主要キャラクター紹介(敵陣営・他)
≪統括者≫
カオスレイダー事件の陰で暗躍する謎の存在。オリンポスでは【統括者】と呼称されている。
外見は人の姿をした闇であり、その闇の中に様々な色の目が浮かんでいる。
名前もあくまで個体を特定するための便宜上のものであり、本来は明確な呼称も存在しない。
混沌の力を世に広め、主たる【混沌の王】の復活を目指している。
実体がないため基本的に物理攻撃を受け付けないものの、反発する強大なエネルギーとぶつかることでダメージを受ける。
現在、確認されているのは以下の個体であり、オリンポスにとって目下の脅威となっている。
(イメージイラストはハイペリオン)
〇【ハイペリオン】(男?:年齢不明)
金色の目を持つ個体。人を小馬鹿にしたような言葉遣いをする。
一番初めに確認された【統括者】であり、リーダー的存在として様々な策謀を巡らす。
オリンポスとの交戦記録が一番多く、圧倒的なスピードを武器に特務執行官たちを翻弄する。
一時はソルドやルナルを瀕死に追い込むなど、彼らにとっては不倶戴天の敵とも呼べる存在である。
〇【テイアー】(女?:年齢不明)
銀色の目を持つ個体。冷徹な態度と言葉遣いをする。
【統括者】の実力と脅威を特務執行官たちに初めて印象付けた敵であり、アーシェリーやサーナとは因縁が生まれている。
一時期、アレクシアを目にかけるなど比較的情に厚い面も見られるが、それは気まぐれ程度であり、【統括者】としての行動や観念を覆すほどのものではない。
〇【イアペトス】(男?:年齢不明)
赤い目を持つ個体で、他の【統括者】よりも一回り大きい。
傲岸不遜な言葉遣いをし、力を誇示しまくる直情型。また非常に嗜虐的で、知的生命体の女性を辱める行為を好む。ロウガやメルトメイアにとって、不倶戴天の敵である。
どちらかというと知的とは言い難く、【統括者】としての目的意識も希薄に感じられるが、ハイペリオンの命令に背くことはないようだ。
〇【ムネモシュネ】(女?:年齢不明)
紫の目を持つ個体。感情の起伏が少なく淡々とした言葉遣いをし、冷静に状況を観察する。
物理法則を無視した特殊な移動および回避能力を持ち、強力な重力を操るなど、戦闘では特務執行官たちを容赦なく翻弄する。
しかし、個体を構成するエネルギー総量が【統括者】の中で一番少なく、ダメージを負うと回復に時間がかかるという欠点を併せ持つ。
≪カオスレイダー陣営≫
〇 ダイゴ=オザキ(男:40歳)
大企業であるアマンド・バイオテック・コーポレーションの情報統括役員の肩書を持つ男。
かつては会社に利益不利益をもたらす情報を収集し精査する役割を担い、表裏双方の社会で暗躍していた。
アイダス=キルトの作り上げた超細胞SPSに関連した事件以降、【ハイペリオン】に特別な種を植えられ、混沌の下僕として活動するようになる。
その役割は肩書やコネクションを利用し、カオスレイダー寄生者をフォローもしくは操ることにある。
冷たく鋭い瞳の持ち主で、人間を駒のようにしか考えていない。ヘビースモーカーで、葉巻を好んで吸う。
〇 アレクシア=ステイシス(女:25歳)
依頼で人間を暗殺する裏稼業――始末屋の一人で、【スカーレット・ウインド】と呼ばれる。
緋色のライダースーツを纏っていることから上記の異名を持つようになり、仕事歴こそ短いものの、アルファでは凄腕として名が通っていた。
港町エルヴァンの出身で、かつてロイス=ヴァレンタインという婚約者がいた。
カオスレイダー寄生者の彼を討った特務執行官のアーシェリーに凄まじい憎悪を抱く。またアレクシア自身もカオスレイダーを宿し覚醒を果たすのだが……。
裏稼業に就いてからの生活スタイルはかなり自堕落で、裸同然の姿で過ごし酒を浴びるほど飲む。非常にグラマラスな体型の持ち主。
≪SSS関係者≫
〇 イーゲル=ライオット(男:40歳)
月面エリア【セレスト】に拠を構える人材派遣会社SSSの代表取締役を務める金髪の男。
