1.勇者の息子
初投稿です。
至らない点沢山あると思いますが
多めに見てくださいm(_ _)m
俺の名前は雅大。
えっ?読めないって?
まさはるだよ。
父の名前の雅人に一を足して
大きな男になれるようにって付けられたらしい。
そんな父は実はこの世界の住人ではなく、
若い頃に異世界の日本という所から
召喚されてきたみたいだ。
そして召喚された時にスキル【剣神】を授かり
魔王討伐を成し遂げた勇者として名を知らないものはいない。
母は魔王討伐の勇者パーティーの1人で世間では聖女様と呼ばれている。
そんな二人の間に生まれた俺は生まれた時から
たくさんの人に期待されてきた。
立ち上がるのも歩き始めるのも
他の人よりとても早く、
言葉を話し始めたのは
生後半年。
この頃には
【神童だ!】
とか
【さすが勇者様と聖女様の息子だ!】
とか言われさらに期待を集めていた。
それから数年後。
10歳の誕生日を迎えた。
この国では10歳になるとある儀式が行われる。
教会に行き、スキルを授けてもらうのだ。
父は別だがここで皆スキルを授かり、
将来何になるのか決めて行く。
俺は父のようになりたかった。
みんなから尊敬され、
とても強く、
とても優しい
そんな大きな男になりたかった。
だからそのために父と同じ
スキル【剣神】が欲しい!
そう思っていた。
「さぁ!教会についたぞ!ここからは一人だ。
父ちゃん達は外で待ってるから行ってこい!」
「心配しないで!雅大ならきっと
凄いスキル授かるから!」
父も母も期待してくれてる!
俺は
「うん!」
とだけ言って教会に入った。
「来たか、勇者と聖女の子よ」
そう言いながら神父様は俺を魔法陣の中に招き入れた。
そしてその中心に立つと
「☆☆☆」
神父様が聞き取れない言葉を唱えると
魔法陣が輝きだし思わず目を瞑った。
…
…
…
…
…
光が収まる。
「さぁ、【ステータス】と唱えるのだ」
俺は頷きながら
「ステータス!」
と言われた通り唱えた。
名:雅大
歳:10
レベル:1
体力:50
魔力:50
攻撃:15
防御:15
すばやさ:15
運:15
スキル:器用貧乏
俺の思いは打ち砕かれた。
授かったスキルは
【器用貧乏】
今まで誰も獲得したことのないレアスキルなんだって。
説明はざっくりとしていて
【なんでもそつなくこなせる】
なんじゃそりゃ?
ステータスも平均だった。
特に凄いところはない。
敷いてあげるなら本当に平均。
ぴったり平均。
「このスキル次第だが勇者の息子はやはりただの息子だったな」
とボソリと神父はいった。
あえて聞こえるように。
俺は聞こえない振りをして
「ありがとうございました。帰ります」
ショックを見せないように父と母の元に帰った。
最後までご覧頂き有難うございます!
今度に期待!
続きが読みたい!
早く更新しろ!
って方はブックマークと評価お願いします。