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APOLLON -灼熱の特務執行官-  作者: 双首蒼竜
設定資料関係(随時更新)
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設定資料集

本編に出てくる設定などを網羅した資料集です。読まなくてもストーリーを楽しむことはできるので、あくまで補足的なものとなります。

本編の進行に合わせて随時変更や更新をしていきます。


 ※ 星系関連用語


 〇 新太陽系

 地球壊滅の危機に瀕した人類が宇宙に進出し生存圏を開拓。

 西暦時代と異なる居住体系が完成した。その総称を、新太陽系と呼ぶ。

 具体的には地球、月、火星と、アルファからイプシロンのスペースコロニーによる人類生存圏を指す名称として用いられる。


 〇 地球

 誰もが知る人類発祥の星。しかし、過去の大戦争がもたらした環境汚染によって温暖化が進行。

 現在では全体の93%が海となり、文字通り水の惑星となっている。

 大気組成は二酸化炭素比率が多く、気温は赤道付近で平均50度。突然変異した海洋生物が多く生息している。

 政府はこの星を自然環境保護惑星に認定。新暦30年以降、人工建造物の建造を一切禁止した。

 従ってこの星に住む住人は、他の生存圏よりも不自由な生活を強いられている。

 ただし、居住者はその生活を望む者たちしか残っていないため、反政府活動などは一切行われていない。


 〇 月

 新暦116年現在、資源衛星として利用されている。

 採掘プラントや工業プラントが軒を並べ、新太陽系の中では最も工業的に発展した星。

 反面居住性は低く、大気組成その他の環境は西暦時代とほとんど大差がない。


 〇 火星

 人類がテラフォーミング計画を行った星で、現在では最も居住環境に恵まれている。

 大気組成は、西暦1500年代の地球と同一。

 海陸比は6:4で、遺伝子操作で品種改良された地球産の動植物が生息する。

 地球での教訓を生かし、政府による徹底した環境管理が行われている。

 既存惑星の中では最も居住人口が多いが、その多くは特権階級や中流階級以上の所得者層である。

 それゆえにコロニー居住者などには、火星居住者を敵視する者も多い。


 〇 アートサテライト・レジデンス

 人類が新たな居住圏を得るために造り上げたスペースコロニー群の総称。

 全部で5基存在し、各コロニーは地球を中心として一定の間隔を置き、公転している。

 形状や大きさは各コロニーで違い、アルファとベータは居住施設を中心とした人工惑星型構造で、直径は1200キロ。レジデンスのコロニーと呼ぶ場合は、主にこの2基を指すことが多い。

 あとの3基は全長30キロのシリンダー型スペースコロニー構造で、ガンマとデルタは食料などの生産施設。

 イプシロンは議会やCKOを初めとした政府の中枢として機能している。


 ○ パンドラ

 地球~火星間で見つかった小惑星のひとつ。全長はおよそ1キロ。

 かつて太陽系に存在していたとされる超古代文明の遺跡が発見された場所であり、現在は特務機関オリンポスの本部に改造されている。

 人類がカオスレイダーを解き放ってしまった場所であり、また特殊鉱コスモスティアを発見した場所でもある。

 このため、災厄と希望を閉じ込めていたパンドラの箱にあやかって命名された。





 ※ 組織関連用語


 ○ 新太陽系連邦政府

 人類の生存圏たる新太陽系全域を統括する政府組織。

 本部はスペースコロニーのイプシロン。各居住地域の代表によって構成された連邦議会を立法機関としている。


 〇 秩序管理維持機構(COSMOS-KEEP ORGANIZATION)

