AI疑惑
◆広がる疑念
光の曲が毎日のように増えていく一方で、ファンの間にはざわめきが広がっていた。
『オリジナルの投稿ペース速すぎない?』
『プロ作曲家でも1ヶ月に何曲も出せないよ』
『しかもジャンル無限っておかしくない?』
やがて、その疑問は一つの言葉に収束していった。
『これ……AIで作ってるんじゃないの?』
SNSのタイムラインに「AI疑惑」の文字が並びはじめ、まとめサイトや動画でも取り上げられるようになった。
熱狂と同時に、冷ややかな視線も混じる。
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◆雪と母の心配
「……光、大丈夫かな」
SNSを眺めていた雪が、不安そうに呟く。
「まあ、無理もないわね。あの速度、普通じゃないもの」
母もため息をつく。
それでも二人とも知っていた。
光は本当に一音一音を楽しんでいるだけだと。
だからこそ、誤解されるのが悔しかった。
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◆光の決意
そんな家族の心配をよそに、光はあっけらかんと笑っていた。
「いいじゃん、じゃあ配信で証明すれば」
その一言に雪が目を丸くする。
「証明って、どうやって?」
「その場で作ればいいんだよ。
テーマもらって、そのまま曲にする。
そしたら文句言えないでしょ」
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