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〜第十七話〜 初戦

俺はあの後「縮地」を習得した。


今日は父さんと森に行く。


「よし。 タツヤ行くぞ!」


「はい! お願いします!」


俺と父さんは朝食を食べた後、魔の森に向かった。


魔の森に向かっている間父さんから今日の目的を聞いた。


「タツヤは最近魔の森で度々人が襲われているのは知ってるか?」


「うん」 


「今回はそんな人がいないかの探索と、タツヤの初戦だな」


俺は初戦というとこもありいつも以上に緊張をしていた。


すると父さんが


「タツヤ。肩の力を抜けよ」


と言った。


自分ではわからず緊張で肩の力が入っていたのようだ。


俺はフゥと深呼吸をして落ち着きを取り戻した。



しばらく行くと魔の森についた。


「行くぞ」


俺は静かにうなずいた。


しばらく森を歩くと1匹の人のような生物がいた。


俺と父さんはすかさず木の影に隠れた。


「よく見ろタツヤ。 あれがゴブリンだ」


ゴブリンは若竹の色に似た肌の色をしており、耳が尖っていた。


ゴブリンは常に口を開けており、まるで何かに飢えている様子だった。


「ゴブリンは猪と違って知能があるから一筋縄で行けないぞ」


「うん」


父さんのアドバイスを聞いた後、俺は「鑑定」のスキルを使った。


鑑定によるとゴブリンの危険度はEランクだが、


集団になるとBランクだった。


「よし。 行ってこい。 なんかあったらすぐに助けてやる」


そう言う父さんに頷いて俺はゴブリンの前に出た。



ゴブリンは俺を見るとすかさず突進してきた。


俺は突進してきたゴブリンをステップで避け、カウンターを繰り出した。


しかし、俺の思い切りが足りなかったのだろう。


剣はゴブリンに1センチほどのキズをつけて止まった。


すぐに俺は後ろへ飛びゴブリンと距離を取った。


そして振り向いたゴブリンに縮地で間合いを詰め、


今度はゴブリンを左肩から斜めに真っ二つにした。


「はぁ はぁ」


俺は生の死体を前に少しショックを受けていると。


父さんが


「よくやったなタツヤ!」


「無理せず一旦距離を置いて体勢を整えてから


 トドメを刺したのはいい判断だぞ!」


「はい。 ありがとうございます」


父さんはあんな風に言ってくれたが、一発で仕留められなかったのを


考えると及第点だろう。



俺はこの戦いを忘れないだろう。あの筋肉が剣に抵抗する感覚を。

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