主要キャラクター紹介(主人公陣営)
作品に登場する人物をカテゴリー毎に、登場順で並べています。
多少のネタバレが含まれるので、ある程度本編を読み進めてから見て頂くことをお勧めします。
イメージイラストを追加しました。
≪特務機関オリンポス≫
※ 特務執行官
○ ソルド=レイフォース(男:外見年齢は20代半ば)
本編の主人公で、対カオスレイダー用生体兵器である特務執行官の一人。赤い髪と黄金の瞳を持つ。
コードネームは【アポロン】で、炎の力を操る。その戦闘能力は未知数とも言われ、密かにライザスの期待を得ている。
時代がかった言い回しをするのが特徴で、回りくどいことを避ける直情型の性格。おまけに頑固。しかし熱い魂と信念を持っている人物。
出身はアートサテライト・レジデンスのアルファで、孤児だったという過去を持つ。そのためか子供には特に優しく、彼自身も子供に慕われやすいようである。
知らぬ内にいろんな女性から想いを寄せられているが、本人は割と鈍感。
お茶が大好きで、特に緑茶を好む。ただしこだわりが強く、彼好みのお茶を淹れられる人物は限られる。
○ シュメイス=ストームフォース(男:外見年齢は20代半ば)
オリンポス最速の戦士であり、神速の特務執行官の異名を持つ金髪碧眼の青年。
コードネームは【ヘルメス】で、風や真空の力を操る。戦闘ではスピードを生かした攪乱戦を得意とする。
また戦域情報管理官でもあり、各特務執行官の遂行した任務に関する情報をすべて網羅している他、諜報活動などにも力を発揮する。
性格は楽観的だが、情に厚い一面もある。仕事柄、現況を的確に分析し最適な助言や判断をする技能に優れる。
趣味はガンシューティングゲームで、暇な時はこれに没頭している。
人間時代は月のエリア・セレストを根城にするハッカーであり、当時も【ヘルメス】の通り名で活動していた。
○ アーシェリー=ウィズフォース(女:外見年齢は20歳くらい)
オリンポスの中でも知識の深い人物で、様々な分野に精通している女性。緑色の長髪と眼鏡がトレードマーク。
コードネームは【アテナ】で、波動の力を操る。また、槍の使い手でもあり戦闘能力は極めて高く、女性特務執行官の中ではトップクラスの実力を持つ。
やや内向的かつ理論派ということもあり、融通は利かないが根は非常に優しい人物。アロマが趣味という一面もある。
彼女の付けている眼鏡は亡くなった姉の形見であり、度は入っていない。
実はかなりグラマラスな体型の持ち主だが、本人はそれを恥ずかしがっているため肌の露出する服はほとんど着ない。
ソルドとは特務執行官になる前から因縁があり、強い思いを寄せている。彼好みのお茶を淹れられる人物の一人でもある。
○ ルナル=レイフォース(女:外見年齢は10代後半~20歳くらい)
ソルドの妹に当たる人物で、大人びた外見を持つ長髪の女性。兄と対照的な青い髪と銀色の瞳を持つ。
コードネームは【アルテミス】で、光の力を操る。弓術に優れ、戦闘では光の弓を用いて戦うことが多い。
また、短時間ではあるものの特務執行官の中では唯一、無限稼働炉を含む肉体の光子変換を可能とする。その能力を用いて通常ではあり得ない狭所からの潜入なども行える。
困っている人を放っておけない面倒見の良い性格だが、時折機械のような冷たい一面を覗かせる。
またソルドには兄妹らしからぬ愛情を抱いているため、兄に関係することとなると感情的になりやすく、非常に嫉妬深い一面もある。
お茶が好きなところもソルドと一緒で、彼好みのお茶を淹れられる人物の一人。
○ ライザス=ヘヴンズフォース(男:外見年齢は30歳代)
特務機関オリンポスの司令官であり、自他共に認める最強の特務執行官。漆黒の髪と黒い口ひげがトレードマーク。
コードネームは【ゼウス】で、雷撃と空間を操る。普段はパンドラにて指令を下す立場にあるが、有事には前線にも赴く。
オリンポス設立の頃から存在しており、知識と経験の深さでも随一。
優しさと厳しさとを併せ持った人物であるが、人をからかうことを趣味とする一面もある。
