入学試験2
前回までのあらすじ。
異世界へ転移した俺と妹は学園に編入することになったのだが能力調査で武器を作ろうとしたら女の子が出た。
まてまてまてまて、いやおかしい。これはおかしすぎる。教員さんもあごが外れたんじゃないかと思うほど口を開けているし。これは多分、俺が武器を作ろうとしたときにたまたま女の子が通りかかっただけだろう。
……うん、それが一番ありえる。
「ならばもう一度魔力を込めてぇっ!!!」
……………
…………………
…………………………
……杖を持った女の子が出てきた。
「いや、だから何でだよっ!!!!」
「…主殿、ご命令を。」
先ほどから一歩も動かない、妹より少し小さい位の女の子(刀)はこちらを見上げて首を傾げる。
「主殿って俺?」
「はい、主殿が私たちをお作りになったのですから当たり前じゃないですか」
馬鹿なの?と言いたげな刺のある言い方、俺の豆腐メンタルが綺麗にカットされるね。
「命を具象化したと言うのですか…?」
教員さん、まだ口が開くんですね。本当にあごが外れているのでは?
「すごい...こんなことが起こったのは初めてですよ!これはもうAクラスに入学が決まりですね!」
おぉ?何のことかよくわからないが多分良いことだろう。あごも大丈夫なようでなによりですよ。本当に。
こうして、学園の入学が決まったのだった。