親から受け継いだSSSを発展させ、裏の人材派遣としての確固たる基盤を作り上げた。
かつてダイゴ=オザキと同じ大学に通っており、その兼ね合いもあってダイゴをSSSの参与として招き入れた。
一見、紳士的でスマートな印象を受けるが、実際は極めて冷徹でありダイゴ同様に人間を駒のようにしか考えていない。
ダイゴに対しても本質的に信頼はしておらず、あえて利害の一致する間は利用しようという考えを持っている。
ただ、秘書であるフェリア=エーディルとは男女の仲であり、彼女に対しては少なからぬ親愛の情を抱いているようだ。
〇 フェリア=エーディル(女:26歳)
月面エリア【セレスト】に拠を構える人材派遣会社SSSの代表取締役秘書を務める赤毛の女性。
優れた観察能力と豊富な知識をもって、イーゲルを公私共に支えている。
表では優秀なキャリアウーマンを演じているが、イーゲルとの仲をからかわれると照れてしまうような可愛らしい一面も覗かせる。
しかし、裏では非情な業務も淡々とこなす、ある意味極端な二面性を持つ人物である。
〇 ガイモン=ムラカミ(男:64歳)
かつて生体工学と機械工学双方の権威として名を馳せた天才科学者。
フジ島にて隠遁生活を送るダイモンとは一卵性双生児で、実兄に当たる。
有能ではあるが、知識欲と自己顕示欲の塊で、目的のためなら非人道的な行為すら平然と行う精神の持ち主。口も悪く、人を見下したような発言が多い。
かつてアルファのモイパ地区にあった研究所の所長をしていたが、ある事件がきっかけで博士号を剥奪され表舞台から姿を消した。
現在はSSSに身を潜め、様々な研究を行っている。
〇 アールグレイ(男:年齢不詳)
正式名称は【SSSX-01 アールグレイ】で、ガイモン=ムラカミによるSPS強化兵士計画の試作体1号。長身で筋肉質の男性の外見を持つ。
SPS強化兵の概要は設定資料集を参照のこと。
ベースとなった人間の名は、リンゲル=ライオット。冷徹で分析力に優れた歴戦の傭兵にして、イーゲルの父親。
かつてイーゲルに殺された過去を持っているが、元々はそれを予期しており、ガイモンに自身復活のための研究支援を行っていた。
〇 ダージリン(女:年齢不詳)
正式名称は【SSSX-02 ダージリン】で、ガイモン=ムラカミによるSPS強化兵士計画の試作体2号。均整の取れた女性の外見を持つ。
ベースとなった人間の名は、ルーナ=クルエルティス。妖艶かつどこか狂気を感じさせる性格の持ち主で、かつては【虐殺の女神】の異名で呼ばれた傭兵。イーゲルの母親でもあった。
≪謎の陣営≫
〇【レア】(不明:不明)
かつてライザスたちを救い、オリンポスの結成を促した謎の存在。
外見は【統括者】同様に実体のない闇そのものであり、その闇の中に白い目が浮かんでいる。
【レア】という名前も便宜上のものであり、本来は明確な呼称も存在しないらしい。
特務執行官ら秩序の戦士たちの生みの親として彼らを導いたが、その目的や真意は別のところにあるらしく、【エリス】たちを率いて陰で暗躍する。
男と女の性質を併せ持っているようだが、その理由も不明である。
〇【エリス】(女:外見年齢は20代半ば)
突如として特務執行官や【統括者】の前に姿を現した黒髪に緋色の瞳を持つ謎の女性。
【虚無の断罪者】を名乗り、謎の意思の指示の下で行動する。
その格好は特務執行官に似ているが実際はまったく非なる存在であり、ただの人間でないことも明らか。
戦闘能力も極めて高く、特務執行官どころか【統括者】ですら煙に巻くほどの実力を持つ。
〇【ヘカテイア】(女:外見年齢は10代後半~20代)
突如として特務執行官や【統括者】の前に姿を現した黒髪に銀色の瞳を持つ謎の女性。
【虚無の殺戮者】を名乗り、謎の意思の指示の下で行動する。
その格好は特務執行官に似ているが実際はまったく非なる存在であり、ただの人間でないことも明らか。
戦闘能力も極めて高く、特務執行官どころか【統括者】ですら煙に巻くほどの実力を持つ。