人間時代は新太陽系政府の査察官を務めていたが、それゆえか物事に対し慎重を期する傾向があるため、司令官としての決断力に欠ける側面がある。
強い求心力を持つリーダーというよりは、仲間や部下の意見を取りまとめる調整力に優れたリーダーと言える。
○ ボルトス=ディープフォース(男:外見年齢は30歳代)
オリンポス設立の頃より存在する古株の特務執行官。浅黒い肌と銀の短髪が特徴。
コードネームは【ポセイドン】で、水の力を操る。
幅広い見識と判断力を持ち、ソルドを特務執行官として見出した人物でもある。
性格は豪放の一言につきるが、戦いにおいては冷静な分析と判断、経験に基づく直感に従って行動する。
人間時代はCKOの治安維持軍に所属する特殊部隊の佐官で、当時から情に厚い人物として知られていた。
ただ、それゆえか冷徹になり切れない部分もあり、任務の失敗を招いたこともあるようだ。
○ ウェルザー=グランフォース(男:外見年齢は20代後半~30代)
ライザス、ボルトスと並ぶ古株の特務執行官で、黒い長髪と切れ長の眼が特徴的な長身の男。
コードネームは【ハデス】で、主に重力を操る。広域殲滅戦などで力を発揮し、多対一の戦いを得意とする。
普段はあまり感情を表に出さないが、本質的には温厚で慈愛の精神に満ちた人物。
ただし戦場では敵を殲滅するまで戦いを止めないという非情さをも併せ持ち、確証のない直感を嫌う側面も存在する。
人間時代は有能な科学者であったが、探究に没頭すると他者を顧みない自己中心的な一面を見せることもあった。
なお、フィアネスにとっては恩人でもあり、彼自身もフィアネスには特別な愛情を抱いている。
○ フィアネス=シーズフォース(女:外見年齢は10代後半)
特務執行官の中ではライザスらに次ぐ古株で、銀の長髪がトレードマークの少女。
コードネームは【ペルセポネ】で、主に冷気の力を操るが、季節や天候をイメージした技も多く使う。
その外見と裏腹に洞察力に長け、特徴的なお嬢様口調ながらも話術に優れる。気の強い性格でやたらと頑固なものの、他者を気遣う優しさの持ち主。
人間時代は祖父の運営する学校に通う学生であったが、ウェルザーに助けられて特務執行官となった。そのため、彼に対しては強い愛情を見せる。
上記の理由から特務執行官としての年季は長いものの、外見的には最も幼い容姿をしている。
○ サーナ=アーデントフォース(女:外見年齢は20代半ば~後半)
特務執行官の中ではライザスらに次ぐ古株で、ふわふわの薄桃色の髪がトレードマークの美女。フィアネスとは同期の間柄。
コードネームは【アフロディーテ】で、細胞活性の力を操る。これにより肉体強化や重症の治癒などに加え、触れたものの細胞を過剰活性させて崩壊させることも可能。
明るい性格で人当たりも良く、一見すると頼れるお姉さん。しかしその本性は、からかうような言動とセクハラ紛いの行為をしたがるオリンポスでもトップクラスの問題児。
男女問わずに過剰なスキンシップを仕掛けるので、メンバーの一部は彼女との遭遇に戦々恐々としている。
ただ仲間想いでもあり、親愛な者を傷つける敵に対しては、烈火のごとき怒りを見せる。
自分より年下(特務執行官になった年次が後)の者を君・ちゃん付けで呼ぶ。
特務執行官の中ではアーシェリーと並ぶグラマラスな体型の持ち主だが、本人の性格が性格なためか、やたらと露出の多い衣装を好む。
○ ロウガ=アームドフォース(男:外見年齢は20代前半)
特務執行官の中では最も多くの戦歴を持つ男で、吊り上がった目とボサボサの紺の髪がトレードマーク。
コードネームは【アレス】で、単純な武器から最新鋭の高性能兵器、更には即興で設計した兵器に至るまで瞬間で創生する武装生成の力を操る。
武装生成は単純な武器なら他の特務執行官にも可能だが、兵器の生成はロウガのみのオリジナルスキルである。
優れた戦闘センスと状況判断能力、更には理知的かつ冷静な対応力と、こと戦いにおいては非凡とも呼べる才能を持ち合わせている。
