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その三

放課後みんなが集合して部活見学に行く途中だ。


「鈴、気分よさそうだね?」


「うん、ちょっとね♪」


「あなたは気分悪そう」


「あ、ううん ちょっとね」


「ねえ、空ちゃん明日が楽しみだね」


「そうだね主にあなたがとても楽しくなるだろうね」


もうすでに頼みごとを一つ聞いている。

今、道具がないで出来ないけど明日持ってくるという。


「まあ、なにがあったか知らないけど見に行くよ!」





初めに 野球部 サッカー部 テニス部 卓球部 剣道部 吹奏楽部 文系部 柔道部

と、ある程度メジャーなものから始まり

アーチェリー部 囲碁部 将棋部 少林寺拳法部 アスリートダンス部 ダーツ部 etc

全校生徒の数が少ないくせに部活と敷地が広いので有名な高校なだけはある。


「じゃあ、テニス部から行ってみようか!」








「案外、どの部も楽しかったな」


「そうですね。魅力的な部活ばっかりでしたね」


「楽しかった」


みんなとても楽しそうに笑っていた。一人を除いて


「そうだよな。お前らは楽しかっただろうな。でもな、俺は全然楽しくなかった!!なんだよ野球部に行くとわざと丸出しのデットボールの数々、サッカー部に行くとキーパーさせられて顔面にボール当てられそうになってそれをよけるたびに舌打ちされ、あとアーチェリー部頭の上にリンゴ乗せて笑いながら思いっきり二の腕に当てるし・・・」


「でも、一つに絞るのは難しい」


無視された。・・・orz


「だよな、どれも楽しかったから決めれないよな」


「ええ、困りましたね」


「そこで提案」


「何?」


「助っ人部というものを作る」


「え!?助っ人?」


「そう、部活は多いけど部員が足りないところが多いのでその時臨時の部員になる。依頼がない時は、基本人助けをする。」


たんたんとトーンを変えることなくしゃべりだした。


「それいいわね!私それ入りたいです」


「私も気にいった!!よし今から職員室に行って申請してくる!!!」


「・・・だから、あなたも入る」


「だからって、まあいいぞ俺も入るわ。・・他の部活にはもう入れないから」




  翌日の放課後




「やほ~、空!私たちの部室が出来たみたい!」


「そうか、行ってみるか。行くぞネネ」


「・・・・(コクッ)」

そこは、校舎の4階に位置する場所で、町を見渡せる場所だった。

部室にはロッカーと机と椅子しかなかった。何にもない教室がこれから我が部室になるらしい。


「鈴、先に来てたの?」


「ええ、掃除も兼ねてやりたいこともありましたし」


「それにしても、よく一日でこんな部室探せたな」


「空~、あんまりそのこと詮索しない方がいいよ」


「な!!」


鈴の方を見るとうっすら笑っていた。


「それより、空ちゃん昨日の事覚えてる?なんでも言うこと聞くこと」


「残念ながら覚えてます」


くそ、もう忘れていたと思っていたのに!


「今日は空ちゃんのためにこんなものを用意しました!」


ジャジャーンと言い出したのは萌え要素の一つであり、主人に仕えるものが来ている、そう!メイド服だった!!


「え!?これをもしかして俺が着るの?」


「そのもしかしてだよ♪」


「いやいや、この世にはな需要というものがあってな俺がその服を着ることにどこにも需要がないんだ」


「ほ~そういうことか昨日言ってたことは、鈴私も協力する!!」


「さあ、観念してください!」


「ネ、ネネ助けてくれ!幼馴染がメイド服着るところ見たくないだろ?」


それから10秒ほど俺の目を見つめ


「・・・・・見たい」


「おいぃぃぃ!!・・ちょまってせめて自分で脱ぐからパンツまで脱がせようとするな!!」





「か、かわいい」


「確かに、思っていたより似合ってますね。空ちゃんの顔中立の位置でしたからね」


「・・・これはこれで」


みんな褒めてくれるのは嬉しいよ俺のこと褒めたの数えるほどしたかないからな。だがこんなことで褒められても全然嬉しくねえよ!なんかノリで化粧までさせられたし・・


「空ちゃん今日一日その格好で過ごしてね」


それが、私立蒼海学園助っ人部の初めての行動だった。

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