表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
206/362

弐百陸.お兄ちゃんだけど○さえあれば関係ないよねっ

 明子「あのっ」


 しかし、そこで俺を呼び止めたのは明子だった。


 明子「お名前を伺ってもよろしいですか?」

 俺「竹仁と申します」

 明子「竹仁さま。……あの、どちらの縁者さまでいらっしゃいますか?」

 俺「讃岐殿の」

 明子「もしかしてかぐや姫さんのではありませんか?」


 明子の口調からは、いい加減なことでは絶対に帰すつもりはないという意志が感じられた。その気になれば多少強引にでもこの場を切り抜けることはできると思うけど、明子は知り合いだし穏便に済ませたい。


 俺「……これは誰にも言わないでいただきたいのですが……、私はかぐや姫の兄です」

 明子「えっ」

 雪「えっ?」

 俺「妹に迷惑が掛からないように、普段は身分を伏せていますので」

 明子「そうですか。通りで……」


 明子はどうやらこの説明に納得してくれたようだ。前に話した時の印象から明子の口は固いと思うし、まあ、もしも漏れたとしてもさほど困ることもないはずだ。


 そもそも、かぐや姫の兄なんてどこにも存在しないんだし、適当に白を切って通せばなんとでもなると思う。


 俺「では、これで」

 明子「あっ、お手紙は」

 俺「はい?」

 明子「お手紙はかぐや姫さんのところへ届ければ受け取ってもらえますか?」

 俺「……分かりました。妹には、そう、伝えておきます」


 まだ何か言い足りない顔をしていた明子だったが、話を長引かせたくない俺は振り切るようにその場を離れた。


 ……そして、また戻ってきた。


 俺「あの、試楽の会場はどこでしたっけ?」

賀茂臨時祭編はこれで終わりです。これで、竹仁に中納言の他に明子にもフラグが立ちました。人間関係がカオスですね。


またしばらくお休みを頂いて書き溜めをしますので、よろしくお願いします。投稿再開の予定についてはブログの更新を確認してください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この小説は、一定の条件の下、改変、再配布自由です。詳しくはこちらをお読みください。

作者のサイトをチェック
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