口が悪く、特務執行官の中では最も気性の激しい人物で通っているが、決して悪意があるわけでなく単に不器用なだけである。そういう意味ではソルドと似た性格と言える。
また、無為な力を誇示することを最も嫌い、そのような相手に対しては憎悪にも似た闘志を滾らせる。
○ メルトメイア=ランドフォース(女:外見年齢は20代前半)
栗色の長髪がトレードマークの女性特務執行官で、メンバーからは主に愛称のメルで呼ばれる。
コードネームは【デメテル】で、大地を自在に変形させて操る能力を持つが、直接戦闘は苦手であり、どちらかといえばサポート向きである。
温厚かつ落ち着いた雰囲気を漂わせるものの内面は少女っぽく、基本マイペースのためか、たまにボケた言動をする。
また意外と潔癖症で、性的な話題は特に苦手。このため、サーナのセクハラ攻撃には常に辟易させられている。
人の想いを見抜くことが上手く、対立するメンバーの仲裁役を買うことが多いため【オリンポス最大の良心】という異名を持つ。
特務執行官としての経歴はソルドらとほぼ同時期だが、上記の理由から古株の特務執行官にも一目置かれている。
性格的には正反対とも言えるロウガに心惹かれている。
○ エルシオーネ=ガードフォース(女:外見年齢は20代半ば)
CKOの科学技術局長を務める女性で、紫のショートボブカットが特徴。メンバーからはシオの愛称で呼ばれる。
コードネームは【ヘスティア】で、他の特務執行官の倍以上の出力を誇る強力なエネルギーフィールドを操る。
無口で人当たりの良くない印象を受けるが、根は非常に優しい人物。戦い自体を好まず、彼女の能力の関係もあり、基本は防衛を主とした任務に就くことが多い。
各種博士号を複数持つ天才であり、セントラルを含めたオリンポス設備の大半は【レア】の設計を基に彼女が開発している。
【クロト】ら電脳人格たちにとっては母親とも呼べる存在であり、彼女もまた電脳人格たちに娘のような愛情を持つ。
局長としての名前はエルシオーネ=オーガストで、これは彼女の人間だった頃の本名。この肩書で人前に出る場合は実年齢同様、四十代の外見に変化する。
ウェルザーとは人間時代から面識があり、その関係でオリンポスの創設に携わることとなった。ただし、特務執行官となった年次はフィアネスたちよりも遅い。
○ イレーヌ=コスモフォース(女:外見年齢は20代後半)
CKO統括副司令としての肩書を持つ金髪の才媛で、特務執行官の中でも特殊な立ち位置にいる人物。
コードネームは【ヘラ】で、領域支配の能力を行使する。
また、優れた剣技の持ち主でもあり、その斬撃は空間すら切り裂く威力を持つ。
戦闘に出ることはあまりないものの、実力は特務執行官の中でもライザスらに次ぐトップクラス。
冷静、几帳面かつ厳格な性格で、統括司令やライザスのフォローをしながら機構全体を陰で支える。
なお、統括副司令としての名前はイレーヌ=フォートベルクで、これは彼女の人間だった頃の本名。この肩書で人前に出る場合は実年齢同様、四十から五十代の外見に変化する。
かつてはライザスと同じ政府の査察官を務めており、フィアネスやサーナとほぼ同時期に特務執行官となった。
○ ランベル=アイアンフォース(男:外見年齢は30歳代)
スキンヘッドが特徴の大男で、特務執行官の中では最も頑丈と言われている人物。
コードネームは【ヘパイストス】で、結晶化の能力を操る。主に近接戦闘を得意とし、その技術及び格闘能力は特務執行官の中でも随一である。
元々は支援捜査官のゴードンと共にCKOの治安維持軍に所属しており、かつては彼の所属する部隊の隊長であった。したがって現在もゴードンは、ランベルのことを隊長と呼ぶ。
無骨で多くを語らない男だが信義に厚く、洞察力も鋭い。
特務執行官となった年次はエルシオーネとほぼ同じ。また、なにかとセクハラで暴走しがちなサーナを強引に止められる人物の一人である。
○ ガルゴ=スピリットフォース(男:外見年齢は30代半ば)
オリンポスでは中堅どころに位置する特務執行官で、オレンジの髪を持つ筋肉質の男性。
