールでの公演は、もはや「現地300人」の出来事ではなかった。
画面の向こうに広がる数百万の視聴者と繋がり、世界規模の「同時体験」となっていた。
♦︎世界へ
配信終了直後。
SNSのトレンドは世界的に塗り替えられ、英語圏・アジア圏・ヨーロッパ圏……どこも彼の名前で溢れていた。
『A legend is born in Japan.(日本で伝説が生まれた)』
『Small hall, global stage.(小ホールが世界舞台に)』
『He turned requests into miracles.(リクエストを奇跡に変えた)』
小さなホールから始まった挑戦は、初日からして世界を巻き込む嵐となったのだった。
ブックマークがついに300件突破しましたーーー!!(*>∇<)ノ
いつも読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます!
そして、ランキングもびっくりの結果に…!
ヒューマンドラマ部門で
日間32位・週間9位・月間8位・年間47位にランクインしてました!!日間より週間、月間の方がじわ伸びするんですねぇ。
最近は評価やブクマも毎日のように増えていて、
「もしかして、けっこう読まれてる…?」って
ちょっと実感してきてます(笑)
最初は静かに投稿していた作品なのに、
こうして数字で応援をもらえるのは本当に嬉しいです。
読んでくれてる方、評価してくれてる方、感想をくださる方——
すべての方に感謝です!
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