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~第十九話~ 才能

俺と父さんは村民二人を連れて村へもどった。



…村…



俺達は村に戻りすぐに宿屋へ連れて行った。


この村には診療所がない。


その代わり宿屋の夫婦は回復魔法に長けているため、皆宿屋に行くのだ。


父さんは宿屋の扉を開けた。


「けが人だ! ギークとライカを呼んできてくれ!」


そう言う父さんに俺も続いて宿屋に入る。


村民を宿屋のソファに寝かせると二階からスイが降りてきた。


「どうしました?」


驚いた様子のスイに父さんが怪我のわけを話した。


「わかりました」


そう言うとスイは怪我人の隣に立って 


「今お父さんとお母さんは王都に出かけているので私が治療します」


と言い、村民二人に手をかざした。


「ハイ・ヒール」


スイがそう言うと手から黄緑色の光が発せられた。


するとみるみるうちに村民の怪我が癒えていく。


村民たちの苦しそうな顔もなくなり、二人とも眠ってしまった。


俺はこの魔術を知っている。


この魔術は中級治癒魔術だ。


基本中級以上治癒魔術は人体の構造を理解していないと使えない、


むしろ自分に反動がかえってくる危険な魔術なのだ。


それを俺と同い年の7歳でやってのけるとは、天才だろう。


彼女はきっとすごい魔術師になるぞ。


俺はそう思った。


「二階のベッドに運んでください」


そう言うとスイは店の奥に入っていった。


俺はスイの後を追った。


「お疲れ様。 スイ」


「あら、タツヤ。 あなたがこの人達を連れてきたの?」


「あぁ。 父さんと森を捜索していたら偶然見つけてな」


「それは、お疲れ様」


スイは選別の時から変わらなかった。


近くで見ると少し大人っぽくなったかもしれない。


そうして見とれているとスイは首を傾げ


「どうしたの?」


と言った。


俺はすこし焦ったが平常心を取り戻し、


「ああ、治癒魔法が使えるのはすごいなと思ってな、それも中級の」


するとスイは自慢げに


「そうよ、私だって頑張ったのよ!」


と言ってきた。


「そうとタツヤも頑張っているようね」


「たまにあなたの家の近くを通ると素振りしているのを見かけるわ」


俺はすこし恥ずかしくなった。


「そんなことないよ...」


ひさしぶりにスイと話をしていると外から声が聞こえた。


俺とスイはすぐに外へ出るとすごい数のイノシシが森の方角から走ってきた。


俺はスイを守るために剣を構えたが


イノシシたちは俺たちに目もくれず走っていった。


俺が驚いていると村長のガイルから


「村の北側と南側に何か大きな魔物がいるようだ!」


「全員地下に隠れろ!」


その声を聞いた村民たちはすぐさま地下に避難した。



すると北側の方から体長4メートルはある大きな魔獣が現れた。


「フェンリルだ」


そういうと森から全身白の毛でおおわれたオオカミが出てきた。


父さんは


「タツヤ! お前は南側へ向かえ! そっちは任せたぞ!」


と言った。


俺は


「わかりました!」


と言った。


それを聞いたスイが


「気を付けてね」


と言ったので俺は


「任せとけ!」


と言った。



俺は南側に全力疾走で向かった。

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