コードネームは【ディオニュソス】で、戦闘ではコスモスティア・エネルギーによって生成された半自立分身体を駆使して戦う。
空気を読んでいるようでいて、その実まったく空気を読まない発言が特徴的な人物。
酒に目がなく、常時専用のリキュールボトルを携行している上、原子変換システムを用いて多種多様な酒を作っては飲み干すというとんでもオヤジ。
ライザスらもこれに関しては注意するものの、本人に直す気はまったくない様子である。
ただ、特務執行官としての使命感はしっかり持ち合わせており、戦闘では余裕を崩さぬ態度で、堅実な戦いを繰り広げる。
※ 支援捜査官
○ アルティナ=サンブライト(女:23歳)
新太陽系各地に散らばる支援捜査官の一人で、茶色とオレンジのメッシュの髪が特徴。
コードネームは【アグライア】。糸状のプラズマエネルギーを放つ武器、プラズマ・ストリングスを扱う。
俊敏性を重点強化した生体強化兵で、常人と比較すると素早さや跳躍力に優れる。
明るく気さくな性格で、いかな危機的状況でも諦めない気丈さを持つ。
実年齢的にはソルドより年下なのだが、彼に対しては同い年のように接する。
コスモスティアの欠片を用いたペンダントを身に着けている。
〇 レイカ=ハーベスト(女:22歳)
支援捜査官の一人で、デニムファッションを好む金髪碧眼の女性。
コードネームは【タレイア】。外見偽装システムやハッキングなどによる情報収集に力を発揮する。
ただ、生体強化の割合はそこまで高くなく、戦闘能力自体は低めである。
なにかと世話焼きな性格だが、やや口は悪い。また自分の気持ちに対して素直になれない一面も。
見た目は中性的だがスタイルは良いほうで、胸も豊満な部類。アルティナとはプライベートでも親友の間柄。
コスモスティアの欠片を用いたイヤリングを身に着けている。
〇 ゴードン=ウェスト(男:30歳)
支援捜査官の一人で、二メートル近い体躯を持つ巨漢の男性。
コードネームは【クラトス】。元はCKOの治安維持軍に所属していたため、兵器の扱いや格闘技術に優れる。
また、筋力や耐久性を中心に生体強化が行われており、支援捜査官の中でも高いタフネスを誇る。
性格は朴訥で礼儀正しく、特務執行官を基本的に様付けで呼ぶ。
自分に厳しく他者に優しい好人物だが、任務に際しては非情に徹するプロ意識も持つ。
眼帯に隠された左目は義眼であり、コスモスティアの欠片を内蔵している。
〇 ノーマン=アシュフィールド(男:56歳 《FILE EX2にては30代》)
支援捜査官の一人で、紳士的なファッションに豊かなひげを蓄えた初老の男性。
コードネームは【プロテウス】。元はCKOの保安局に所属していたが、オリンポス創設時に引き抜かれた経緯を持つ。
新暦116年現在、最古参の支援捜査官であり、ライザスたちからの信頼も非常に厚い人物。
身体強化こそされてないものの、深い見識と高い身体能力を持ち、武術の心得もある。
性格は礼儀正しく、常に飄々として余裕の態度を崩さないが、強い正義感を内に秘める。「紳士として」が口癖で、なにかにつけてこの台詞を言うことが多い。
独身だが女性の扱いにも長け、セクハラ常習犯のサーナすら黙らせる妙技の持ち主。
彼のステッキや燕尾服、シルクハットは特注品であり、隠された様々な機能を持つ。
なお、コスモスティアの欠片は、ステッキの持ち手部分に内蔵されている。
〇 フェオドラ=エメリン(女:25歳)
支援捜査官の一人で、銀の髪を持つ妙齢の女性。
コードネームは【エウプロシュネ】で、凄腕のハッカーであった経歴を生かし情報収集に力を発揮する。
機械やコンピューター類の扱いでは支援捜査官でも随一の実力を持ち、その腕前はレイカよりも遥かに優れる。
しかし、生体強化などはされていない普通の人間であり、戦闘能力自体は逆に最低ランク。
見た目はやや長身で、整った美貌とスタイルの持ち主。雰囲気や口調は冷たい印象を受けるものの、実際は仲間思いで熱い感情を内に秘める。
態度には見せないが、同様の経歴を持つ特務執行官のシュメイスを密かに尊敬している。
