表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

「ホワイトデーに愛よ届け❤」

作者: もち

「ホワイトデーに愛よ届け❤」


 もうすぐ3月14日が来るが中学生の僕はとてもドキドキしていた。先月の2月14日に僕は仲良くしている片思いしている女の子のユヅキから義理ではあるがチョコレートをもらったのだった。


 放課後の下校時間に玄関でユヅキは僕にチョコレートを渡し全く経験のなかった僕は女の子から受ける好意の感情をすごく大切に思った。こんな素敵なことが僕の身に起こるなんて……、と心臓と体中にあたたかな幸せと熱が巡った。


 その日僕はウチに帰りワクワクしながらチョコレートを平らげた。フワフワした夢心地だった。この日はまるでお酒で酔っているように最高にhappyで興奮してなかなか寝付くことが出来なかった♡


 ホワイトデーにはお返しをしないとな、と思うと何を贈ればいいのか分からずに戸惑いながら僕は3月14日を迎えることになった。チョコレートがいくらぐらいでコンビニで売られているか知らない僕は親の携帯端末を使って調べることにした。


 大体千円くらいでコンビニなどで商品を購入できることを知った僕は緊張しながら両親にお小遣いを千円前借りしたいと伝えた。親の力を借りなければ義理ではあるが自分の気持ちを伝えることが出来ないし普段よくお金を使う僕には千円は用意できないお金だった。


 自転車を走らせて近所のコンビニへ行った。いろいろな商品が小さな一角に集中していた。携帯を少し大きくしたようなチョコレートの白い箱が700円くらいの値段で売られていて僕は迷わずその商品を選んだ。


 レジで商品を購入するために店員さんの前に持って行くときとても緊張して恥ずかしかった。


 ホワイトデーの商品を購入する自分がひどく目立っているような気がして自分が女子からチョコレートもらいました♡とコンビニいる間に誰か知り合いに見られてそのことが公になってしまうのではないだろうか、と思うとユヅキの前にチョコレートを渡す前からとても体が熱かった。


 フワフワと明るく晴れた三月の午前中を自転車で自宅まで帰る時間は幸せで緩やかに流れる住宅街の景色を見ていると全てはいつも以上に充実していて素敵だった☆ホワイトデー前の月曜日からソワソワして落ち着かなかった。


 片思いしているユヅキからチョコレートをもらったことを大切に嬉しく思った。火曜日を迎える前の月曜日の夜、僕は購入した商品を確認し学生鞄の中に入れた。その夜は明日のことを思いワクワクしながら眠りについた。


 ホワイトデー当日、僕はドキドキしながら朝を迎えた。ついにこの日が来たか、と思うと嬉しくもあったがとても緊張していた。


 昼休みの時間に僕はユヅキのいる教室へと緊張しながら歩いて行った。彼女は給食後に一人の座席を囲んで友達数人と談笑していた。


 僕はドキドキしながら右前の教職員の入ってくる開いている入り口から顔を出し「ユヅキちゃん、チョコ持ってきたよ」と言った。ユヅキの友達たちはワァーと楽しげな歓声を上げてニコニコと嬉しそうにユヅキのことを祝福していた。


「ありがとう。チョコレートとっても嬉しかった」と僕はユヅキに伝えた。ニコニコしてユヅキは「ありがとう、アツシ君」と言った。


 僕はドキドキして本当のことを伝えようとして「耳貸して」と言ってユヅキの耳を借りた。

「僕は本当はユヅキちゃんのこと大好きだよ」──伝えると僕の顔は真っ赤になってしまった。ユヅキも顔を赤くして目を輝かせた。


 ユヅキの友達たちは明るい歓声を上げて「ヒュー」とか「フゥー」とか言いながら喜んでユヅキと僕を祝福してくれた♡


「私も大好きだよ☆」とユヅキは明るく笑った。嬉しかったので僕はユヅキの柔らかな右手をつないだ。恥ずかしそうに笑うユヅキがとても可愛かった。


 23年の3月の第二火曜日に僕はとても幸せなホワイトデーを昼休みにユヅキと迎えたのであった。


(おわり♡)

いろいろお話を考えようと思っています^_^∠コトシハカキマス♡

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