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弐百弐拾陸.酒と泪と俺と雪

 グイッ


 雪「あ、あの、かぐや姫さま、少し飲み過ぎでは?」

 俺「え? だいじょうぶらよ。平気平気。全然気分らんか悪くないよ。すごく楽しゅいから」


 そんなことより、雪のほうが顔が赤いよ。もう、自分のことを棚に上げて。


 俺「なんか、暑い……」

 雪「かぐや姫さま、脱いじゃダメです」

 俺「らって、暑いんだもん」

 雪「ダメー」


 雪が慌てて飛びついてきて、はだけた襟を元に戻す。うー。暑いのに。


 あれ? なんか、みんな俺の方ばかり見てるな。曲水の宴の方はどうなったんだろう? 誰も歌を詠んでないみたいだけど。


 中宮「かぐや姫さん、もう一杯いかがですか?」

 明子「わ、私の方にも盃が余ってますの」

 寛子「ふ、ふん。私の盃をあなたに差し上げてもよろしいですのよ」

 雪「中宮さま、明子さま、寛子さま!?」

 俺「みんなありがとー。全部もらうよ」


 グイッ、グイッ、グイッ。


 俺「……おいしぃ」

 雪「かぐや姫さま、ダメです。ぁあっ」


 雪が急に艶めかしい声を上げたのが気になって、盃から顔を上げると、中宮、明子、寛子を始め、周りの人々がみな倒れてしまっていた。


 唯一、雪だけが座った姿勢のまま、顔を真っ赤にして身体を小刻みに震わせながら何かに耐えるようにじっとしている。しかし、目尻には涙まで溜めていて、限界を必死にこらえているようだ。


 俺「雪、らいじょうぶ?」

 雪「っはん。か、かぐや姫さまぁ」


 やば、雪、めっちゃ可愛いんだけど。


 雪「らめ、かぐや姫ぁま、力、抑えてぇ」

 俺「ちから?」


 ああ、なんか眠くなってきた。いいや、なんか気分いいし。雪、ひざ枕してくれないかな。


 雪「か、かぐっ姫っま、ひっかり、ひてくらふぁ……」


 おやすみー、雪。

ということでまたもや暴走してしまったかぐや姫ですが、酔いつぶれて曲水の宴はお開きです。


そして、ここでまた執筆のためにお時間をいただきます。最近連載を始めた国王様の方の執筆を優先させているので少し更新が遅くなりますが、1ヶ月以内には続きを書くつもりでいますのでそのままでお待ちください。


よろしくお願いします。



小説をよりよくするために読者の方の考えを聞かせてください。

http://tomo161382.blogspot.jp/2013/09/blog-post_14.html

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