〜第十五話〜 真実
俺は天界から帰ってきた。
時計を見ると祈り始めた時間から全く時間が進んでいなかった。
「なるほど。 向うとこっちじゃ時間の流れが違うのか」
両親に真実を話すために俺はリビングに降りた。
両親はリビングで雑談をしていた。
俺は両親の前に立った。
「どうしたのタツヤ?」
「父さん、母さん。 2人に大切な話があるんだ」
そう言うと両親の和んでいた表情が変わった。
「まずは座って」
そう言われ、俺は両親の前のソファに座った。
「それで、大事な話ってなんだい?」
父さんがそう言った瞬間、あたりの空気が緊張したのがわかった。
そして俺話を始めた。
「俺は実は転生者なんだ」
両親は一瞬驚いた顔をしたがすぐに表情を変えて俺の言葉を待ってくれた。
「俺は前世では毒蜘蛛に噛まれて18歳で死んでしまったんだ」
「でも、目の前に女神様が現れてあなたは前世で善行を積んでいるので
転生をすることができますって言われて」
「俺はもっと人助けをしたいと思って転生したんだ」
「それで前世の記憶を取り戻したのは6歳の誕生日の時なんさ」
「あと、ジョブの事なんだけど魔術剣士っていうのは俺が女神様に
お願いしてなったジョブだから」
「あと、俺の剣術の習得が早いのや、魔術文字がすぐに読めるようになったのは
スキルっていうやつのおかげで才能なんかじゃないんだ」
俺は話してるうちに涙がこみ上げてきた。
「だから。 俺は父さんと母さんを騙していたんだ」
最後の言葉を言うときは目から涙が溢れ出ていた。
「だからごめんなさい。 ごめんなさい」
俺が全てを言い終わると両親は俺を抱きしめてくれた。
「そっかタツヤ。話してくれてありがとうな。1人で抱え込ませてごめんなぁ」
「ごめんねタツヤ。母さんわかってあげられなくて」
2人とも俺に親として謝ってくれた。
「ううん、そんな事ないよ。俺、ごめんなさい」
しばらく俺たち家族はお互いを慰め合った。
15分後
母さんは俺に温かいココアを持ってきてくれた。
「落ち着いたか?」
父さんは優しい声で俺に声をかけた。
「うん。ありがとう父さん、母さん」
「なるほどなぁ」
父さんは何かに納得した様子だった。
「なにが?」
俺がそう聞くと父さんは
「いやさぁ、選別の日にタツヤがジョブをもらったときはタツヤの魔力が
綺麗な色してたからさ、これはすごい息子ができたなぁと思っててさ」
「母さんも見えてたわよ」
なんと、俺以外にもあの光が見えてたなんて?!
「父さんと母さんにも見えてたんだ!」
俺は驚いた表情で聞くと
「おう!しっかり見えてたぞ!」
それを聞いて俺は改めて父さん達の凄さを思い知った。
「それと、タツヤはスキルのおかげで剣術が出来たり、魔術文字を読めるように
なったって言ってたけどそれは違うぞ」
「タツヤはしっかり練習していたし、素振りだって毎日かかさずやってる
じゃないか。 そのおかげで毎日タツヤが成長してるぞ!」
「そうよ、たとえスキルのおかげであったとしてもそれはを使いこなすのは
あなたの才能なんだから。 自信持っていいのよ」
俺はそれを聞いて自分の肩に重くのしかかっていた何かが外れて
軽くなっなのを感じた。
そして俺はまた、泣き出してしまった。
「ありがとう父さん! 母さん!」
その日俺は両親の優しさに包まれて眠った。
読んでいただきありがとうございます。お楽しみいただけましたでしょうか?
もし、この作品が「面白い!」「次も読みたい!」と感じましたら
下記の評価フォームから評価いただけるとうれしいです。
これからもより良い作品を投稿できるように日々努力していきますので
応援よろしくお願いします。




