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~第三十九話~ 信頼

俺たちが東門から出ようとすると門兵が声をかけてきた。


「君たち、これから門の外に出るのかい?」


俺は門兵に


「これから依頼で畑のゴブリン退治に行くんです」


と答えた。


すると門兵は


「そうか。これから日が沈みあたりが暗くなるから気を付けるだぞ。


 それにもし危なくなったら自分の命を最優先にここまで逃げてくるんだ。


 ここの門はこれから閉じてしまうけど、あそこの通用口の奥に俺がいるから」


と言って門の端っこにある人一人入れるくらいの扉を指さした。


俺たちは扉の場所を確認して門兵に


「わかりました。 気を付けて行ってきます」


と言って軽くお辞儀をした。


そして俺たちは畑へと向かった。



…畑…


俺たちは門から少し歩くと目的の畑が見えてきた。


「あれか」


と俺が言うとスイが


「そうみたいね」


と言った。


さらに畑に近づくと畑の全貌が見えてきた。


畑はきっとゴブリンたちに荒らされたのだろう。


食べごろの野菜だけが食い荒らされている。


近くには三本指の子供の足跡のような物も見られる。


「ゴブリンで間違いないだろうな」


そう俺が言うと、近くの小屋から人が出てきた。


中からは作業服を着たおじさんが出てきた。


おじさんは俺たちを見つけると近くに寄ってきて


「あなた達がゴブリン退治をしてくれる冒険者の方々ですか?」


と聞いてきたので。


「はい。そうです」


と答えた。


すると依頼者はすこし不安そうな顔をして


「そうですか。 それではゴブリン退治お願いします」


と言って軽く頭を下げた。


俺は


きっと俺たちが若いから心配なんだろう


と思い、胸を張って


「任せてください! 畑を荒らすゴブリンはしっかり退治します!」


と言った。


続けてカイルも


「俺たちは最近村から出てきたばかりだけど、村では一番を争うくらい


 強い剣士や魔術師なんだぜ!」


と言った。


そして俺たちは依頼者の眼を真っ直ぐ見た。


すると依頼者はその真っ直ぐのまなざしを見て今度は


「よろしくお願いします!」


と深々と頭を下げた。


そして頭を上げた依頼人は


「それじゃあ、私は王都の家に帰りますので。


 皆さんお気をつけて」


と言って軽くお辞儀をして王都に向かって歩いた。


俺たちも軽くお辞儀をして依頼人が見えなくなるまで見ていた。


そして依頼人が見えなくなる頃にはあたりがすっかり暗くなっていた。


そして俺は


「それじゃあ俺とスイで周辺にトーチの魔術で明かりを設置しよう。


 その間カイルは突然の襲撃に備えてスイのサポートに」


と二人に指示した。


二人とも


「うん。わかった」


と答えて各自動き出した。

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