 一般的には、通称のCKOで呼ばれる。

 新太陽系の秩序維持を目的として創られ、大規模災害の救援や紛争調停、各地域の治安維持活動などを行う。

 本部はイプシロン。多数の内部組織によって構成され、それぞれに異なった任務を遂行している。

 その中でも特殊な位置付けにあるのが、オリンポスである。


 ○ 特務機関オリンポス

 正式名称は、CKO特殊任務遂行機関【オリンポス】。

 CKOのあらゆる秩序維持活動において最優先指揮権を有する機関で、小惑星パンドラに拠点を置いている。

 全人類の敵カオスレイダーを掃討し、人々を守るという特殊任務を遂行する機関。

 特務執行官と呼ばれる戦士と、調査やサポートを行う支援捜査官らで構成され、CKO最大の戦闘力を有している。

 メンバーはギリシャ神話の神や英雄の名を、コードネームとする。


 ○ 宵の明星

 新太陽系政府やCKOにとって不倶戴天の敵とも呼べる大規模反政府組織の呼称。

 その歴史は古く、新暦への改編前から存在している。

 かつての人類移住計画の折、金星を流刑星として開拓する話が持ち上がった際、それに反対した人権保護派の人々が中心となって結成された。

 結局、環境不適合や予算不足などの理由もあり金星開拓計画は白紙となったのだが、組織自体は反政府思想を持つ人間たちの旗印として残された。【宵の明星】の組織名は、その名残である。

 表裏の社会双方で強い影響力を持ち、現行政府に不満を持つ企業や資産家などの支援もあり、その勢力は人類生存圏全域に広がっている。

 その活動は非合法の割合が多く、場合によってはCKOとの武力衝突にも発展することがある。

 本部は火星にあるとされるが、その現在位置は今もって不明である。


 ○ アマンド・バイオテック

 正式名称はアマンド・バイオテック・コーポレーション。一般的にはA・B・Cと略されることもある。

 バイオテクノロジーの分野において優れた技術者を有し、表向きは医療用クローンの開発などを行っている。

 世界的にも名の知られた超巨大企業であり、同業種のハナビシ・バイオケミカルと共に【生体科学企業の双璧】と呼ばれる。

 反政府組織と繋がりその活動を支援しているものの、同時に現行政府とのパイプラインも有し、両者の間でバランスを取りながら、うまく立ち回っている。

 CKOもその事実は概ね掴んでいるものの、世間への影響もあってか大っぴらに手を入れられず、歯痒い思いを抱いているのが現状のようだ。


 〇 SSS

 表向きの名称は、サーパス・スタッフ・サービスで、優れた人材を派遣することを謳った人材派遣会社。元となる会社はリンゲル=ライオットが立ち上げ、現代表であるイーゲルが就任後に社名を変更した。

 世間的には中堅どころのイメージしかない企業だが、裏ではその規模を大幅に拡大しており【宵の明星】の作戦行動に必要な人材を提供している。

 裏での名称は、スローター・スタッフ・サービス。

 本社はセレストのオフィスビルの一角にあり、表向きはテナントとして一部を借りていることになっている。ただ、実態はビルそのものがSSSの所有であり、地下には数階に渡って裏の人材派遣業に必要な兵士の育成などを行う施設が存在する。

 ガイモン=ムラカミの研究施設もその最深部階にあり、イーゲルや一部の幹部など限られた人間しか入ることができない。

 また、CKOなどの追及を逃れるためか、社の重要な機能は世界各地に点在する支社に移行することが可能となっている。


 〇 エアレンデル

 反政府組織【宵の明星】の最高意思決定機関の名称。古語で【明けの明星】を意味する。

 有識者や権力者の中から特に選別された者たちの集まりであり、彼らの合議によって組織の方針は決定されている。現行政府に取って代わることを謳っているものの、真の目的は不明。

