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逆転の告知(ざまぁ

◆事務的な確認


ある日の午後。

光と雪が隣に座っているところで、マリ姐が手帳を開きながら軽く言った。


「では、“特定男性サポート制度”の件、こちらで進めておきますね」


光はにこにこしながら頷いた。

「うん、頼んだ。雪は俺の隣にいればいいだけだから」


雪は思わず顔を赤らめて俯いた。

マリ姐はそんな二人を見て小さくため息をついた。

(ほんとに即決すぎるわね……でも、正式に形にした方が安心だわ)



◆学校での告知


数日後。

教室に担任が入ってきて、いつになく真剣な顔で告げた。


「雪さんについてお知らせします。

“特定男性サポート制度”の登録が正式に受理されました。

そのため、近いうちに学校には通わなくなります」


一瞬、教室は静まり返り――次の瞬間、ざわめきが爆発した。


「……うそだろ」

「え、あれ“嫁入り”って呼ばれてるやつだよな?」

「マジで? 本当に使う人いるんだ……」

「しかも雪!? 地味子だったはずの……」


担任が扉の方へ目をやる。

「雪さん、入ってきて」



◆綺麗になった雪


先生のあとについて教室に入ってきた雪の姿に、生徒たちは一斉に息を呑んだ。


髪は整えられ、清潔感のあるシンプルな服。

派手さはないのに、雰囲気がまるで別人のように輝いていた。


「……え? 誰……?」

「雪……? めっちゃ綺麗になってるじゃん!」

「昨日までと同じ子とは思えない……」


驚愕とざわめきがさらに広がっていった。



◆雪の言葉


ざわつく教室の中央で、雪は少し緊張しながらも、まっすぐ顔を上げた。


「……私は光の隣で支えることを選びました。

 一生涯支えてくれって言われて、受け入れることに決めました」


教室が一瞬、息を呑むように静まる。


「えっ……男子からの逆プロポーズ!?」

「そんなの反則でしょ!」

「私も "嫁入り" したい……!」

「どういうことぉぉ!?」


混乱と羨望が入り混じった視線を浴びながらも、雪は小さく笑みを浮かべた。

昨日までの“地味な雪”ではない。

“光の隣に立つ自分”を初めて誇れるようになっていた。



◆ナレーション


「――陰口を叩かれていた雪。

だが制度の登録は、彼女の立場を一瞬で逆転させた。

“ただ隣にいるだけ”ではなく、“正式に支える存在”として認められたのだ。

教室に響いたざわめきと混乱は、雪にとって何よりの救いとなった」

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