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APOLLON -灼熱の特務執行官-  作者: 双首蒼竜
設定資料関係(随時更新)
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特務執行官設定


【概要】

 特殊任務である対カオスレイダー掃討に関連する調査及び捜査、更には自己判断による対象の処刑執行を行う超法規的権限を持つ者。

 上記の職務内容を要約し、【特務執行官】と呼ばれる。

 ナノマシン及びナノバイオテクノロジーにより生み出された人工生命体で、単体で師団クラスの敵を相手取ることが可能。

【コスモスティア】を動力源とする【無限稼動炉】によって稼動し、不死ではないが不老の存在である。

 彼らの知識や記憶は、すでに他界した人間のものを移植している(一部例外はある)。

 個人名は人間の頃の名前が用いられるが、元の戸籍は消滅しているので、姓は【~フォース】という名称で統一される。

 人間とまったく同じ姿で活動するが、老化や自然死がないために、普通の人間と同じ時を歩むことはできない。

 また、カオスレイダーとの戦いにおいて、寄生された人間を殺す必然性も生じる。

 ゆえに、彼らは人間とは違う存在という疎外感と、非人道的行為に対する罪悪感を持ち続けているのである。

 有事には、細胞組成を変化させた戦闘形態に変化する。

 更にはその上に、殲滅戦闘を主目的とした【A.C.Eモード(絶対秩序執行形態)】が存在する。

 以下、詳細。





【通常形態】

 骨格はナノバイオセラミック製。細胞はバイオパワードセルと呼ばれる強化細胞。

 細胞自体に再生用の生体ナノマシンを含み、外傷や内傷などのあらゆる怪我を短時間で治癒できる。

 また、このナノマシンで他者の傷を治すことも可能だが、他者の体内ではナノマシンの寿命が極端に低下するため、重傷の回復に時間がかかったり、致命傷は治すことができないなどの制約がある。

 神経や筋肉も強化されているため、反応速度や筋力においても常人の倍近い能力を誇る。

 また、心臓は存在せず、無限稼働炉の原子変換システムにより生成された人工血液が体内を循環する。この血液は人間のものと組成が異なるため、輸血などは不可能となっている。

 栄養は食物からも摂取できるが、無限稼働炉自体がエネルギー発生機関なので、飲まず食わずでも問題はない。

 不眠不休での活動も可能であるが、常人同様に脳の機能が低下するため、睡眠を取ることは推奨される。

 生殖器はあるものの、特務執行官の存在における倫理的観点から精子・卵子の生成機能がオミットされている。

 ただし、行為自体を行うことは問題なく可能であり、特務執行官同士や対人間どちらでも対応できる。

 肉体に関しては、生前健康時の生体情報に基づいて構築される。

 このため特務執行官となった時点――すなわち死亡時の年齢が、外見年齢として固定される。以後、老化はしない。

 ただ、所有するコスモスティア・エネルギーの影響で、髪や目の色が変色することがあり、ソルドを始め多くの特務執行官がこれに当てはまる。

 なお、原子変換システムにより肉体構成を変えて他者に成りすますことも不可能ではないが、そのためには対象人物の正確な遺伝子情報が求められるので実用性は低い。

 ただし外見を操作するだけなら、比較的簡単に行うことができる。




【戦闘形態】

 外見は通常時と変化しない。ただし、細胞内のナノマシン及び原子変換システムにより肉体組成そのものが大幅に変化。

 細胞自体は耐久性に秀でたバイオメタリックセルという超金属細胞に変わる。

 銃弾や対人ビーム兵器などを一切受け付けなくなる他、宇宙空間や深海といった場所での活動も可能となる。ただ、高出力兵器の攻撃などは防げない。

 この細胞は無機物との同化が可能であり、その能力を用いて同化した兵器などを直接コントロールしたり、コンピューターへの侵入・ハッキングも行える。

 神経や筋肉は通常時よりも遥かに強化され、地上走行速度は時速にして二百キロ、跳躍力は百メートル、五トンの重量物を持ち上げて運搬が可能(ただし、後述の重力制御を適用することで対象物の重量を軽減できるため、実際は運搬重量に限界はない)。

