表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姫様の仰せのままに  作者: 山田 龍花
穏やかな日常
7/7

麗のドキドキ!!初お泊まり

真夜中。大空家の扉でこそこそ何かをする麗がいた。


カチャカチャ


特殊な道具を使い扉を強引に開けようとする。要するにピッキング行為だ。


ピッキング行為とは、錠前を、鍵を使わずに、また破壊せずに、ピックなどの器具を用いて開錠する行為である。


格闘すること15分。

やった。開いた。

音を鳴らさないようにゆっくりと扉を開ける。

うふ、初(祝)翼さん宅お泊まり成功(犯罪)です。

これで翼さんの寝顔を見たり、こっそり添い寝したり...おっといけません。妄想が広がるところでした。今は実現する時です。

さあ、麗、勇気を振り絞って猪突猛進。爆走爆進!


二階の翼の部屋に向かう。


既に翼さんの部屋がどこにあるか調査済みなのです。


音を立てず扉を開ける。


そこにはベットでぐっすり寝ている翼さんが月明かりで輝いております。(ハート)

かわいい(ハート)

うふふ、あの時から私はあなたにハートを奪われてしまったんですよ。犯罪者さんですよ。(自分)ルパン四世さんですか?


まずはタンスからチェックしましょう。


麗はタンスの1段目を開ける。


翼さんの服がたくさん。

すーはーすーはー


匂いを嗅ぎます。洗剤の匂いに混じった男くささ。いい、すごくいい。


タンスの二段目。


パンツ発見。エッチ警報発令。私のものと交換しましょう。


麗は自分のパンティーを脱ぎ翼のパンツを履いた。翼さんの股間にもっとも近い衣服が私の股間に。濡れます...


麗は翼が寝ているベットに近寄る。


ベットの下に隠しているものを見つける。


エロ本発見。

題名「ブルマを履いた妹だけど愛されあれば調教されてもいいよね」

翼さんには有害です。しかも、愛があってもやってはいけないことはあります。私が責任を持って焼却しましょう。


もう一冊エロ本発見。

題名「ミッションチンコシッブル」

くだらなすぎます。なんのミッションなのでしょうか。こんなもの廃棄します。


全く私という存在がありながらどうしてこんなものを...嫉妬。


安らかに寝ている翼を起こさないように、ゆっくりベットの端に座る。


翼「こーとーみー、勉強しなきゃ損するのは自分だからねー」


いきなり話し、びっくりしたがどうやら寝言らしいです。今日、琴美に勉強教えてましたからね。手で声を隠して肩で笑う。


ふと勉強机を見る。教材やシャープペンが転がっている中、一つだけ綺麗に掃除されている写真が置いてあった。



秘密基地のメンバーの集合写真。

みんな笑っている。笑顔。

麗は自分の顔を触った。

笑えるようになるなんて思わなかった。

それを教えてくれたのは翼さん。

仲間の大切さを教えてくれたのも翼さん。

もっといろいろなものを教えてくれるのも翼さん。


翼さんは一番仲間を大切にしているのを私は知っています。

そして、それがいつか壊れてしまうのを恐れていることを。


だから、私はずっといつまでも一緒にいます。心の中で約束。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