~第九話~ 父親
…次の日…
俺は朝日が上りあたりが明るくなったのを感じ目が覚めた。
この世界に来てからすごく目覚めがいい。
前世では目覚ましがあっても起きれなかったのに、
この世界では毎日朝日で起きられる。
そんな小さな感動を感じながらリビングに降りてきた。
リビングには父さんがもう起きてきていた。
「父さんおはよう」
「おう、おはようタツヤ」
「調子はどうだ? 訓練できそうか?」
「うん! いつでもいいよ!」
「よし、それじゃあ顔を洗ってこい。 裏で待ってるから」
そう言うと、父さんは家の裏口にから出て行った。
俺は洗面台で顔を洗った。
俺はいつもこの世界の水道はどういう風になってるのか不思議に思いながら
水を使っていた。
前世のように上下水道の設備が整っているわけじゃないし。。。
と、疑問に思いながら俺は顔を洗い家の裏へ向かった。
裏口を出ると父さんが素振りをしていた。
それを見るとまた脳内再生がはじまった。
俺はすかさずステータスを父さんにばれないように小声で開いた。
「ステータスオープン」
するとステータス画面には技術解析のスキルが自動使用されていた。
なるほど、この現象はスキルによるものなんだな。
俺は一度ステータスを閉じその映像をしっかり目を凝らしてみた。
すると剣を振る速度、角度、強さ、足の踏み込みの強さなど詳細なデータが出た。
なるほど、これが技術解析の効果か。
俺は一通り父さんの素振りの動きを解析し父さんに話をかけた。
どうやら技術解析をしている間は時間の流れがゆっくりになるようだ。
「お待たせ父さん」
「よし、それじゃあまずは父さんと一緒に朝ごはんまで素振りをするぞ」
「父さんのフォームをまねして素振りをやってみろ!」
「わかった!」
俺はさっき解析した父さんの動きを頭の中で考えながら素振りを始めた。
すると、流れるようなフォームで素振りができた。
「おお、タツヤなかなか筋がいいじゃないか!」
「自分でもびっくりしてるくらいだよ」
ふと、俺はステータスを見ようと思った。
しかし、父さんがいるから下手なことをすると怪しまれると思った俺は心の中で
ステータスオープン
と言った。
すると目の前にステータスが出てきた。
しかもステータスは触れてなくても操作ができた。
そしてステータス画面には剣術適性のスキルが使用されていた。
なるほど、一度解析した剣術を使えるようにするのが剣術特性か。
さらに剣術特性にはナイフの使い方も載っていた。
きっと昨日の母さんのナイフ捌きを見たからだろう。
すると父さんが急に話しかけてきたため俺は慌ててステータスを閉じた。
「なあタツヤ」
「ん?」
「まだ父さんのジョブを教えてなかったな」
確かに、父さんと母さんのジョブは聞いたことがなかった。
「父さんのジョブは剣豪だったんだ」
「えっ! すごいじゃん!」
「まあな、これでも若いころは王都のギルドで一番の剣の使い手だったんだ」
「母さんとはそこで出会って、同じパーティーを組んでたんだ」
「でも、ある依頼で大きなけがを負ってな」
「俺はギルドを続けられなくなった」
「でもな、俺は後悔してねぇんだ」
「そのあとは新人の育成係をやって、優秀な後輩を何人も出したんだぜ」
「そのあと母さんとこの村に来て暮らしてたんだ」
この話をしていた父さんはすこし目が潤んでたように見えた。
「つまりだな! タツヤ!
お前には俺の知る剣術をすべて教えてやるから覚悟しておけ!」
父さんは気迫ある言葉で言った。
「はい! よろしくお願いします!」
俺は元気よく父親にお願いした。
そして、俺は質問をした。
「父さんけがは大丈夫なの?」
する父さんは
「ん? けがはとっくの昔に治ってたさ。」
と言った。
「じゃあなんでギルドに復帰しなかったの?」
「そりゃあ、若い芽を摘むっていうのが一番悪いと父さんは思ってたからな」
俺はそれをきき父さんをすごく誇りに思った。
すると、母さんが俺たちを呼びに来た。
「二人ともご飯できたわよ」
それと父さんは素振りをやめ、家に入ろうと歩いていた。
すると父さんが
「ちなみに母さんのジョブは賢者だぞ」
「えっ!」
驚きのあまり俺は空いた口が塞がらなかった。
「いつか母さんに魔術を教えてもらえ」
「あと、今日からビシバシ鍛えてやるからな!」
父さんはそう言って家に入った。
「はい!」
そう言って俺も家に入った。
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