 また、重力・斥力制御による飛行も可能で、大気圏内ならば最大で秒速三千メートル、宇宙空間であれば亜光速に近い速度を出せる。特殊なエネルギーフィールドを展開することで、大気圏離脱や突入なども難なくこなす。

 コスモスティア・エネルギーを原子変換システムにより、炎などの物理エネルギーに変換し攻撃に使用することが可能。

 それぞれ得意とする属性などが存在するが、これは本人の性格や所有するコスモスティアの特性が表れた結果である。

 なお、どのようなエネルギー変換を行っても対カオス・ウェーブ・フィールド特性は変化しないので、これによってカオスレイダーへの攻撃能力が消失することはない。




【A.C.Eモード(絶対秩序執行形態)】

 特務執行官の最終形態で、全身そのものを高密度の超金属細胞に変換し、人の姿すら捨てた異形へ変える。

 パワー、スピード等すべての性能が戦闘形態の五倍以上となり、常時強大なエネルギーを全身から放出するようになる。そのエネルギーは、その場に存在しているだけで周囲に無差別な破壊を撒き散らすほどである。

 ゆえに発動時は、損害を考慮する必要のない場所であることが大前提となる。

 また、このモードは無限稼働炉のリミッターを解除した状態であるため、引き出せるパワーに制限はなくなるものの、制御には特務執行官の強い意思力が要求される。

 もし、感情の赴くままにこの形態を発動すると、感情の増大に比例してパワーが際限なく高まり続け、最終的に暴走を招くこととなる。そうなった場合、特務執行官自身がカオスレイダー以上の破壊の化身と化してしまう。

