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第一章2-6 ギルドに着きました ◇

――――ユリアーナ――――



グラールに着いて最初の朝がやってきました。


今日は決戦です! 今日はギルドに行ってお金を稼がないといけません。


たぶん危険な仕事になるでしょう。


グルフェル村で買った。ロングソードに馬車の中にしまっておいた武器用の油と砥石で手入れをしていきます。



しばらくするとキルア様が目を覚ましました。


あいかわらず裸ですっ。毎回これには困ります。服を着てくれないかな?




キルア様が服を着るのを待ってから、宿屋からでます。


一泊分しかお金を持っていなかったので、今日ギルドで最悪、泊まる分だけのお金は稼がないと、野宿になります。



野宿だけはキルア様にさせられない。森の中なら仕方ないとしても街に居るのに野宿はさせられない!




高級な服は持っているだけでも、悪人や盗賊を惹きつけます。


もう遅いかもしれませんがマントを羽織って隠しておきましょう。



準備が出来たので出発します。


早いことに、こしたことはないでしょう。



確かギルドは街の中央の広場に在ったはずです。




宿屋の主人から朝食のライ麦パンを貰い。馬車でギルドまで向かいます。



グラールは、きちんとした石畳が敷き詰められていて、なかなか大きな街です。


建っている家もレンガ作りの家が多く、閑静な街並みです。


大通りを進んでいるというのにあまり人の姿が見えないことが気になりますが。


まあ、朝でも早い時間ですから仕方ないのでしょうね。




広場にやってきました。


広場も大きく中央に噴水までありました。なかなか美しいではありませんか。


キルア様は珍しく、大人しいです。たぶん、お留守番が怖いのでしょう。


昨夜も正体をバラす危険性とかあること無いこと吹き込んでしまいましたから。



大通りから入って左側に大きくて立派なギルドが建っていました。


これは、期待できそうです。いい仕事があるといいんですが・・・。





馬車をギルドの停留所に預けて、ギルドの中に入ります。


ギルドの中は、八割が酒場に残り二割が取引用のカウンターといった作りでしたが、酒場に設けられた多くの椅子とテーブルに対し、あまり人がいませんでした。


とりあえず、キルア様を酒場のテーブルにつかせ、お留守番の経費として持っていた銅貨をすべて渡しました。


キルア様は不安と緊張で言動があまり正確ではありませんでしたが、今は仕事が優先です。


なんとか、お金を稼がないと・・・!



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