 その背後では、主と呼ばれる謎の存在が糸を引いているようだ。





 ※ 設定関連用語


 ○ 特務執行官

 超最先端のナノマシン及びナノバイオテクノロジーにより生み出された人工生命体。

 ギリシャ神話の主要な神々の名をコードネームとし、全部で15名が存在する。

 詳細は、別項の特務執行官設定を参照のこと。


 〇 支援捜査官

 オリンポスの調査活動や特務執行官の支援に従事する者たちで、各地域に派遣されている。

 カオスレイダーの関与が疑われる殺人事件などの調査を行うが、場合によっては覚醒する前の人間を始末したりもする。

 ただし、確証を得られないままの処刑は倫理的にも難しいため、多くの場合は対象の覚醒を許してしまう。

 彼らは生体強化や一部肉体改造などを施されているものの、基本的には人間である。

 また、自らがカオスレイダーに寄生されることを防ぐため、コスモスティア製のアイテムを常時身につけている。

 このアイテムは、時にカオスレイダー判別の際に用いられることもあるが、所詮お守り程度のものであるため、覚醒したカオスレイダー相手には役に立たない。

 ギリシャ神話の神や英雄の名をコードネームとする。


 〇 オリンポス・セントラル

 正式名称は、オリンポス・セントラルコンピューター【モイライ】。

 パンドラの中枢システムとして機能する3機の超世代コンピューターの総称であり、オリンポスメンバーとの連絡役や各種情報収集、外部への情報操作等を行う。

 新太陽系の各種コンピューターと量子通信で繋がることができ、あらゆる情報にアクセスすることが可能である。

 3機は互いを補完する役割を有しており、ローテーションで常時1機が主機として稼働。残りの2機は、バックアップやメンテナンスモードとなる。

 それぞれにペルソナとしての電脳人格が存在しており、名称を【クロト】、【ラケシス】、【アトロポス】という。

 作中においてオペレーターの交代があるが、これは主機がローテーションで入れ替わる際に行われるもの。したがって、3名の電脳人格が同時に現れることは、基本的に無い。

 様々な面で、オリンポスメンバーをフォローする頼れる存在である。


 ○ コスモスティア

【人の意思】によってエネルギーを発する謎の鉱石。

 詳細は、別項の特務執行官設定を参照のこと。


 ○ 無限稼動炉

 特務執行官の心臓部と呼べるもの。

 詳細は、別項の特務執行官設定を参照のこと。


 ○ 超古代文明

 詳細は不明だが、人類が繁栄する数万年も前に存在したとされている。

 現在、火星~木星上にあるアステロイドベルトは、その文明の栄えていた惑星が爆発してできたという説もある。

 小惑星パンドラは、そのアステロイドベルトから流れてきたものらしい。


 ○ カオスレイダー

 特務執行官にとって不倶戴天の敵であり、人類の脅威となる謎の存在。

 種のような寄生生命体で、他生物と融合し、周囲もしくは内在する負の精神エネルギーを餌として魔獣に覚醒する。

 その戦闘能力によって下級・中級・上級にクラス分けされる。

 覚醒直後は下級クラスだが、時間の経過と共に能力が上昇していくため、長期間の放置は大変危険。

 また、この覚醒までには潜伏期間が存在する。寄生された者は時と共に情緒不安定になり、突発的な殺人や破壊衝動を起こす傾向にある。

 潜伏期間末期には不完全ながらカオスレイダーの力を一部行使することもできるようになるため、通常では考えられない凶悪事件が発生しやすい。

 覚醒前であれば対象の殺害は可能だが、覚醒すると体表上にカオス・ウェーブ・フィールド(CWF)が発生し、通常兵器による攻撃をすべて無効化する。

 このフィールドを突破できるのはコスモスティア・エネルギーのみのため、覚醒後は特務執行官の攻撃、もしくはそれを利用した攻撃のみが有効となる。

 そして、一度カオスレイダーに寄生された者は、救うことができない。

 つまり覚醒しようがしまいが、寄生者は討たれる運命にあるのである。


 〇 サプライズ・ケース

 特務機関オリンポスの中でも、Sコードを与えられる任務の別称。

 カオスレイダー寄生者は異常行動を起こすことが多く、大概の場合は社会的にも残虐な事件に発展する。

 オリンポスはそういった事件を調査することで寄生者の存在を暴き、早期対応を可能とするわけだが、中には密かに覚醒に至ってしまうケースもある。これをサプライズ・ケースと呼んでいる。

