~第三話~ 転生
夏の暑い日差しが家族を照らしてた
「無事産まれてくれたな」
「ええ。 本当に良かったわ」
「この子の名前は決まったかしら?」
「あぁ。 この子はタツヤだ」
「タツヤ。 いい名前ね」
…6年後…
「おはようタツヤ」
「おはよう母さん、父さん」
「おう。おはよう」
「ご飯できてるわよ」
「あぁ、いただきます」
俺は6歳になり前世の記憶を取り戻した。
「タツヤ、お誕生日おめでとう」
「父さん、母さんありがとう」
「今日の夜はお祝いよ」
「おっ。 母さんの手料理か~。 よかったなタツヤ」
「あぁ、楽しみにしているね」
朝食を食べた後、俺は現状を確認するために近くの森へ向かった。
「はぁ、朝は前世の記憶が突然流れ込んできて焦った」
朝目覚めてすぐに前世での18年間の出来事が流れ込んできた。
しかし、今までの痛みや苦しみに比べればどうという事はなかった。
「よし、とりあえず。 与えられたスキルを確認してみるか」
「どうすればいいんだ?」
そこで俺はゲームなどでありがちなセリフを言ってみた。
「ステータスオープン」
すると、目の前に青白い画面が出てきた。
「うわっ、なんだこれ。」
そこには、スキルの欄に大量の文字が書かれていた
「言語理解、身体能力向上、魔術適正、武術適正、剣術適正、
生産適正、本人が望んだ死以外無効、幸運」
その他もろもろ、ステータス画面にはおぞましい数のスキルが記されていた。
「なんじゃこりぁ、これはチートすぎだろ」
あきれていると、近くで子供の声がした。
「うわぁぁぁ」
「なんだ?!」
この森は子供の立ち入りが禁止されているはずなのに。
声のする方へ行ってみると幼馴染のカインがイノシシに襲われていた。
「だいっ」
いや、待てよ。今ここで俺が出て行って助けてることは簡単だ。
でも俺の正体が知られるのはまずいよな。
すると、スキルが目の前にでてきた。
スキル 隠形…この世に存在する生物から認識できなる
「よし! これだ!」
俺がスキルを使用すると俺の体が半透明になった。
「よし! これならいける!」
そうして俺はイノシシの前に立ちふさがった。
「大丈夫か?」
しかし、カインは返事をしなかった。
「なるほど、隠形をしているときは声も伝わらないのか」
「しっかし、どうしたものかな」
俺は格闘技なんかやったことないし、高校でも帰宅部だったからな。
その時、俺の頭に武術の動きが流れ込んできた。
「なるほど、こうやって動くのか」
するとイノシシが突撃してきた。
「よっと」
俺はイノシシを軽く投げ飛ばした。
イノシシは何が何だかわからない様子だった。
そこに俺が蹴りを一発かますとイノシシは森の奥に逃げて行った。
「ふぅ、筋力もかなり上がっているな」
軽くイノシシをあしらった後俺はカインの安否を確認した。
すると、
「うわぁあああ、イノシシが飛んで行った!」
カインにはイノシシがひとりでに飛んでいったように見えたのだ。
「彼に俺の姿は見えていないからそういう風に見えるのか」
そういったとたんカインは村の方へ走っていった。
「とりあえず、一件落着だな」
そう思っていると
「善行ポイントが一定に達したためレベルアップをします。」
頭の中に直接機械のような音声が流れ込んできた。
「善行ポイント?」
ステータスを見るとレベルが2に上がっておりステータスが向上していた。
「なるほど、経験値は敵を倒すのではなく善行をするとたまるんだな」
「俺にピッタリじゃないか」
そう思いふと空を見上げると太陽が真上に来ていた。
「もうお昼か。 とりあえず帰るか」
そう言って俺は家に向かって走り始めた。
これから始まる生活に胸を踊らせながら……
読んでいただきありがとうございます。お楽しみいただけましたでしょうか?
もし、この作品が「面白い!」「次も読みたい!」と感じましたら
下記の評価フォームから評価いただけるとうれしいです。
これからもより良い作品を投稿できるように日々努力していきますので
応援よろしくお願いします。




