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琥珀の犬

俺は名前のない野良犬。

今までずっとひとりぼっちで生きてきた。

だって誰もいい奴なんかいねえから。

本当にそれだけの犬。

勇逸の特技といえば人間の家からの盗み。

今日もそのために家を探してあるいてる。

そう探し歩いていると・・・いい家発見した。今日はここ家の飯を盗もう。

その時だった。

誰かが俺に声をかけてきた。

「ねえ、そこで何しているの?」

俺は危険を感じたから逃げようとした。だが

「あら、こんなに可愛いのに土で汚れてしまっているわ」

と捕まえられてしまった。

「今お母さんを呼ぶからね」

「おかあさーん」

「はーい」

家の中からこの少女に似た声を出した人がいた。これがこの少女の母親だろうか。

ガチャという音がして玄関から母親らしき人が出てきた。

そう今日は寒さの厳しい2月の頭だった。

「まあ、こんな寒い中1匹で可哀想に今洗ってあっためてあげるからね。」

そのまま俺は家の中に入れられた。

湯で洗われたり毛布に包まれたりして散々だった・・・はずが何だか心地よく感じられる。

その時少女が寄ってきて

「ご飯食べようこんなものしかないけれど」

と言って焼き魚を出された。

「そうだわ、自己紹介がまだだったわ。私は梨子あなたは・・・琥珀色の瞳だからコハク!」

そうか俺はやっと名前をもらえたのか

人生で初めて涙を流した。

「っ?名前嫌だった?」

俺は違うと首を一生懸命に振った

ありがとう梨子



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