 この場合、覚醒後の被害が甚大なものとなるため、掃討や情報操作対応が後手に回ってしまう。

 ゆえに、このケースに当てはまる任務では、迅速かつ慎重な行動を求められることになる。


 〇 ICコード

 特務執行官がオリンポス・セントラルに情報統制を要請する場合の特殊コードの略称。

 正式名称はインフォメーション・コントロール・コード。SからCまでのクラスが存在し、それぞれ対応が異なる。

 発動時にはナノマシンによる心理・記憶操作システムが使用される。これは各星やコロニー全域に散布されている大気組成管理型ナノマシンに隠された機能であり、オリンポス・セントラルの指令によってマインド・コントロール・ナノフィールド(MCNフィールド)を形成。範囲内の人間の精神及び記憶に干渉する。

 Sクラスは、対カオスレイダー戦にて広範に甚大な被害が予想される場合の緊急コード。

 指定範囲はオリンポスの強化監視対象となり、常時状況がモニターされる。また範囲内の人間を強制的に退去させ、同時に近付く者には強烈な頭痛を発生させて侵入をできないようにする。

 効果がキロ単位の広域に及び、また消防や救急の到着も妨げる関係上、要救助者がいた場合などの対応は特務執行官に一任される。

 Aクラスは、人口密集領域において対カオスレイダー戦が発生した場合の緊急コード。

 人々を指定範囲から迅速に強制退去させる。Sコードより精神操作度は強くなるが、効果時間が短いため、人体への影響は少ない。

 Bクラスは、対カオスレイダー戦において目撃者がいた場合の事後処理コード。

 対象となる人間の記憶を抹消もしくは改ざんする。ただし、現時刻から2時間以内の記憶に限られる他、対象の感情に強烈な印象を残す出来事などには効果を発揮しない場合もある。

 Cクラスは、調査、捜査の過程において一般人の接近侵入を阻止するための調査コード。

 緊急性はないため精神操作度は低く、対象になんとなく近づきたくないと思わせる程度。そのため、好奇心の強い人間などには効果が薄いこともある。



 〇 生体強化兵

 投薬や人為的な遺伝子操作によって、能力を引き上げられた兵士の総称。

 主にCKOの治安維持軍兵士が受けている処置だが、裏社会にもかなり浸透している。

 俊敏性や筋力、肉体耐久度などを引き上げ、常人の1.3から1.5倍ほどの能力を引き出す。

 ただ、骨格構造までは変わらないため、無理をし過ぎると自身の肉体を破壊することにもなりかねない。

 オリンポス所属の支援捜査官も、大半がこの処置を受けている。



 〇 SPS細胞

 正式名称は、【Strongly Photosynthesized and Splitted Cell(強力な光合成と分裂を行う細胞)】。

 アイダス=キルト博士が基礎理論を提唱したが、実用化には様々な問題点が残されていた。

 しかし実験用のクローン検体にカオスレイダーが寄生したことにより、その問題点はクリア。極めて高い分裂増殖と再生能力を持った細胞として完成する。

 天然や人工を問わず一定量の光があれば光合成が可能で、水分や二酸化炭素の供給をそこまで必要としない。

 カオスレイダーの因子が含まれているため侵食性が非常に高く、人体などに投与すると短時間でその細胞組成を書き換え、元となる肉体の能力を飛躍的に向上させる。その際、外見は植物のような鮮やかな緑色に変化する。

 更にこの細胞はカオスレイダーとの高い親和性を持ち、覚醒したカオスレイダーの能力を一気に上級レベルまで引き上げる。

 再生能力も非常に高く、充分な光量があれば、腕一本の再生すら数秒で完了する。

 ただしカオスレイダーを宿していない普通の人間に投与した場合、その自我を崩壊させてしまう他、光量の乏しいところでは本来の力を発揮できないといった欠点がある。また、火や高熱にも弱い。



