~第三十一話~ 褒美
俺はシャワーから上がり、自分の部屋に戻った。
部屋に戻るとカイルが起きていた。
「おう、おはよう。 どこ行ってたんだ?」
と言われたとき、あの出来事が頭をよぎったが顔にでないように気を付けて
「ちょっとシャワーにな」
と言った。
そして、
「よく眠れたか?」
と言った。
カイルは
「おう、ぐっすりだぜ。 一昨日からろくに寝てなかったからな」
と軽く笑いながら言った。
そしてカイルは
「俺もシャワーいってくっかな」
と言って部屋を後にした。
俺はカイルが俺のようにならないことをひそかに願った。
俺は椅子に座り心を静めた。
そして、アリア様のことを思いながら神に祈りをささげた。
俺はちゃんとアリア様の言いつけを守り、定期的に報告をしていた。
報告と言っても世間話や前世の思い出話ばかりだけど。
そして、目の前が光に包まれ。
目を開けると、見慣れた何もない真っ白な空間に立っていた。
そして、そこにはアリア様がいつもと同じように立っており。
「おかえりなさい」
と言ってくれる。
そして俺は
「ただいま」
と言う。
…天界…
アリア様はいつものようにふかふかのソファーを用意し、お茶菓子を出してくれた。
「さぁ、座って」
と言ってアリア様は俺に手招きをする。
「失礼します」
と言って俺はソファーに座った。
「さあ。今日も何があったか教えて頂戴」
と言われたため俺は村を出て王都に来た事、
道中でシャドウウルフの群れに襲われた事などを話した。
アリア様はそれを聞き心配そうな顔をして
「それは、大変でしたね。 でもあなた達が無事でなによりです」
と言ってくれた。
俺はここまで俺たちのことを心配してくれるアリア様をますます好きになった。
そしてアリア様は何かを思い出したかのように
「そうです! タツヤ! あなたの善行ポイントがまたたまっていたので私から
ご褒美をあげますね!」
と言った。
しかし、俺は自分が良かれと思ってやっている事なので、ご褒美をもらうなんて
申し訳ないと思い
「大丈夫ですよ。お気持ちだけで充分です」
と言うと、アリア様はすこし怒った顔になり
「またそんなこと言って! あなたは称賛されることをやっているんだから
素直に受け取っておきなさい!」
と言った。
俺はアリア様の迫力も相まってか
「はい」
と答えた。
それを聞きアリア様は
「よろしい。
それじゃあ、あなたには新たなスキルをあげるわね」
「あなたにはこの「死者のやり直し」というスキルをあげるわ。
これは一日に二人だけ死者を生き返らせることができるわ。
でも気を付けて、これは世界の秩序に関与するぐらい強力なスキルだから
本当にどうしようもなくなったときに使うのよ」
と言った。
そうすると、俺の体が白い光に包まれ始めた。
「今回はここまでみたいね」
と言った。
俺は
「スキルをくださってありがとうございます!
でもこれを使わなくてもいいように頑張りたいと思います!」
と言った。
アリア様は
「良い心掛けです」
と言ってくれた。
俺はいつも道理
「それじゃあ行ってきます!」
と言った。
アリア様もいつも道理
「行ってらっしゃい!」
と言ってくれた。
そして俺を包む光はさらに強くなり、俺は自分の部屋に戻ってきた。
そして窓の外を見ながら、カイルの帰りを待った。
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