表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
244/362

弐百肆拾肆.Xmas番外編 其の弐

 雨(大国主っ、これはどういうことだよっ)

 大国主(ごめん、天児屋。でも、仕方ないんだ)

 雨(やっ、やめろー!)


 大国主は女装っ子の雨の両手足の自由を奪って胸元をはだけさせた。


 すせり(いいっ。表情いいよ)


 その様子をパシャパシャとカメラに収めるすせり姫。


 大国主(今月、クリスマスだし、課金が厳しくて。でも、アカ○キちゃんの円盤はマストだし。金がいるんだよぉぉぉぉ)

 雨(ま、待て、大国主。話を。まず話をっ)

 すせり(いいね、いいね。金に困ったキモヲタデブが女装が趣味のショタっ子をお金のために襲っちゃう。行ける。これは行けるよ)


 そう言いながらシャッターを切り続けるすせり姫。金の奴隷となった大国主の鬼気迫る様子に、ブンブンと首を振り続ける雨。


 雨(いやだー。掘られるのならせめて巨乳のおねいさんにして。キモヲタデブなんてありえないーー!)

 すせり(さあ、あなた。一気にやっちゃって)

 大国主(天児屋、ごめん)

 雨(!!)

 ?(そこまでだっ)


 大国主が袴に手を掛けたところで、何者かが突然部屋に飛び込んできた。


 雨(たっ、武甕槌たけみかづちっ)

 すせり(し、しまっ)

 武甕槌(警察だ。動くなっ。動くと撃つぞっ)


 飛び込んできたのは警官の格好をした武甕槌だった。その両手には拳銃を持っていて、すせり姫と大国主にぴったりと狙いをつけていた。


 雨(武甕槌ぃーー)


 雨はようやく現れた味方に涙を流している。


 武甕槌(現行犯で逮捕する。全員連行しろ)


 後から入ってきた部下たちに武甕槌が命令すると、すせり姫と大国主の手を後ろ手に手錠を掛けて歩かせた。そして、部下たちは雨にも手錠をはめたのだ。


 雨(ちょっと待ってよ。僕は関係ないでしょ)

 武甕槌(貴様も共犯の容疑者だ。後でたっぷり絞ってやるから覚悟しておけ)

 雨(えーっ)


 と、そこにサンタクロースとトナカイの格好をした誰かが人混みを縫って入ってきた。


 サンタ『はい、ちょっとどいてね。ちょっとどいてね』

 雨(……誰?)

 サンタ『サンタさんだよっ』

 雨(天照!? 何をしに……)

 天照『サンタだよっ。今日はプレゼントがあるんだよー』


 そう言って背負った袋から天照サンタが出したものは!?





 天照『ドッキリ大成功ー!!』

 雨(え、ドッキリ?)

 俺『当たり前じゃん。いくら大国主でも金のために自分の貞操を売ったりしないよ』

 すせり(じゃあ、ギャラの方は事務所経由で明後日には振り込んでおくからね)

 大国主(あざっすっ。……ぐふふ。これでアカ○キちゃんは僕のものだ)

 俺『……、いや、多分、売ったりはしないと思うよ?』


 それはともかく、自分の旦那を捕まえて「キモヲタデブ」というのはありなんだろうか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この小説は、一定の条件の下、改変、再配布自由です。詳しくはこちらをお読みください。

作者のサイトをチェック
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