 いわば諸刃の剣とも呼べる形態であり、発動には様々な制限が設けられていたが、【統括者】に対抗するため、その制限は解除されることとなった。




【コスモスティア】

 小惑星パンドラで発見された未知の鉱石で、カオスレイダーの放つ力と対消滅するエネルギーを放出する。

 このエネルギーは半永久的に放出し続けることが可能だが、その原理は一切不明。

 ただ、解放条件として【人の意思】が必要となるため、機械による抽出はできない。

 特務執行官はこの鉱石を核とした【無限稼動炉】によって稼動している。

 どうやら、コスモスティアそのものが意思を持っているらしいのだが……。




【無限稼働炉】

 特務執行官の心臓部と呼べるもの。

 コスモスティアを核としてリング状に配置された【エネルギー制御システム】。

 記憶・意識の中枢となる【パーソナルメモリーデータバンク】。

 肉体の構成を司る【ナノマシン統制システム】及び【原子変換システム】などにより構成される。

 大きさは人の心臓と同サイズで、この稼動炉を破壊されない限り、特務執行官は死ぬことはない。

 稼働炉本体は常時発生するエネルギーバリアで守られているが、強力な兵器の攻撃は防ぐことはできない。

 その特性上、無限稼働炉本体の原子変換は不可能だが、ルナルなど一部の特務執行官には短時間に限りそれを可能とする者がいる。




【エネルギー制御システム】

 文字通り特務執行官のエネルギー制御を行うシステム。

 コスモスティアから放たれるエネルギー量を調節する役割を担い、各形態によって制御限界が異なる。




【パーソナルメモリーデータバンク】

 収集した情報を蓄積する大容量記憶装置で、特務執行官の記憶や意識、人格といった個人情報もバックアップしている。

 いわば特務執行官の精神や心といった部分を司る非常に重要なシステムでもある。

 この部分と脳とを破壊されると、特務執行官のパーソナリティそのものが完全に崩壊するため、脳死も同然の状態となる。




【ナノマシン統制システム】

 細胞内に存在する生体ナノマシンを統括制御するシステムで、肉体の構成そのものを司る。

 また、神経接続や人工血流の制御も行っている。

 ここを破壊されると体内のナノマシンが暴走を始め、肉体構成を崩壊させる他、指一本動かすことも不可能となる。




【原子変換システム】

 現在の人類文明には存在しない超科学の結晶たるシステム。物質の原子構成を組み替え、対象物をまったく別の物に作り変える。

 極端な例を挙げれば、水から岩石を作ることも可能である。

 ただし、無から有を生み出すものでなく、あくまでも同質量の物質に変換するだけである。

 また、魂といった不確定なものは作れないため、仮に人間を作ったとしても生命活動を行うだけの人形にしかならない。

 特務執行官の人工血液生成や戦闘時のエネルギー変換を行うなど、まさに生命線とも呼べるシステムである。




【名乗りの言葉】

 特務執行官たちが唱える名乗り文句。

 文言自体はライザスが趣味で作ったものだが、コスモスティアのエネルギーを高める音韻が一部に含まれており、唱えるのとそうでないのとでは能力に明確な差が表れる。

 このため戦闘突入時に唱えることが、オリンポスでは暗黙のルールとなっている。

 ソルドは自らの戦意を高めるためか、かなり積極的にこの文言を使っている。

 なお、アーシェリーやウェルザーなど特務執行官によっては内容に若干のアレンジを加えて唱える場合もある。

 以下、文言内容。


《ソルド》

 我は太陽。炎の守護者。絶望導く悪の輩を、正義の炎が焼き尽くす。我が名は、特務執行官【アポロン】。


《ルナル》

 我は月光。静寂の守護者。安らぎ乱す悪の輩を、正義の光で貫かん。我が名は、特務執行官【アルテミス】。


《アーシェリー》

 我は叡智。真理の守護者。生命の歴史脅かす輩に、正義の存在を知らしめん。我が名は、特務執行官【アテナ】。


《フィアネス》

 我は四季。調和の守護者。穏やかな時を乱す輩に、猛威を持って立ち向かわん。我が名は、特務執行官【ペルセポネ】。


《サーナ》

 我は心意。愛の守護者。人の心失いし者に、熱き思いを見せつけん。我が名は、特務執行官【アフロディーテ】。


《ウェルザー》

 我は冥王。黄泉の守護者。暗き騒乱巻き起こす輩を、永久の眠りに導かん。我が名は、特務執行官【ハデス】。


《シュメイス》

 我は疾風。神速の守護者。暗き猛威吹き荒れる時、正義の風が巻き起こらん。我が名は、特務執行官【ヘルメス】。


《ロウガ》

 我は軍神。剛勇の守護者。意思なき無為の暴力を、正義の闘志が打ち砕かん。我が名は、特務執行官【アレス】。


《メルトメイア》

 我は大地。豊穣の守護者。豊かな未来消えゆく時、正義の激震がこだません。我が名は、特務執行官【デメテル】。


《イレーヌ》

 我は摂理。万象の守護者。混乱招く悪意の輩に、怒れる正義の制裁を与えん。我が名は、特務執行官【ヘラ】。


《ボルトス》

 我は大海。怒涛の守護者。混乱の波荒れ狂いし時、正義の怒りが渦を巻く。我が名は、特務執行官【ポセイドン】。


《ランベル》

 我は金剛。巌の守護者。世乱す悪意の塊に、正義の鉄槌を振り下ろさん。我が名は、特務執行官【ヘパイストス】。


《ガルゴ》

 我は熱情。魂の守護者。心持たぬ狂える輩に、熱き魂の迸りを見せん。我が名は、特務執行官【ディオニュソス】。


《ライザス》

 我は雷光。天空の守護者。混沌導く悪意の力に、正義を示す刃とならん。我が名は、特務執行官【ゼウス】。



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