コスモスティアの欠片を用いた指輪を身に着けている。
※ オリンポス・セントラル
○【クロト】(女:外見年齢は20歳くらい)
小惑星パンドラに存在するオリンポス・セントラルコンピューター【モイライ】の電脳人格のひとつで長女的存在。
外見は黒い長髪の美女。落ち着いた性格で、どこか愁いを帯びた表情がトレードマーク。
メンバーをコードネームで呼ぶが、感情的になった場合などは個人名を呼ぶこともある。
職務に忠実で、常に最善の方法を模索して行動する。ただ、冗談が通じなかったり、融通が利かないなど頑固な部分も多い。
妹の【ラケシス】曰く、堅物姉貴とのこと。なお、本人は否定しているが、ソルドに対しては特別な感情を抱いている。
○【ラケシス】(女:外見年齢は10代後半)
小惑星パンドラに存在するオリンポス・セントラルコンピューター【モイライ】の電脳人格のひとつで次女的存在。
外見は黒い短髪の少女。非常に活発な性格で、電脳人格の割にはノリで突っ走る直感派。
口の悪さも天下一品で、メンバーを個人名の呼び捨てで呼ぶ。ただ、愛嬌があるためか誰も気にしていない様子。
割と適当なように見えるが、職務においては曖昧な情報を提示することを嫌うなど、一部律儀な面も持っている。
〇【アトロポス】(女:外見年齢は10代半ば)
小惑星パンドラに存在するオリンポス・セントラルコンピューター【モイライ】の電脳人格のひとつで末妹的存在。
外見は黒い髪をポニーテールにした少女。穏やかな性格で、常に笑顔を絶やさない癒し系。
メンバーを、さん付けの個人名で呼ぶ。素直過ぎるゆえに冗談が通じないところは【クロト】と一緒だが、基本的にメンバーの心情を大切にするため、いろいろ便宜を図ることが多い。
メンバーや姉たちからは親しみを込めて、アトロの愛称で呼ばれている。
≪CKO(秩序管理維持機構)関係者≫
〇 ボリス=ベッカー(男:31歳)
CKOの特別保安局【エクレール】に所属する第一級警護官で、要人警護部隊の指揮官を任されるほどの人物。
優れた射撃技術に加えて、人間とは思えない高いタフネスを持つ。
部下たちからの信頼は厚いが、歯に衣着せぬ物言いのためか上官からは煙たがられている様子。
皮肉屋で斜に構えたものの見方をするが、洞察力は鋭い。また情に厚く、なんだかんだで困った人間を見捨てておけない律儀な一面もある。
出身はアートサテライト・レジデンスのベータで、カオスレイダーと化したジョニー=ライモンとは親友であった。
友の仇であるソルドに対して憎しみを抱くものの、彼の背負った運命や覚悟を認めてもおり、一言では語れない複雑な関係を形成している。
〇 アルベルト=グラング(男:60歳)
CKOの最高責任者である統括司令の座に就く白髪初老の男性。
厳格かつ冷静、加えて優しさを兼ね備えた人物で、秩序管理維持機構のトップを十年近くに渡って務める。
元は治安維持軍所属で部下たちからの信頼も厚く、現場至上主義とはいかぬまでも、単純に上から命令を下すだけでは見えないものもあると考えている。
元治安維持軍のボルトス直属の上司だった過去がある。
オリンポス司令のライザスとは強い信頼関係にあり、部下であるイレーヌに対しても全幅の信頼を置いている。
〇 アンジェラ=ハーケン(女:21歳)
CKOの情報統制局諜報部【アマランサス】に所属する潜入工作員で、【無垢な堕天使】というコードネームを持つ。
肩の辺りまで伸ばしたふわふわの茶髪と大きな鳶色の瞳を持ち、非常に幼い外見をしている。
身長も低いためか初見では確実に子供に間違われるようで、その容姿を利用こそするものの、本人としては不本意な様子。
しかし、精神面は極めてタフであり、任務に一切の私情を挟むことはない。
話術にも優れ、人を煙に巻いたり手玉に取るなど、簡単に真意を読ませない。
二年前から任務でSSSに潜入しており、SSS代表秘書のフェリアとは公私ともに親しい間柄。
もっとも、それは偽りの関係であり、アンジェラ自身としては彼女を情報収集源として利用する以上の感情は、さほどに抱いていないようだ。