 ○ 新種カオスレイダー

【統括者】により進化させられたカオスレイダーで、主に【新種】と呼称される。

 特殊な生成槽に従来の種子を収め、覚醒したカオスレイダーもしくは覚醒間近の寄生者の生命エネルギーを注入することで、ベースとなる新種子が完成する。

 紫色に変色したこの種子は凝縮した混沌のエネルギーを内包しているため、至近にいる生物を即座に侵食し、ものの数分で魔獣へ覚醒させる。このため従来の種子にあった潜伏期間が存在しない。

 覚醒後の特性は従来のカオスレイダーに準拠するが、上述のSPS細胞との親和性は格段に上がっており、この二種が融合した場合の戦闘力は上級クラスすら凌ぐ強力なものとなる。

 また【統括者】やその下僕による侵食のコントロールが可能であり、寄生者の覚醒タイミングを任意で変えることもできる。

 ただ、上述の生成工程を経るために、大量生産は困難なのが最大の欠点。

 自然発生的な従来のカオスレイダーと異なり、【統括者】たちの手駒として運用されることを目的としたカオスレイダーと言える。



 〇 電脳人格のマテリアルボディ

 特務執行官に用いられていた技術の応用によって生まれた電脳人格専用の人工躯体。

 骨格はナノバイオセラミック製。細胞はバイオパワードセルと呼ばれる強化細胞。

 細胞自体に再生用の生体ナノマシンを含み、外傷や内傷などのあらゆる怪我を治癒できるのは特務執行官同様。ただし、他者の傷を治すことは不可能であり、自身の治癒に関してもある程度の時間を必要とする。

 反応速度、筋力は普通の人間の倍近い能力を誇り、人工心臓による血液が体内を循環する。この血液は人間のものと組成が異なるため、輸血などは当然不可能。

 肉体活動を維持するための栄養は食物からも摂取できるが、電子頭脳など機械部分のエネルギー供給は別途必要となるため、メンテナンスによる人工的なチャージは必須。

 不眠不休での活動も可能であり、特務執行官のように睡眠は不可欠ではない。

 ただ、特務執行官と違い超常エネルギー発生機関である無限稼働炉を搭載しないため、経年劣化による躯体の不具合や損壊のリスクは付きまとう。

 通常の電子頭脳の他、データバンクとなるメモリーを搭載しており、情報蓄積量は極めて多い。



 〇 SPS強化兵

 ガイモン=ムラカミによって生み出された強化兵士の通称。

 軽量で耐久性、柔軟性に優れる特殊金属フレームを骨格とし、全身をSPS細胞で構成することで完成している。

 人工神経接続によりSPS細胞の脳侵食を防いでおり、素体の意思のままにSPS細胞を活用可能。その性能は従来の侵食によって生まれた自我なき者たちを凌駕する。当然、一般的な生体強化兵すら歯が立たない。

 頭部をヘルメットのような仮面で覆い隠しており、各種スキャナーを搭載した特殊バイザーを目元に装着している。

 また、SPSの弱点とも言える炎や高熱から身を守るため、耐熱性のボディスーツに身を包む。

 このスーツは光を透過する性質を持ち、SPSの再生力を妨げることはないものの、耐弾性や耐衝撃性には欠けるため通常の銃撃や斬撃などで容易く破損する。

 もっとも、彼らのスピードや運動性に対抗できる相手はほとんどいないため、被弾を考慮する必要がない点で問題視される部分ではない。

 試作型のアールグレイ、ダージリンは素体となった人間の記憶や人格を受け継いでおり、元々が傭兵であった彼らの経験値も相まって、高い戦闘力を誇っている。

 量産型のディンブラ、キームン、ニルギリは素体こそ存在するものの、元の記憶や人格を消去されており、外部からの指令に沿って行動するよう調整されている。そのため自己判断力という点においては試作型に劣るものの、生産性は向上している。


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