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※対談部分はyoutubeで無料公開中 転スラ・無職転生・盾の勇者作者の対談あり なろう本社への取材あり NHK特番「今夜はとことん異世界スペシャル」が面白かったので紹介

作者: fuuku

8月27日24時からNHKで2時間半の特番「今夜はとことん異世界スペシャル」が放送されました。異世界物ヒットの牽引役として「小説家になろう」が大きく取り上げられており、また転スラ・無職転生・盾の勇者の原作者による対談ありで、面白かったし昔からなろうを楽しんでいた身としてはついにNHKで取り上げられる時代か!と感慨深かったのでエッセイを借りて紹介します。

構成としては以下のようになります。



1部 秘話・異世界誕生のキセキ (転生したらスライムだった件 アニメ1話)

2部 異世界小説の原作者ぶっちゃけトーク! (無職転生 アニメ1話)

3部 異世界の海外人気が沸騰中な件 (盾の勇者の成り上がり アニメ1話)



なろう原作の異世界アニメを放送しつつ、合間にタレントや有識者が異世界物の魅力やヒットの理由を語っていくというスタイル。異世界物をよく知らない人に伝わるよう、実際のアニメを組み込んで見てもらうという形は面白いと思いました。

構成としてはラストに盾の勇者を組み込んだの良かったなと。異世界だとどうしてもストレスフリーで人気・面白い!という風に話がいってしまうので、トリを盾の勇者が務めることでそうでない面白い作品もある!というような流れになってバランス良い構成になったと感じます。



番組の中で名言というか、色々考えさせられる言葉もあったのでいくつか紹介していきます。

※部分が私の感想です



「(なろうアニメは出来がよくなくて)気合が空回りしているのも好き 予算なかったんだろうなって作品も美味しく頂ける」

(サンキュータツオ・お笑い芸人)

※これは対談相手石田さんの「アニメ化って良い作品にあたると嬉しいけど出来の良い異世界物って10本に1本くらいしかないよね」に対する返しで、低予算含め色んななろうアニメが好きな自分にとって大変共感できた言葉でした。その後の石田さんの「(予算がなくても)アイデアがいいと見られるのが異世界」という返しも好きです



「主人公が最強なのが嬉しい やられたくない 安心してみてみたい」

「(異世界物の前は)学園物の少女漫画が好きだったが自分に当てはめるのが難しい」

(ギャル曽根・タレント)

※上記は私は最強でない作品も好きなので必ずしも共感できる言葉ではないですが最強物の人気を表す言葉で一意見として盛り込まれるべき言葉と思います。

下記はまさに転生物の人気理由を象徴する言葉だなと。転生することで実際の自分の年齢とキャラクターの年齢のギャップが気にならなくなるので。



「小説家になろうはコメント欄が使いやすく読者の感想が色濃く反映される」(解説)

※小説家になろうサイトの特徴として感想欄の充実に触れています。利点だけでなく後の座談会ではエグイ感想コメントについても触れているのでバランス取られていたなと



「(異世界物はいわゆるオタク的な客層、漫画の専門店で売れるイメージがあるが)国道沿いにあるような大店舗で売れる、客層はいわゆる一般の人」

「異世界作品は読者との距離が近いということが特徴」

(塚本穣・月間少年シリウス編集者)



「無職転生はまあエッチでしたね、でも成人男性が転生したらまあそうなるよねってリアルさがあって不自然でない」

(伊織もえ・コスプレイヤー)

※これは無職転生好きとして共感できる言葉。こういう単純なファン目線な言葉も番組の中にあると楽しく見れます。



「みんな疲れちゃって難しい文学でお勉強とかしたくない」

「(アメリカ人からみれば)ポリコレやジェンダーの問題がほとんど絡んでこないこんな気楽な世界があるのかという感覚になるのでは」

「あと何年かのうちに、異世界物は大人になったらまあそこそこ嗜んでいかないといけない教養の1つになると思わない?」

(石田衣良・作家)

※下記は冗談混じりで出た言葉ですが、でもアニメ自体が昔は偏見の目で見られ、趣味と言い辛かった時代があると考えるとそういう未来もあるなと。一過性のブームでなくもう長年続いているわけですし。



「アドリブ感で書き上げていった 1巻書き上げて反応を見るんじゃなくて毎話毎話で反応があるっていうのがもう全然違う ドライブ感が楽しい」

「完結間際で感想欄のエグイコメントに潰されてエタったみたいな感じの作品がありもったいなかった」

「人生経験そのまま作品に盛り込んだ方が面白いものになる」

(伏瀬・転スラ作者)



「(なろうは昔はまだエロい要素寛容だったが)なろう自体も大きくなって書籍化作品が増えてきたことによってお行儀がよくなっていった」

「(異世界に興味ない人でも)読んでほしいしそれでなんか、いや自分だったらと思ったら書いてみてほしいし」

(理不尽な孫の手・無職転生作者)



「(異世界ジャンルは)ずっと書き続けていられる夢」

「インターネットは(当時は)まだまだアングラだった だから奴隷だとか復讐だとかスプラッターだとかエッチな要素だとかあった方がアングラ感が出る」

(アネコユサギ・盾の勇者作者)



「(アニメで)1クールの15%~20%が異世界物。少年漫画のアクション大作は1~3作だが異世界物は10を超えていてあらゆるジャンルの中で最も高いエンゲージメントがある」

(アダム=ゼーナ・アニメストリーミングサービス買い付け責任者)

※3部では先日アメリカで行われたアニメエキスポの映像もあって海外でも異世界物は人気があることを実感します。海外サイトのアニメ人気ランキング見るとそんなに異世界物入ってないですが人気ないならここまで増えるわけないわけで、隠れトランプ的なもので普通に好きな人は多いのかなと。



「(異世界物は)今後も派生を繰り返し新しいものを取り込んでいくのでは」

(平井幸・小説家になろう運営会社社長)



他にも考えさせられる言葉たくさんありましたし、尺の問題や一般の方には分かりにくいだろうとカットされて見られなかった言葉もあると感じます。どこかで未公開部分を見る機会があるといいのですが。

小説の状況は近年変化してきてますし人によっては情報が古いとか賛否も分かれるかもしれませんが、ネガティブな意見がネットに溢れる中でこうした前向きな番組があって良かったです。

言葉を切り取った感じになってしまいましたが前後の話の流れも合わせて興味深い話盛りだくさんでした。文章の拙さで十分伝えられなくて申し訳ない(汗)

私はエッセイ以外は読み専ですが、作家の方も参考になる部分が多々ある番組と感じます。



紹介しきれてない部分もたくさんあるのでぜひ本編の視聴をおすすめします。NHKプラスでの配信は9月4日0時45分~2時半、実質9月3日まで。

間に合わなかった方はYOUTUBEにNHK公式配信もありますし(番組の一部ですが対談部分はほぼまるごと見れます)BS等での再放送もあるかもしれないのでチェックしましょう。

ここまで読んで頂きありがとうございます!よろしければ評価・いいね頂けると幸いです。


ご意見や感想もお待ちしています。

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うーん... YouTubeでなんて調べたらその番組をみることができますか?
[良い点] 十年後、世界でメジャージャンルになっている可能性ありますよね(*´艸`*) 元気が出るエッセイありがとうございましたヽ(=´▽`=)ノ
[一言] 「人生経験そのまま作品に盛り込んだ方が面白いものになる」 これは本当に共感できる言葉です。
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