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エリーさん
「先程は思い込みでとっ捕まえてしまい申し訳ありませんでした!!」
おろおろしている少女に向かって鬼気迫る土下座をする刀少女…鬼気迫る土下座ってなんだよ…謝られている方が泣きそうになっているんだけど?
「おにぃ…女の子を泣かせてもいいの?」
ハッ!?後ろから殺気を感じる!!?理不尽な気もしないこともないが俺の具象化がやらかしたからしょうがない。
「とっ、ところで君の名前はなんて言うのかなっ?」
刀少女を立たせてから、おろおろしている少女に質問するとそれに乗ってくれた。
「あっそうですねっ私の名前はエリザベート・カムイといいますっ!あのよろしければエリーとお呼び下さい~っ」
カムイってもしかして神威かな?すごく日本っぽいなぁ。それに強そう。
「エリーさん、俺のことは涼太と呼んでくれ」
「リョータさん、ですね。よろしくお願いします~」
「んっんんっほらほらもうAクラスはすぐそこよ?自己紹介は後でしなさい、ねっ?」
先生の咳払いに振り向くといつの間にかクラスの前まで歩いていたようだ。先生の後に続いて俺達もクラスの中に入った。