~第四話~ 昼食
俺は自宅を目の前にして立ち止まった。
「記憶を取り戻す前まではわからなかったけど
立派なログハウスだな」
この家は俺の父親のガイルと母親のユーナが俺が産まれる前に建てた家だ
木のいい香りがしてすごく温かみのある家だ。
そんな感情に浸っていると母さんに呼ばれた。
「タツヤ、お昼ご飯できてるわよ」
「あぁ、今行くよ」
家に入り6歳の俺には少し高いダイニングテーブルに座った
テーブルの上には暖かいシチューとバケットの中に固めのパンが入っていた。
家族全員が椅子つき、手を合わせたところで父さんが
「よし、それじゃあいただきます」
と言い。それに合わせて俺と母さんが
「いただきます」
と言った。 これは俺が物心ついた時から変わらない
食膳のルーティーンみたいなものだ。
「今日は昼からシチューかぁ。 母さん羽振りがいいなぁ」
「今日はタツヤの6歳の誕生日ですからね」
食事をしていると父さんが思い出したかのように話を始めた。
「おお、そういえばタツヤは今年選別に行く年だな」
俺は選別という言葉が初耳だった。
「えぇ、ついにタツヤのジョブが決まるのね」
俺は何が何だかわからず父さんに聞いた。
「父さん、選別って何?」
父さんは優しい顔で丁寧に話をしてくれた
「選別っていうのはな、村に年一度だけ司祭様が来てくださって
6歳になった子供に最適の職業を教えてくれるんだ」
そこに母さんが付け加えるかのように言った。
「でも、教えてもらった最適の職業に就かなくても別にいいのよ」
「タツヤにはやりたいことを仕事にしてほしいわ」
そこに父さんも
「あぁ、そうだぞ。 司祭様の言葉はあくまでアドバイスだからな」
それを聞き俺はほっとした。
「さあ、食べちゃいましょ」
そういわれた俺と父さんは絶品シチューを味わった。
…昼食後…
家族がご飯を食べ終わったあと母さんと食器の片づけをしていると
玄関のドアを激しく音を立てた。
父さんが玄関のドアを開けると屈強な男が立っていた。
彼はカイルの父親でゲインという。
ゲインさんはこの村の村長も務めている。
そんなゲインさんがでうちに来るなんて珍しいと思っていると。
「どうしたんだゲイン?」
「少し面白い話を聞いたからお前に話しておこうと思ってな」
「うちのカイルが森に入ってイノシシに襲われたんだが」
「何? カイルが? 大丈夫なのか?」
「あぁ、カイルは大丈夫なんだが。
カイルの話じゃ突然イノシシが吹っ飛んだそうだ」
「そんなことがあったのか?!」
その話を聞いて俺はそそくさと二階の自分の部屋に逃げて行った。
その後、村は3日間この話題にもちきりになった。
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